Human Infection with Candidatus Rickettsia tarasevichiae
Citation
New England Journal of Medicine, 2013; 369(12): 1178–1180
概要
中国北東部において、発熱性疾患を呈しマダニに咬まれた患者において、かねて病原性が否定されていたリケッチア科の微生物「Candidatus Rickettsia tarasevichiae」がヒト感染を起こすことが初めて報告された。これにより、この菌が新たな人獣共通感染症の原因として注目されるに至った。
Candidatus Rickettsia tarasevichiae Infection in Eastern Central China
Citation
Annals of Internal Medicine, 2016; 164(10): 641–648
概要
東中華において、類SFTS(重症熱性血小板減少症候群)と類似した発熱症状で入院した患者群を調査したところ、PCRにより計56例でCa. R. tarasevichiae感染が確認された。症状は発熱、倦怠感、筋痛、胃腸症状など非特異的で、多くは血小板減少や肝酵素上昇を伴った。66%が同時にSFTSウイルスにも感染しており、8例が死亡した。本研究は、この病原体が地域で広く潜在的に流行している可能性と臨床診断の難しさを示唆している。
この2報はともに、中国におけるマダニ媒介リケッチア病原体のヒト感染実態を初めて明らかにした重要な報告であり、今後の診療および感染症モニタリングにおいて大きな示唆を与えるものです。