死刑になるために殺人を犯した人間と,それを取材し説得し続けた新聞記者のお話です。何が人を死にたくないと思わせるのか,何が人を殺してはいけないと思わせるのか。
▼今回扱った書籍
『死刑のための殺人』
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▼あらすじ
金川真大は2008年3月19日に自宅近くで男性を殺害した後、4日後の23日に8人を殺傷する通り魔事件を起こして逮捕された。社会への不満があったわけでもなく、人を殺してみたかったわけでもない。「確実に死にたい」。そのための手段として死刑を選び、人を殺した。
▼今回の目次
0:00 今回『死刑のための殺人』
5:03 「ペネトレ:世の中がきみに与えることができるいちばん重い罰は死刑だね?死刑以上の重罰はないだろ?ということはつまり、世の中は、死ぬつもりならなにをしてもいいって、暗に認めているってことなんだよ。認めざるをえないのさ。」(『子どものための哲学対話』)
8:10 谷「上記のいわゆる『邪悪な心理』は実質的に正しくない。だがその誤りを指摘することで犯行を止めさせるのは難しいだろう。」
11:50 論理ではなく,友達や恋人や家族の真剣な訴えが一番有効だったりする。
15:30 家族に恵まれていれば殺人・自死は起こさない?
17:40 谷「どういうときに人は死にたくないと思うか?が気になる。家族はブレーキになるか?友達はブレーキになるか?」
22:35 友達は獲得したものであるという側面から,友達を失うこと・自分が死ぬことは自分の損になりうる。
28:04 大原「家族がいるから死にたくない,という人はイノセンスの解体を挟んでいる。」
29:10 谷「人を殺すのが申し訳ないと思う効果は友達よりも家族の存在である気がする」
37:00 【次回予告】貴志祐介『青の炎』を扱います。イノセンス論から今回にも通ずるテーマを頭の片隅において触れてもらえると嬉しいです。
▼この回を聴いてくれた人に聴いてほしい関連回
・第92回【書籍『子どものための哲学対話』を語ろう─永遠に「満ち足り」ることがない人間と「満ち足り」の概念がないネコの話】
・第90回【学術書『現代〈子ども〉暴力論』を語ろう─子どもが等身大で世界を受け入れるまでの物語】
・第62回【《学術書回》フランクファートを語りなおそう(前編)─自由意志と意志の自由って?】
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