2024年大河ドラマの主人公となる紫式部。紫式部と言えばなんと言ってもやはり『源氏物語』です。紫式部がインスピレーションを受けて、壮大な『源氏物語』を最初に書き始めたと言われているのが、滋賀県大津市にある石山寺。源氏物語は『桐壺の巻』から始まりますが、石山寺で最初に書き始めたのは『須磨の巻』だったと伝えられています。そして、この石山寺を訪れると『アッ！』っと驚く、とあるものが迎えてくれます・・・。

450本以上の川が注ぎ込んで、日本一大きな湖である琵琶湖は出来ています。それ故にミネラルが多様かつ豊富で、水産物が沢山漁れるほか、水もおいしくて、お酒の蔵元も沢山あります。しかし、琵琶湖より海に流れ出る川は一本のみ。この川は「瀬田川」「宇治川」と名を変え、最後は「淀川」として大阪湾へと流れ出ていくのです・・・。

岐阜県関ケ原町今須と滋賀県米原市長久寺との間にあたる県境、寝物語。その地名の由来は、二軒長屋の下を境が通り、壁越しに別の国の人が寝物語を聴いた・・・なんて逸話もあるそうですが、ここは金本位制と銀本位制が分かれた西日本と東日本の境目でもあったそうです。

※この回の本編に誤りがありました。岐阜県に隣接する県名を長野県・愛知県・滋賀県・石川県・福井県・富山県、６県と言っていますが、正しくは 三重県も隣接し7県です。お詫びして訂正いたします。

関の孫六と聞くと、三島由紀夫が思い出されます。舩坂弘から三島に送られたのが名刀「関の孫六」。この舩坂弘は渋谷駅の目の前に鎮座する大盛堂書店を作ったその人です。今日は舩坂弘と三島由紀夫を繋ぐお話です。

朴の葉がとれる郡上八幡のあたりには「朴葉寿司」という名物があるそうです。五目寿司を朴の葉で巻いたその名物を頬張りながら、野口雨情が描いた歌に優しさと哀しみを感じる、秋の夕暮れです。

岐阜城は「おもてなし450年」。この城を治めた信長は、さまざまな人々をこの場所に迎えたそうです。信長のことを記述した「イエズス会士日本通信」には、まるで聖書に描かれたバビロンのようだ・・・と描写されているのだとか。

隠岐は2013年にユネスコの世界ジオパークに登録されました。その理由の一つに3万年前、旧石器時代の人々の営みが観察できる場所という点があります。それは旧石器時代の人々が暮らすのに必要だった「黒耀石」がここ隠岐では採れるからです。更に隠岐では平安時代から1000年もの間、世界に類を見ない、非常にサステナブルな「牧畑」と呼ばれる農業が営まれていたのです。

日本海に浮かぶ隠岐は海産物も美味しいところ。特に白バイ貝は、通常夏にしか獲れませんが、隠岐島では一年中食べられます。オススメの食べ方はアヒージョ！そして西之島という島に行きますと、イカの彫り物が余すところなくある由良比女神社という変わった神社があります。その裏にはユニークな伝説があるのです。西之島のすぐ隣にある中之島の近くにはカズラ島という無人島がありますが、ここは日本で唯一、散骨が出来る島なのです・・・

隠岐は承久の乱で敗れた後鳥羽天皇（上皇）が島流しとなったところとしても有名です。後鳥羽天皇は隠岐島で19年の余生を過ごすのですが、果たして本当に不遇だったのでしょうか？歌人としても有名で非常に多彩だった後鳥羽天皇は、この隠岐で誰にも邪魔されずに自分の好きな事に打ち込めたような気もせずにはいられません。また隠岐はお米が美味しいと言いましたが、そんなお米にピッタリなのが後鳥羽天皇の時代から日本の食卓に上がっていたヒジキなどを使った「漁師のおかずのり」と呼ばれる郷土料理です。

隠岐のお米はとっても美味しいです。品種はコシヒカリの一種ですが「藻塩米」と呼ばれる日本海に浮かぶ島ならではの独特の農法で育てられています。また隠岐は最近移住者が増えています。その秘密の一つは地元の高校。ユニークな教育方針でレベルも高く、子どものいる移住希望者にとって安心の移住先となっています。そんな移住者の中には、小さなヨットを手作りしているアメリカ人のMr. Riceという素敵な方もいらっしゃいました！