♪楽曲を彩る流れるような美しい旋律
カンタータとは、バロック時代にイタリアで始まり北ヨーロッパで発達した声楽曲です。
レチタティーヴォおよびアリアによる独唱、重唱、合唱などから成ります。
名称はイタリア語のカンターレ cantare (“歌う”の意) に由来します。
歌詞の内容により、世俗カンタータ (室内カンタータ) と教会カンタータに分けられ、
前者は教会の礼拝以外の目的のためのもので、主として作曲家が仕えていた
領主や知人たちの誕生祝,結婚祝などのために作曲されました。
また、後者は教会の礼拝のためのもので、1700年頃までは協奏的モテト、
教会コンチェルトと一致するものでしたが、1700年以降ドイツで発達し、
コラールが好んで使用され、合唱が重視されました。
バッハの現存する約200曲の教会カンタータはその代表的なものです。
またバッハは『コーヒー・カンタータ』など 20曲以上の世俗カンタータも残しています。
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教会カンタータでは、バッハの『心と口と行いと生きざまは』がよく知られており、
曲中のコラール合唱曲「主よ、人の望みの喜びよ」は、マイラ・ヘスのピアノ編曲で有名です。
この曲は全曲を通して聴かれる、主題を飾る流線型の美しい対旋律が魅力です。
主旋律は1642年のヨハン・ショップ作曲の賛美歌から引用され、
『マタイ受難曲』やその他のカンタータにも用いられています。
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J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ [2017]
J.S.Bach:Herz und Mund und Tat und Leben BWV 147 [2017] [4:04]
J.S.Bach-Herz-und-Mund-und-Tat-und-Leben [2017].mp3
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