Ceftriaxone to prevent early ventilator-associated pneumonia in patients with acute brain injury: a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, assessor-masked superiority trial
Citation
Lancet Respir Med. 2024 May;12(5):375–385. doi: 10.1016/S2213-2600(23)00471-X.
概要
急性脳障害を有する機械換気中の患者は、早期に人工呼吸器関連肺炎(VAP)を発症しやすいというリスクを抱えている。本強化研究では、挿管後12時間以内にセフトリアキソン単回2 g静注を投与した群とプラセボ群を比較し、2日目から7日目までの早期VAP発症率を主要アウトカムとして評価した。
総計345名が登録され、割り付け後330名が投与、319名が解析対象となった。早期VAP発症率は、セフトリアキソン群14%、プラセボ群32%であり、ハザード比0.60(95%信頼区間0.38–0.95)、有意差を認めた。副次アウトカムでは人工呼吸器非使用日数および抗菌薬非使用日数の延長、全VAP発症率および28日死亡率の低下もセフトリアキソン群で認められた。安全性に関して、有害事象は主に原疾患によるものであり、投与関連の明確な有害事象は認められなかった。
したがって、急性脳障害患者においては、機械換気開始早期に単回セフトリアキソンを投与することが早期VAPの予防に有効であり、安全性にも問題がない可能性が示された。多施設共同の強固なデザインにより信頼性が高く、今後の臨床予防戦略における有用な示唆を提供する研究である。