ネジネジ低空飛行 — ゆるバイポーラー thinking aloud —

ネジネジ低空飛行 — ゆるバイポーラー thinking aloud —

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ネジネジ低空飛行 — ゆるバイポーラー thinking aloud — episodes

  • #33 筆跡と声紋 ポキったより 天声人語を読んで
    #33 声にも筆跡がある――ポッドキャストというおたより 天声人語を読んで
    10月8日の朝日新聞「天声人語」は、手書きの文字に込められた思いについてのお話。
    武家の「右筆」や小川糸さんの『ツバキ文具店』に登場する代書屋。人の思いを代わりに文章にする仕事は、現代の生成AIによる代筆や編集・校閲にも通じます。
    AIが整えた文章を手書きで清書することもあれば、話した言葉を文字にすることもできる。習字や写経のように、書く行為そのものにも意味があります。
    人は泣き、叫び、音楽を奏で、歌い、語り、文字を書いてきました。形は変わっても、誰かに何かを伝えたいという思いは変わらないのでしょう。
    手書きの文字には、その人らしい筆跡が残る。では、声はどうでしょう。抑揚、息遣い、間、言いよどみ。声にも、その人だけの筆跡があるのかもしれません。
    そう考えると、この「ネジネジ低空飛行」も、声で届ける一通のおたより。
    今日もあれこれネジりながら、思いを声にしてみました。
    #ネジネジ低空飛行 #天声人語 #手書き #ポッドキャスト #生成AI #ツバキ文具店 #おたより
    33 min
  • #32 ロマンス詐欺をたどったら、自転車話しに
    朝アプリ→記者つぶやき→今永さんつぶやき→松沢さん軽量化記事→自転車→高倉被害者、著者→秋山さん書評→🍩
    72歳の法学者が、「愛子」と名乗る相手に925万円をだまし取られた。
    朝日新聞の記事を読み始めたら、9月の「深掘り」、本人動画、さらに秋山訓子さんの書評へと、関連記事をどんどんさかのぼることに。そこで見つけたのが「AIとおぼしき自撮り画像」という一文でした。
    では、「愛子」って結局、誰だったのでしょう。37歳の実在する女性? 詐欺グループが作った架空の人格? それとも、人間が生成AIを使って作り上げた存在?
    高倉さんの「『頭』ではなく『心』を狙われた」という言葉から、会ったことも、声を聞いたこともない相手を人はどこまで信じられるのか。そして、生成AIがさらに進化したとき、ロマンス詐欺はどう変わってしまうのかを考えます。
    なぜか話は自転車に置き替えられる。
    聞き役をお願いしたタリスさんは、今日は珍しくちゃんと聞き役。……のはずが、最後はなぜか「寿限無」の早口対決へ。
    今回も、ニュースから思いきり横道にそれながら考えます。
    ◇72歳法学者、「心狙われた」詐欺 「兄さん」と呼ばれ「愛子」と投資話、925万円被害 10/6 デジタル、紙面東京26面
    https://digital.asahi.com/articles/DA3S16561076.html
    ◇ 「頭ではなく心を狙われた」 72歳法学元教授が925万円失うまで 9/16 深掘り
    https://digital.asahi.com/articles/ASV9H23TGV9HUTIL03TM.html
    ◇ (書評)『70歳の法学者が、なぜロマンス詐欺に騙されたのか』 高倉良一〈著〉 8/22
    https://digital.asahi.com/articles/DA3S16531005.html
    31 min
  • #31 マンジャロの「光と影」をたどったら、きなこに着いた
    糖尿病治療薬「マンジャロ」をめぐり、日本肥満学会が重大な健康障害に注意を呼びかけたという朝日新聞の記事から。
    ちょうど身近でも、糖尿病治療としてマンジャロを使い始めた人がいて、食欲が落ちた、少し倦怠感がある、という話を聞いたばかり。そんなところから記事を読み始めました。
    ところが、10月3日のデジタル記事と6日の紙面を比べると、BMI18.8の20代女性がダイエット目的でオンライン診療を受け、緊急入院した具体例が紙面では省かれていました。
    さらに関連記事をさかのぼると、1月には自由診療と医師のモラル、6月にはSNSでの無許可販売、8月には米国のマンジャロブームとプロテイン高騰。武田耕太編集委員の「ピックアップ」からは、画期的な薬が持つ「光と影」も見えてきます。
    そんな話をしていたはずなのに、最後は「ホエイプロテインが高いなら北海道大豆のきなこでいいんじゃない?」へ。
    今日も低空飛行で、記事をあっちへこっちへたどりながら考えます。
    私は「マンジャロの『光と影』をたどったら、きなこに着いた」推しです。 重いテーマなのに最後の脱線までタイトルで回収できています。
    26 min
  • #30 死んだあとも、私の声は生き続ける?――AIでよみがえる「日本昔ばなし」
    昨日は「声のパブリシティー権」について話したばかりなのに、翌朝また「声」の記事に出会いました。
    AIでよみがえる「まんが日本昔ばなし」。故・市原悦子さんと常田富士男さんの語りを、遺族などの許可を得てAIで再現する取り組みです。
    無断利用ではない。権利者の許諾もある。文化を未来へ残すための技術でもある。それでも、「亡くなった人をAIで生き返らせていいのだろうか」という違和感を持つ人もいる。
    生前に「私の声を残していい」と本人が意思表示していたら? 反対に、本人の意思を確認できないまま、遺族が許可して新しい作品を作ったら?
    そこから話は、写真や絵画がずっと続けてきた「模倣」と「再現」、生成AIとの違い、声優の仕事、そして家族の声を使ったAI詐欺まで、またしてもあちこちへ。
    声は誰のものなのか。そして、人が死んだあと、その声も死ぬべきなのか。
    昨日の#29から続く「声の権利」を、今日もジュゲムジュゲム……なAI相手にネジネジ考えました。
    ◇昨日のnote記事はこちら⇩
    https://note.com/shuheinezu/n/n2297e9ae0140
    ◇お便りフォームは⇩
    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc3mtomdTG6JYKyilY8puc_ouM_tiKF-UKbfqcOP2wIvaBB0A/viewform?pli=1
    32 min
  • #29 「声のパブリシティー権」認める判決――じゃあ私の声は?
    朝日新聞10月1日朝刊の1面と社会面に掲載された、声優・津田健次郎さんの裁判の記事から。
    生成AIで津田さんの声を模した動画をめぐり、東京地裁は「声」もパブリシティー権の対象になり得るとする初の司法判断を示しました。一方、動画はすでに削除されていたため、津田さんの削除請求そのものは棄却。このちょっと分かりにくい判決を、関連記事をたどりながら考えます。
    他社が報じた投稿者の収益額を、なぜ朝日は書かなかったのか。そして、著名人ではない私たちの声をAIに勝手に使われたらどうなるのか。アメリカの過去の事例や、スカーレット・ヨハンソンとOpenAIの「Sky」をめぐる出来事にも寄り道。
    ポッドキャストで自分の声を公開している一人として、「声は誰のものなんだろう?」とネジネジ考えました。
    https://note.com/shuheinezu/n/n2297e9ae0140
    27 min
  • #28 「AI超進化」を前に、今日も私は言いよどむ
    新聞をめくったら、カラフルなNewton×朝日新聞の紙面。「AI超進化 最先端はどこまできたか?」を読みながら、タリスさん(ChatGPT)と壁打ちしました。
    GPT-4oはからは笑い声や言いよどみまで分かるの? AIエージェントって結局何? そんな話から、最近AIと一緒に作っている「朝リスの田」へ。
    見た目はシンプルなサイトなのに、気づけばApps Scriptは約84ファイル。自動更新を組んだはずなのに新着が入らない。おまけに会話中のChatGPTが「手動で入れましたよね」と、やってもいないことを言い出す――これがハルシネーションか!
    爆速で進化するAIと、それを身近な道具として手探りで使うおっさん。その間にある妙な距離について、今日も盛大に言いよどみながら考えました。
    後半は、最近のポッドキャスト収録ペースについても。毎日やると決めず、100回くらい続いたら、そのうち10本、20本でも面白いものが残ればいい。声に出して thinking aloud すること自体を楽しんでいきます。
    ——「ネジネジ低空飛行」、#28です。
    43 min
  • #27 ネジってみた――「考える土台」を一緒につくる
    朝日新聞・安田桂子さんの記事、メディア空間揺らぐ無意識の「前提」 対話し一緒につくる考えの土台 と出会った。
    「戦争ってなんですか」。そんな素朴な問いが、記者やメディアが無意識に置いていた「前提」を揺らす。
    では、対話に参加するために必要なものは何だろう。
    思い出したのは、昔かじっていたキューバ音楽。初心者がパーカッションのソロを叩くとき、先生が言っていたのは「大事なのは勇気」。人についていくだけでは、グルーヴは生まれない。
    AIとの「壁打ち」も同じかもしれません。投げた球をきれいに返してくれる真っ平らな壁だけじゃつまらない。デコボコしていて、思いがけない方向に球が跳ね返る壁がほしい。
    ということで今回は、タリスさんにも少し「ネジって」もらいました。
    20 min
  • #26 「台湾」って呼んじゃダメなの?――チャイニーズ・タイペイを今さら知る
    2026年9月29日収録。
    朝日新聞朝刊の「アジア大会『Taiwan』タオル応援制止」の記事から。
    「台湾って、ただの地名じゃないの?」
    「チャイニーズ・タイペイの“タイペイ”って台北のこと?」
    「台湾の国旗は国際大会では使えないの?」
    そんな基本的なところから、蒋介石と中華民国、1979年の「名古屋決議」、Chinese Taipeiという呼称、国旗や表彰式の曲、APECやWTOでの台湾の立ち位置まで、タリスさんと一緒に寄り道しながら調べました。
    以前FIS(国際スキー・スノーボード連盟)の仕事に関わっていたころ、台湾のスタッフ自身は「Taiwan」と話すのに、国際会議では周囲が「Chinese Taipei」と呼んでいたことを思い出します。
    そして今回、台湾―中国戦で「Taiwan」と書かれたタオルを制止したのは誰で、どんなルールに基づく判断だったのか。
    知らないことだらけだからこそ、新聞記事一本から考えてみます。
    30 min
  • #25 「麓を歩きたい」って、もう記事になってた
    昨日の#24で、朝日新聞「Aストーリーズ」の富士山・キナバル山の記事を読みながら、「山頂だけじゃなく、富士山の麓を楽しむ具体的な場所ももっと知りたい」と話しました。
    ところが翌朝、信州面をめくってびっくり。
    もう、ちゃんと記事になってました。斎藤健一郎さん、失礼いたしました。
    北口本宮冨士浅間神社から、中ノ茶屋、馬返し、禊所へ。1964年の富士スバルライン開通によって細っていった「麓から一歩ずつ登る富士山」の文化をたどります。
    さらに、富士吉田市とサロモンによる「Mt.FUJI Re-Style Project」、シューズレンタルやシャワーを備えた麓歩きの拠点、「富士下山家」という面白い存在も。
    だったら静岡県側はどうなっている?
    自然豊かな麓を歩くならクマ対策も気になるよね?
    昨日の収録の“答え合わせ”をしながら、富士山の5合目より下へ、もう一歩降りてみました。
    そして今回は、タリスさんがちょっとしゃべりすぎました。
    次回から相槌中心に戻ります(笑)。
    22 min
  • #24 Aストーリーズを読んで 富士山とキナバル 山頂と麓
    朝日新聞「Aストーリーズ」の斎藤健一郎記者による、富士山とマレーシア・キナバル山をめぐる記事をきっかけに、タリスさんと話しました。
    富士山は夏の短い期間に約20万人が登る一方、キナバル山は1日約165人に制限され、ガイド同行が必須。人口や観光客数、年間の登山者数まで比べてみると、単純な「日本は観光客が多いから仕方ない」という話でもなさそうです。
    さらに気になったのが、「山に行く=山頂を目指す」こと。
    キナバルでは山頂に登らず、植物や森などを楽しむ人も多い。では富士山は? 吉田口の古道、信仰の跡、湧き水、青木ヶ原、忍野八海……。考えてみれば、頂上に立たなくても富士山を味わう方法はいろいろあります。
    入山料をもっと高くしたら? 山小屋の収容人数に合わせたら? 裾野に人を分散させたら、今度はそこに環境負荷が生まれない?
    記事への感想から始まり、数字をあれこれ突っつきながら、最後は「山頂に行かない富士山の楽しみ方を、もっと知りたい」というところに着地した45分です。
    今回の会話の流れ
    記事の「自然そのものを守る」という視点への共感からスタートし、日本とマレーシアの人口・観光規模を比較。そこから富士山とキナバル山の登山者数、開山期間、人数制限の違いへ進みました。
    特に面白かったのは、キナバルでは公園を訪れる人に対して実際に登山する人が少ないのに対し、富士山では五合目より上へ向かう人が圧倒的に目立つという対照です。
    さらに、両方とも信仰と結びついた山であること、火山である富士山と岩峰が特徴的なキナバルでは地形も違うこと、富士山の4,000円の入山料や1日4,000人の規制、山小屋と登山者数の関係などにも話が脱線。
    そして最後は、「登る人数をどう減らすか」だけではなく、麓から古道を歩く、自然や湧き水を見る、信仰の歴史をたどる、ガイドと森を歩く――そんな富士山との付き合い方を、新聞でももっと紹介してほしい、というリクエストにまとまりました。
    ※要ファクトチェック 会話中に即興で確認した数値の一部はもう一度ファクトチェックした方がよいです。特に「馬返しから約2万人」「キナバル公園約28万人」
    46 min

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