■一回目の入院 ー腸腰筋膿瘍ー
2015年2月25日
妻をかつらぎ町の施設へお泊まりデイで入所させる。わしは腰痛と両腕があがらないため、娘に連れられN病院へ入院の用意をして行く。
2015年2月26日
N病院へ、内科診察後すぐ入院。午前9:30内科診察。担当は内科医長N先生。多発性関節炎との見立て。詳しく、膠原病などからの熱か調べる。検査は血液検査、尿、CT。
整形外科はM先生。多発性関節炎の疑い。肩のX線は異常なし。腰のMRIを16:00から撮る。
血液検査の結果、血糖値が217と高すぎるためインスリンを打って血糖値を下げると言われる。Hba1cは6・5とそれほど高くはない。熱の原因を特定して点滴するという。
家ではボルタレンや座薬を常用しないと動けなかった。病院ではボルタレンSR錠という徐放剤のため効きが弱く、痛みがひどい。特に左肩の痛みは尋常ではない。上がらない、動かせない、寝返りできない。
入所している妻から電話がかかってくるが、携帯を持ち上げられない。それにしても夜九時を過ぎて電話がかかってくるということは眠剤が飲めていないということで、妻のことが心配だ。
16:00ごろケアマネのMさんが来てくれ、「奥さんは明るい顔してた」と聞かせてくれ少し安心する。
妻も急にショートステイのようになってつらいと思うが、ヘルパーさんやケアマネさんがたびたび顔を出してくれているようでありがたい。
夜の痛み止めは午後10時にしか出ない。それまで痛い、夜が長い。
2015年2月27日
N先生より「腸腰筋膿瘍」の疑いあり、造影剤CT撮影をするという。結果、7~9ミリ程度の小さな膿のかたまりがある。血中にはブドウ球菌が繁殖していて抗生剤の点滴治療を行うとのこと。本来この病気の主科は整形外科だそうだが内科のN先生が主治医となって診てくれるとのこと。
本日より、一日3回の抗生剤点滴。筋肉内に薬剤が届きにくいので予想は1ヶ月の入院となる。
この日、Kさんの息子さんが亡くなり、副住職と娘で出仕してくれる。副住職にはよくぞ得度をしてくれたとあらためて感謝の気持ちでいっぱいだ。
妻が夜の薬をうまく飲めていないようで困っているようす。娘とケアマネさんに飲む時間を一覧にして渡す。
わしは夜、薬効無く痛みで眠れない。午前2時にロキソニンを飲ませてもらう。
2015年2月28日
N先生より抗生剤一日3回、8時間ごと4週間とりあえず続けるとのこと。血糖値が高いと炎症が引かないのでインスリンも一日3回食前に打つ。
ヘルパーKさんとSさんが来て「奥さんのことは任しといて」と安心させてくれる。
Tさんがお見舞いに来てくれる。入院前日に息子さんのお葬式に無理を言ったと恐縮しきり。「病気が悪化したのは私のせい」といってきかない。
護摩焚きと土寺小屋で、みんなに、わしが入院したことを副住職が話す。
午後6時30分、妻から電話。夜の薬は夕食後すぐ飲むように、眠剤は噛んでのむように話す。
わしがリハビリをしているように思っているようだ。腰の筋肉に膿がたまっていることを話す。両肩が痛くて自分の鼻さえかけないことを話すが、あまり分かっているように思えない。夜、病室で自分で着替えるが、痛い。蒸しタオルを持ってきてもらったがつらい。11日ぶりに簡単に体を拭く。
2015年3月1日
午前七時の血糖値が90と今までで最低値。昨日の夜は両肩の痛みがひどくロキソニンを夜8時に飲んだが効かず、朝方まで眠れず、アイスノンを持ってきてもらい肩に添わせると少し眠ることができた。
この日は加古川の女性から難病電話相談が入る。電話を持つのも痛いので枕の横に置いたまま相談をうける。
いとこたちがお見舞いに来てくれる。
2015年3月2日
炎症の数値CRPが13・36から4・4に下がる。肝機能の数値も平常値に戻る。点滴の効果がでてると先生に聞かされる。この日病室変更。午前中下着を着替えるが両肩が痛くてこれが大変な作業だ。。
昨日の加古川の相談者から再び相談電話が入る。難病相談の窓口を受け持っているが代わりの人がいないので入院中でも相談が入る。再々の電話で看護師に怒られる。
2015年3月3日
N先生が「CTの結果を見てから抗生剤の日にちを決めます」。わしは2週間ぶりにシャンプーしてもらう。
副住職にタブレットを持ってきてもらって妻にビデオレターを送るようにする。妻に妄想の症状が出ているそうでヘルパーKさんと施設の人が娘に話しあいに来る。
午後、Yさんがお見舞いに来てくれる。
入院中は妻にはがんばってもらうしかない。今の施設しか今のところ行くところがない。
2015年3月4日
N先生、痛みがきついので追加の痛み止めとしてカロナール(アセトアミノフェン)を出してくれる。
整形外科診察あり、肩は自分で回転させるリハビリをするように言われる。腰椎すべり症は心配なし。ベッドに寝てリハビリを10分続ける。
眼科診察あり、眼底には異常なし。
ヘルパーKさんとケアマネMさんがきて「奥さんが夜の薬を飲んでくれない」と聞かされる。心配だ。
夜8:00、妻が救急でK病院に運ばれる。肺炎発症。ヘルパーKさんがついてくれる。医師の診察では一週間前から肺炎を発症しているという。
「もしものときも考えて延命措置をするかどうか言われた」と娘から電話がはいる。妻の姉妹たちにも電話してほしいと伝える。みんなに迷惑をかけ申し訳ない。
合掌