禊(みそぎ)というのは、清らかな水を浴びて、罪・穢(けがれ)を洗い流すことです。
神イザナギは、亡くなった妻の神イザナミを追い求め、死者の国に生きました。女神イザナミ神は、腐敗した肉体を夫に見られたくないので、「私の姿を見ないで!」と頼みました。なのに…神イザナギは、妻の姿をコッソリ見てしまったんですね。
愛は、狂気と紙一重です。夫は、びっくりしたでしょうねぇ。妻は、怒ったでしょうねぇ。
やっとのことで生者の国に逃げ戻った神イザナギは、死者の国の穢れを洗い流すため、清らかな川の流れに身を浸しました。
すると…神イザナギの体から剥がれ落ちた垢(あか)が、新しい神々になりました。
左目の垢は、アマテラスに。右目の垢は、ツキヨミに。鼻の垢は、スサノオに。
あらららら…。高貴な神々は、もともと目くそ鼻くそだったんですねぇ。
醜い姿を見られたくない、と切望した奥様イザナギ。その腐敗した肉体の破片を、全身に浴びた神イザナギ。
さらに、その垢から、三神、スーパースターが生まれちゃったのです。
というわけで、本日お伝えしたいのは…どんなに恥ずかしいことや、知られたくないことがあっても、大丈夫!…ということです。
罪や穢れは、清らかな水に触れたとたん、高貴なものに変わるかもしれません。お日様にあたり、樹木に触れるのも、禊(みそぎ)になります。海や川に身を浸せば、なお良し。シャワーを浴びるだけでもOKです。