ロデリック・M・チザムの論文「人間の自由と自己」を語る回、今回で最終回です。ジョナサン・エドワーズに対する反論と欲求が何をしているのかについての話をしています。「必然化することなく人をある方向へ傾ける」、欲求の正体とは?
▼今回の目次
0:00 最終回にして内容ムズいね!一緒に考えていこう!
1:10 フランクファートの引用と「意志の作用」について。
3:45 「意志が自由かどうか」とは、一連の動作の起点となる機械のボタンを押さない自由があるかということ。
10:53 『もし彼が別のように為すことを選択していたのであれば、彼は別のように為したであろう』は選択と行為を同一視しており、「意志・決心しようとしている事柄を意志したり決心したりする自由があるか?」が抜け落ちている。
16:40 『もし彼が別のように為すことを選択していたのであれば、彼は別のように為したであろう』って決定論があってもいつでも成り立つ。だって想像するだけでいいから。
20:20 ライプニッツ「欲求は必然化することなく人をある方向へと傾ける」
24:00 論理的に必然である場合には予測ができる。因果的に必然である場合には結果から原因が特定できる。偶然はそれらの否定。
31:45 賄賂を受け取る公務員の例。金が欲しいという欲求をもっている。
32:33 (1)「人は、A を生じさせるための何かをするという誘惑に抗うことができる。」 (2)「人は、A が生じるにまかせる(すなわちA の発生を阻むような何ごとをもしないでおく)という誘惑に抗うことができる。」
38:50 欲求は催眠術のように必然化させない。背中を押すが最終的な意思決定には選択肢が残っており偶然的である。
46:00 天秤の比喩とその否定。
53:00 確率論は説明なしには出てこない、複雑な概念だぞ!
▼学術書回について
学術書回は、『嫌われる勇気』『チコちゃんに叱られる!』『リピート』を分析・批判できるようになることを目標としています。
▼「宿舎4階にて」とは?
文系大学生「谷」と理系大学生「大原」のユニットによるPodcast番組。同じ大学に通い、同じ宿舎の4階で出会った二人が、日々の「読書と葛藤」を語ります。毎週日曜21時に配信中!
▼配信で語る作品の募集中!
https://forms.gle/cvDZhpXUHPhvehm18
我々に配信で語ってほしい作品(小説orアニメ)を募集しております。たくさんの推薦待ってます!
▼Twitterやってます!
私たちのPodcastの更新情報・思考の源流等の垂れ流しアカウントです。フォローお待ちしております。
→https://x.com/syukusya4