記事はこちら。「落ちているボールを拾う」という比喩がありますが、それが職場で使われるときはもっぱら、ボールという言葉は仕事を意味します。ボールを拾うことは仕事を円滑に進めるために良いことで、拾った人は周囲から感謝され、親切な人・気が利く人という印象を持たれがちです。一見、善意で成り立つ素敵な関係性のようにも見えます。しかし、ボール拾いは評価に繋がりづらかったり、拾う人と拾わない人に偏りがあることがあたりまえになっていたりと、組織として軽視できない問題をはらんでいることが、ボールを拾いがちだった社員Aさんの話から見えてきました。どこの組織にも気がつくと落ちているボール。私たちはどうやってボール拾いに向き合ったら良いのか。当事者の話をもとに「ケアの倫理」の視点を借りながら、この問題を丁寧に分解・整理しながら桂さんが考えました。