ジブリの「空間」について考えるシリーズ、第3回。
今回は、ジブリに描かれる「水辺」と「湿度」について話します。
『千と千尋の神隠し』の沼の底駅。
水に浸かった線路や、海の上を走る電車、油屋を満たす湯気や湿気。
ジブリの水辺には、こちら側とあちら側、日常と非日常、現実と異世界の境界が、ゆっくりとにじんでいくような感覚があります。
水は、世界を分けるものでありながら、同時につなぐものでもある。
三途の川やニライカナイに重ねられてきた、水の向こうにもうひとつの世界を想像する感覚を手がかりに、その不思議さを考えます。
安藤忠雄の本福寺 水御堂にも触れながら、雨の日やお風呂、川沿いを歩く時間など、身近な暮らしの中で、水や湿度が身体の感度をどのように変えていくのか。
すべてを乾かし、管理するのではなく、暮らしの中に少し輪郭のにじむ時間を残すことについて話します。
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