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1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori... more
FAQs about 森雪之丞 Poetry Readingの世界『感情の配線』:How many episodes does 森雪之丞 Poetry Readingの世界『感情の配線』 have?The podcast currently has 37 episodes available.
March 11, 2024ONE WISH ONE WISH何かを願うことそれは世界のどこかにひとつ夢を描くこと夢があれば未来が生まれる未来があれば希望が持てる希望は願いをひとつずつ叶えいつか私達はあの日何を願ったのか忘れてしまうそれは素敵なこと私達はその忘れてしまったものを〝幸せ〞と呼び直して次の私達へ手渡せるのだから1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more1minPlay
February 26, 2024S O K Oに居たS O K Oに居た俺は S O K Oに居た1 9 9 0 年のイタリアに居た異端者達の集うカフェでイタチゴッコを繰り返す警官とスリの間に居た委託された若さを使い切れずにいた痛みがコメカミを襲うたび徒(いたずら) に白い粉を買いあさり傷んだホテルの階段で売女(ばいた)を抱いた俺は S O K Oに居た蒸し暑い午後の伊丹空港に居た板谷佐織という女が隣に居た自分の身体には巫女(いたこ)の血が流れていると言っていたその夏はイタコロカイカイが大量発生した年で踏みつけると黄色い体液が飛び散り虎杖(いたどり)の様な花がスニーカーに咲いた俺は S O K Oに居たいたたまれない恋に板谷が泣いた最後のセックスの絶頂(いただき)で俺は彼女のいたいけな睫毛をライターで焼いた「痛ましい事件だ」と共同通信(ロイター)が書いた壁から剥がれかけた日本地図の自分が『居た』場所にピンを刺してみる俺は S O K Oに居た…そう呟きながら黄金色の『点』を増やしてゆくS O K Oに居たことだけが事実でどんなに愚かであっても無実でその戻らない時間こそが果実だったと思うまだソ連が存在する地球儀にマーカーで印を付けてみる俺は S O K Oに居た…そう呟き続けると『点』はやがてスペースを拡げ『面』になる偶然に現れた『面』は顔のように見える自分が何者かわからないまま生きてきたけれどきっとこれが俺の顔だ曖昧な時間の中に出来事という『点』を打ってきた俺の顔だ俺は S O K Oに居た居たリアに居た居た丹空港に居た居たん者の横に居た居たチゴッコの間に居た居たみの中にも居た居た谷佐織の心に居た居た女(こ)の血に浮かんで居た居た杖(どり)が咲居た居た頂(だき)の途中で未来を裂居た居たたまれない居たいけな居たましい居たずらをラ居ターで焼居たそして 居たいになった恋のそばにずっと佇んで居た1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more4minPlay
February 12, 2024二月の文学二月の文学やがて雨が雪に変わるとあなたは睫毛を街燈に向け微笑むまたひとつ世界の秘密を見つけたようにそんなとき私は空気として吸い込んでいた言葉が感情の輪郭を現すのに気づくあわく いびつに ずっしりとそれは二月の文学物語が舗道に降り積もるそうだったものをそうだと言い直したり見えないものをあると言い切ったり言葉にならなかったものをやはり言葉にできなかったりいつしか私は二月の文学にとじこめられる凍った唇への驚きと共に千あるものを一文字で言いくるめたり一つしかないものを千の比喩で言い落したり言葉にならなかったものをもう一度言葉にしようとして私はまだここにいるのだろうあなたと この世にこの夜の隅に1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more2minPlay
January 29, 2024例えば闇を太陽の形に切り取ること例えば闇を太陽の形に切り取ること絵画館から続くこの舗道(みち) はいつ未来に繋がったんだろう暗闇で触れた君の唇は新しい生き物のように七月の恋を呼吸していた傘は捨てよう湿った空気が雨を予感させるけれど僕達の手はぬくもりを囁きあうのに忙しい立ち竦(すく)むほどの 夜の重さ自分を責めるだけの夜の長さ寂しさに溺れるための夜の深さひとりきりじゃ生きられないことをどうして君も知っているの?もう少し歩こう寄り道が楽しいのは子供の頃と同じ最後に帰る場所で愛が僕達を待っているからだ会話や微笑みやキスそれが途切れた時の柔らかい沈黙君が僕にくれるのは例えば 明日を探すヒントや勇気みたいなモノ僕が君にできるのは指でハサミを作って例えば 闇を太陽の形に切り取ること夜がどんなに 重く長く深くても闇の向こうには光が溢れていることを僕なら君に伝えられると信じて僕が君にできるのは例えば闇を太陽の形に切り取ること1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more3minPlay
January 14, 2024十月の透明な魚十月の透明な魚透明な魚達が跳ねて刺繍のように波を海に縫い付けると男は孤独でしかない風はある時大切な言葉を話すがその時に限って人は耳をふさぎ 禍々しい世界に向けて悲鳴をあげているその開けた口から太陽はなだれ込み形のない心にも影を作る光が強いほど影は濃く不気味でこんな怪物のようなものを抱いてこれからも生きていくのかと思うと男はまたひどく憂鬱だ幾億ものプランクトンの死骸が哀しみを知らず西日にきらめく堤防最後の煙草を挟んだ指にふうっと沖合の船が透けて見えるここにいることを報せておかないと本当にこのまま消えてしまいそうでスマホで誰かの名を探すがそれが誰なのかはもう忘れている透明な魚達が跳ねる十月のたぶんどこにもない海辺の村で1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more2minPlay
January 14, 2024腐らない果実腐らない果実安心していいおまえが飛び込んだ午後 12時38分のプールに哀しみはひとかけらも紛れ込んではいない粉々に割れた太陽が水飛沫に変わり白いスイミングキャップが再び水面に現れた時夏は見事に完成したパティオに繚乱と咲く原色の草花パンの屑を啄(つい)ばみながら食卓(テーブル)を闊歩(かっぽ)する小鳥銀の皿に盛られた果実の中から奔放に熟れた桃をひとつ選び取り出来る限り粗暴におまえはそれを齧るローブを羽織ることさえもどかしく濡れた身体が纏(まと)うのは音楽だけこぼれる雫は足元で永遠の在処(ありか)を告げる象形文字に変わり解読しかけては太陽に盗まれるなぜ恋をしたのか訊ねあうことはなぜ生きているのか答えようとするくらい無意味な行為だと学んできたから二人はもう滴り落ちるセツナサを隠そうとはしない恋人よラベンダーに群がる蜜蜂が不吉な和音で羽根を震わせても脅えることはない恋はいつか終わる甘く瑞々(みずみず)しい桃が数日後地面で爛(ただ)れた姿を晒すそれとまったく同じ理由で恋は朽ち果てる互いの痛みを分かちあい我儘を讃(たた)えあい希望を失くさず犠牲を厭わず神が妬むほど完璧な関係であればあるほど溢れゆく月日の濁流は二人がそこに留まることを許さずやがて恋はその形すら保てなくなる恋人よ恋はいつか終わるだがそれは悲しむことではない幸せに満ちた夏の午後別れた後の自分を空想し必ず今日を思い返すことがあると想像できれば降りそそぐこの陽射しが絡めあうこの指先が今生まれ今消えようとするこの 1秒がどんなにかけがえのないものなのか気づくはずだ恋人よ 心配はいらない齧りかけの桃に群がる蟻の一団が 嫉妬深い神の化身だとしても脅えることはない世界で唯一腐敗することのない記憶という美しい果実を二人は今 実らせたのだから1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more4minPlay
January 14, 2024盗みたい盗みたい心は盗めないから せめてもとこの詩に目を通しているあなたの束の間を 盗んでいるのです《for your ears only ver.》1976 年作詞作曲家としてデビュー以来、昭和・平成・令和の3 世代でジャンルを超えてヒットチューンを生み出し続ける森雪之丞が、自選詩集『感情の配線』の発売を記念して詩を朗読する番組。メロディーを脱ぎ捨てた諧謔とエロスと波動(グルーヴ)詩人・森雪之丞の言葉の軌跡を是非ご体感ください。森雪之丞 自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日)発売特設サイト:https://www.mori-yukinojo.com/emotional_wiring/ハッシュタグ:#感情の配線 #推詩森雪之丞スタッフX: https://twitter.com/yukinojo_news...more1minPlay
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