「第一印象」といえば、やはり「メラビアンの法則」ですよね。アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが行なった、コミュニケーションについての実験の一部が有名になったものです。
人間関係AとBにおいて、Aが、好意とも反感ともとれるような矛盾するメッセージを発信したとき、Bは、Aが発した非言語情報(表情・声のトーン・しぐさなど)から多くのメッセージを受信する。…というようなことですね。
・聴覚情報(発声のトーンや音量・速度など)が38%
・残る55%は、視覚情報(表情やしぐさ、つまり見た目)
こういうの、みんな好きですよね。こういうの、というのは、数値化したり、法則化すること。分かりやすい説明だから、納得しやすくて、安心。
「見た目の印象と、話術が大事」みたいな話として広がっていくわけです。
「第一印象は、出会いの、はじめの数秒で決まる」というのも、よく聞きますよね。
・言語0.7%、聴覚3.8%、視覚5.5%、残りの90%は「なんとなく」で決まる。
「なんとなく」感じることは、とても大事ですし、人との出会いには、すべて意味がありますからね。
ところで、私たちが出会うのは、人だけではありません。「もの」との出会いもあります。新しい服。新しい家電。お土産のケーキ。野菜、家、車、書籍、文具、タオル、化粧品、調味料…。
どんなものであれ、最初に箱を開けるとき、袋を開けるとき、丁寧に触れることをお忘れなく。
急いでいたり、ガサガサした気持ちのまま「もの」に触れないように。自分の心の調子というか、波動というようなものが、「もの」との関係に影響します。ガサツに扱えば、その「もの」との関係もガサツになり、自分自身もガサツな感じになっていきます。
自分の感覚を鈍らせ、その「もの」と自分を粗末に扱い、しまいには思いもよらぬ展開を見せることもあるのです。
「もの」との最初の触れ合いを、人との出会いと同じように、大切にしてください。