年末ギリギリに老衰で“アホが治る”って…いや、坂田利夫師匠にとっちゃ、らしい去り方だったのかもしれません。
冷静に彼の“アホの矜持”を分析すると、そこには“お笑い芸人”としてのピタゴラスイッチな計算があり、高度なまでに“アホの坂田”であり続ける為の努力が隠れてる事がわかります。本編でロザンをdisりましたが、その決定的な違いは、下手に高い知能や学歴が、却って芸人として肝心なスキルを磨く点で“邪魔”になってるからです。
つまり、相方を立てる上でアホなフリをしながら、その実、相方のダメな部分を炙り出して笑わせたり、時に自分を犠牲にする事で、相方だけでなく周囲に対しても嫌な思いをさせずに事を収める芸に変換するという、高度な技術がそこにある訳で、自分のコンプレックや、他人から侮辱を受けたとしても、一切気にせず全て“芸事”として昇華できれば、誰一人として傷付かない上に、笑顔になれるんですよね…逆をいえば、すぐ相手にマウント取ったり、自己顕示欲に駆られる人程、何をやったって嫌われるし、誰も心から笑ってくれません。むしろ、“笑われてる理由”がわからんから、ムキになるんです…己の精進不足を認める事ができないから。
遅ればせながら、そして改めて、御冥福をお祈りします…南無。