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  • #22 1.0倍速で読み終えたハン・ガンの『菜食主義者』の感想【ノーベル文学賞】

    2024年のノーベル文学賞を受賞した、ハン・ガンの『菜食主義者』について読書会しました。

    めちゃくちゃ面白かったです。


    【あらすじ】


    • 実は春先に読書会をするかもしれなかった(Base Ball Bearの新曲で出てきたから)
    • ノーベル文学賞といういいきっかけ

    • 前半

      (4:40)

      • 菜食主義に馴染みある?
      • ご飯を食べないこと
      • 菜食主義者というラベル
      • 作品のあらすじを紹介
      • みんながしんどそうになっていく話
      • 一人称/三人称の構成・奥行
      • 眼差す側からじゃないと書けない
      • 連作短編で同じ人が出てくる!やったあ!
      • 読み進めていくたびに思考の次元が上がっていく感じ
      • 秕目さんは第二章が好き
        • 究極のエクスタシーを目指していく感じ
        • ひでえはなしだな
        • 男性の描き方
        • 菜食主義という孤独
        • リアリティがないまでの構造的な小説?
        • この小説が切り拓いてきたもの
        • 思い出した作家のはなし(福永武彦『世界の終り』/三島由紀夫『憂国』)
          • 第三章の「」のない文体
          • インへの存在をめぐる思考の揺れ動き
          • Time passes
          • 輪郭のぼやけ方と確かさ
          • 消費する眼差し  

          • 後半

            (34:53)

            • 主題;社会みたいなものから押し付けられているものについて
            • 自分で選択ができること/できないこと
            • 唯一の自由にできる領域としての身体
            • 生きるべしというテーゼに対する個性/アート
            • 第二章の読み方が違うね
            • 「芸術」「ビデオアーティスト」
            • 抑圧と人生について考えた
            • 森というモチーフ
            • 自分以外の世界が力を持って自分に迫ってくる感じ
            • 自分の選択に対しても世界は干渉してくる
            • 動物的な欲望と自然
            • インへの存在の輪郭が好き 
            • 他の人の目線
            • ちゃんとどんよりしてるね

            • エンディング

              (57:44)

              • 再びベボベのはなし
              • ノーベル文学賞も扱うポッドキャストになりました
              • 偏食体験について


              • 〇今回紹介した本

                ハン・ガン『菜食主義者』

                (https://han-kang.net/The-Vegetarian-Japanese)


                〇メールアドレス



                タイトルはBase Ball Bearの「Power (Pop) of Love」という曲の歌詞から引用しています。実際にやってみるとこういう感じなのかって、曲の解像度があがったような気もするじゃないか。

                実はこの読書会が終わってからもこの小説について考えていたり。でも生きていかなきゃいけない、、というわけではないよな。とか、なんか人生とか自分という言葉じゃないもので指すことが妥当なような、これまでとかこれからのこととかも。

                なので、よかったらあなたの『菜食主義者』の感想も教えてください。いつかは忘れるかもしれないけれど、これはしばらく続く気がしているので。自分にとってはそういうすごい作品・読書体験だった気がしているし、それをこの場所で話せて楽しかったです。もっと話したいけど、そういうものだよね。(けむり)


                1 hr 6 min
              • #21 死ぬのって怖くない?
                ハッピーハロウィンということで、「死ぬのって怖くない?」という話をしました。
                三人して盛り上がっては、ずーんとなったりしながら。
                【あらすじ】
                • ハロウィン企画
                • 死ぬのってほんとうに怖い?
                • 死という言葉が身近になってる
                • 自分が死ぬということ
                • 5億年ボタン
                • チェックポイント的体験
                • 会えなくなるんだよ?
                • 死ぬことと尊厳
                • 受け入れられなくても受け入れるしかないという暴力性
                • 自分に会えなくなる/他者に会えなくなる
                • 語り継ぐという営み
                • 亜人の死
                • 自分が死んだあとのこと
                • 十年後とか来年の話
                • 死の面白さ
                • 存在の耐えられない軽さ
                • もう戻れない過去に向き合うこと
                • 幸せになるために生きてるわけじゃない?
                後半
                (37:00)
                • SEKAI NO OWARIのはなし
                • 将来の夢がFukaseくんになることだった
                • 死ぬことに興味があった少年がどういう作品に惹かれてきたか
                • 夭折
                • 長生き/夭折のif(梶井基次郎、宮崎駿)
                • 「フランスの詩人アルチュールランボオの詩集には死に関する詩はありません」
                • 死ぬのが怖い/死にたくない
                • 生きることを懇願するのか
                • トロッコ問題とクラピカ
                • 忘れてしまうこと
                • 社会的な意味合いとしての死
                • 悼むという営み
                (59:57)
                • 「死ぬことが怖い」という話を聴きたくてこのラジオに行き着いたあなたへ
                ○話の中で名前が出てきたコンテンツ
                • 『ノルウェイの森』(小説)
                • 『君の名は。』(映画)
                • 『5億年ボタン』(漫画)
                • 『葬送のフリーレン』(アニメ)
                • 『亜人』(漫画)
                • マックスブロート(カフカの友人)
                • 『存在の耐えられない軽さ』(小説)
                • SEKAI NO OWARI(バンド)
                • 『生きる』(映画)
                • 『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(映画)
                • 『ハーモニー』(小説)
                • 梶井基次郎(詩人)
                • 宮崎駿(映画監督)
                • ランボオ(詩人)
                • シルヴィアプラス(詩人)
                • 中原中也(詩人)
                • 『HUNTER×HUNTER』(漫画)
                • 『死せるものたち』(小説)
                〇メールアドレス
                一年後も三人で同じ話ができますように。
                1 hr 11 min
              • #20 「忙しい」って?

                最近忙しくてさ、、てきな、ことを言ったり、言わなかったり、忙しくさせていただいているおかげでこの番組の更新が少し遅れたりするわけですが、実はその「忙しい」って言葉は面白くないか?という会話です。


                【あらすじ】


                • 「忙しい」って漢字おもしろくね?
                • 「いや、ちょっといま忙しいんで」の背景
                • 仕事が忙しい/漫画を読むのに忙しい
                • 誰がいちばん忙しい?
                • 忙しさの博覧会
                • 書類をこなす/作る
                • 上司と部下
                • 忙しくて本が読めない?
                • なにもしない時間って贅沢
                • 本はお守り
                • 行間
                • メールとか議事録の文体
                • 必要なことをまとめる文体
                • 物語って忙しい
                • 小説は紙が忙しい
                • ページには文字数制限がある
                • 新しいページをめくるPodcast
                • 『バリ山行』
                • ページをめくる筋肉
                • 40分という区切り
                • 充実っていいね

                • 〇メールアドレス



                  44 min
                • #19 坂崎かおる『海岸通り』と尾崎世界観『転の声』と向坂くじら『いなくなくならなくならないで』の話【芥川賞候補作】

                  芥川賞候補作の読書会です。候補作の方がお楽しみ感あるぜ。


                  (4:50)

                  • 三作のあらすじを紹介
                  • (8:47)

                    • 『海岸通り』の語りについて
                    • 詩的な世界
                    • ざくろくんとけむりさんの推し(絶賛?)
                    • 距離の測り方が上手
                    • ミサキというキャラクター
                    • 今っぽさ/世代(あいまいな概念)
                    • 終わり方について
                    • 選評ではあまり言及がない?
                    • 選考委員と好みが違うみたいだ
                    • 地味かもしれないし、そんなことないかもしれない
                    • 世界の広さ
                    • (22:21)

                      • 『転の声』のサイズ感
                      • テーマのための文体/アイデアの展開
                      • 社会学的な切り口から具体的な世界まで
                      • 尾崎世界観(クリープハイプ)という存在
                      • 終わり方について
                      • ネーミング
                      • インターネット時代のばかボルヘス的小説(褒め)
                      • 作家はエゴサしてるのかな?
                      • (35:53)

                        • 『いなくなくならなくならないで』の語りの姿勢
                        • 時子と朝日がいたら小説家は時子だよね
                        • 刺さる/刺さらない
                        • 同じ訛りの日本語を書く人だと思った
                        • 「そうだよね!」と言う意味の「わかる」
                        • 相槌と読書
                        • 大人になる、複雑になる
                        • 今の世界も変わっていくけど、過去についても変わっていく
                        • 現実に即した文章
                        • 言葉に還元できない部分の関係性
                        • わからなかった一文
                        • 終わり方について
                        • (59:18)

                          • 全体のまとめ
                          • また『いなくなくならなくならないで』のはなし
                          • 「もうさあ、お互いさまじゃだめ? 大事だったならごめんだけど、仲直りしたかっただけじゃん」
                          • 長編になりました
                          • (1:07:42) エンディング

                            • 候補作の方が盛り上がりましたね

                            • 〇今回紹介した本

                              • 坂崎かおる『海岸通り』
                              • (https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918815)

                                • 尾崎世界観『転の声』
                                • (https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918822)

                                  • 向坂くじら『いなくなくならなくならないで』
                                  • (https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032078/)


                                    〇メールアドレス

                                    1 hr 15 min
                                  • #18 松永K三蔵『バリ山行』の話【芥川賞受賞作】

                                    今回は第171回芥川賞受賞作の『バリ山行』について読書会しました。


                                    【あらすじ】

                                    • 装幀が好き
                                    • あらすじを紹介
                                    • 「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)
                                    • かっちりとした造り
                                    • 志賀直哉的な代名詞
                                    • しっかりしている視点人物
                                    • おもしろい純文学
                                    • 安定している語り
                                    • 純文学→文芸誌界隈(いやな感じ?)
                                    • ゾーンに入ってる感じ
                                    • 自然描写がむずかしかった
                                    • 大人ジェネレーション⇔最初からバリ
                                    • 受賞のことばが素敵
                                    • 妻鹿さんとのやり取りがめちゃ面白い
                                    • 話してみると受賞作だなってなる
                                    • 建築業界のいまを入れ込む技法
                                    • 妻鹿さんも活躍するし
                                    • 生活感/土台のある冒険
                                    • クロックスで富士山
                                    • 山でも登りませんか?/嫌です
                                    • おれたちのバリエーション
                                    • むしろ内向の世代?
                                    • 文学という山を、、

                                    • 〇今回紹介した本

                                      松永K三蔵『バリ山行』

                                      『バリ山行』(松永K三蔵)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)


                                      〇メールアドレス


                                      壊れた機械みたいな生活をしていたので、アップロードが遅れてすみませんでした。候補作についての読書会(大長編)も近いうちに投稿するので、お楽しみに。

                                      (けむり)

                                      33 min
                                    • #17 朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』の話【芥川賞受賞作】

                                      先日発表された第171回芥川賞の、受賞作と候補作について、あれこれ読書会をしたので、3つのエピソードに分けて紹介します。


                                      今回は受賞作の『サンショウウオの四十九日』についてです。


                                      【あらすじ】


                                      • 今回のテーマはなんだろう
                                      • 半年に一度のお楽しみ
                                      • 季節感の隔たり
                                      • 選評とか新選考委員とか
                                      • 気楽に、されど背筋を伸ばしてやります
                                      • (5:10)

                                        朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』について


                                        • 作品の紹介
                                        • 思索的な小説
                                        • 「死ぬ」とか「意識」ってどういうことだろう
                                        • 自我とか自己同一性とか
                                        • 生きることのグロさを新しい角度から書いてる?
                                        • 揺れ戻しのリズム
                                        • 外の世界を向いてる
                                        • 小説的だし芥川賞っぽいし
                                        • あまりにリアリティの強度が高い
                                        • この小説特有の語りの面白さ
                                        • 病院行ったときにお医者さんが言う言葉
                                        • 心地よさと不安定さ
                                        • 小説だからできる、読めちゃう
                                        • 完成度が高い
                                        • 好みなどを超越して芥川賞をあげざるを得ないだろうな感(いい意味で)
                                        • 実感はともあわないけど、式が成り立っている
                                        • すごいなーって感じ、畏怖
                                        • 新しい世界に出会う機会
                                        • 安心をひっくり返されるハードな読書体験
                                        • 今だからこそ見れた作品かもしれない
                                        • フェアで誠実
                                        • サンショウウオってなぜかオオサンショウウオって言いたくなる
                                        • 読書体験にまつわる余情までお届けします
                                        • 「私は通路」(朝比奈秋の受賞の言葉より)

                                        • 〇今回紹介した本

                                          朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』

                                          https://www.shinchosha.co.jp/book/355731/


                                          〇メールアドレス

                                          38 min
                                        • #16 今見ている風景はかつて夢の中で行ったことのある場所で、その夢と全く同じ日射しの中、全く同じ足取りで道を歩いて行くのだけれど、その夢のことは何も思い出せない

                                          今回はざくろくんの『今見ている風景はかつて夢の中で行ったことのある場所で、その夢と全く同じ日射しの中、全く同じ足取りで道を歩いて行くのだけれど、その夢のことは何も思い出せない』という小説について読書会しました。


                                          「いくらでも解釈のしようがあって難しいその一コマが、それでも彼女からの遠く隔たったメッセージのように思えて、私は今でも折に触れてその漫画を読み返している。」

                                          (0:00)

                                          朗読

                                          • ざくろ『今見ている風景はかつて夢の中で行ったことのある場所で、その夢と全く同じ日射しの中、全く同じ足取りで道を歩いて行くのだけれど、その夢のことは何も思い出せない』

                                          • (5:58)

                                            • 本編
                                            • アニメとかの製作委員会
                                            • この番組にスポンサーはついていません
                                            • タイトルについて
                                            • 柴崎友香『百年と一日』へのトリビュート
                                            • パッと見だけ
                                            • つながってる感
                                            • 最初と最後のつながりによる作品の強度
                                            • SFのショートショート感とざくろさんのエッセンス
                                            • 一人称/三人称
                                            • 「時間」
                                            • 時間の流しかた
                                            • とてもゆっくりだったのに追い付くことはできなかった
                                            • タイトルの響き
                                            • 「夢」
                                            • 朦朧としている妄想のユーモア
                                            • 夢→(増殖する感じ/示唆/予言/予感)
                                            • フィクションというルビ
                                            • 牛丼屋の茗荷谷感
                                            • 「私は今でも折に触れてその漫画を読み返している」
                                            • 言葉で捕まえられないものが小説になる瞬間
                                            • 自己完結
                                            • 最後が美しい言葉
                                            • 最後がよいとよい
                                            • ベボベのshort hairの情景
                                            • 変わり続ける君を変わらず見ていたい
                                            • 読んでいて楽しかった
                                            • 「飛ばし飛ばし」っていうセンス
                                            • 「天才」
                                            • 作品は「いい」じゃなくて、「楽しい」?
                                            • 素敵ですね/味わい深いですね
                                            • 私はこう思うに書き換えたくなる
                                            • 「それは」って傲慢なのだろうか
                                            • 読んでいて楽しいが一番楽しい
                                            • っていうレスポンスと読書会
                                            • 顔に対していいねとは
                                            • ふわふわ会
                                            • Berealのはなし
                                            • 「人類って同じことしてるから」

                                            • 〇今回読んだ文章はこちら

                                              https://note.com/shiawase_na_hito/n/nbd8dc39b8aae?sub_rt=share_sb


                                              〇メールアドレス

                                              39 min
                                            • #15 言ノ葉の内容物。/車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』

                                              今回は秕目さんの提案で、車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』について読書会しました。ディープな世界の片隅で「言葉として生きる」とはどういうことなんでしょう。はて。

                                              【あらすじ】

                                              • ドロップアウトしたい?
                                              • 都会的な感じじゃなくて
                                              • 『赤目四十八滝心中未遂』のあらすじ
                                              • どうだった?
                                              • 言葉を探すというテーマ
                                              • 文学的?
                                              • 行ったことある場所
                                              • 「あッ」とか「えッ」とか
                                              • 拾われた状態の言葉としての小説
                                              • 垣間見える素養
                                              • 広告的なもの
                                              • 関西の景観と言葉
                                              • 語るものと語り方のバランスの上品さ
                                              • 観察者のスタンス
                                              • ポッドキャストで読んでいいのかわからない単語がいっぱい出てくる
                                              • 体験≠小説になった語り
                                              • 結局こいつ作家か
                                              • この人めちゃくちゃ真面目に働いてる
                                              • 禁欲的な生活→性行為・食事満載の後半
                                              • 「刺青」
                                              • 建築的な精巧さ
                                              • じりじりとした不穏さ
                                              • 根っこにあるのはおっさんの妄想?
                                              • 言葉として生きる⇔剥き出しのままの世界(動物園、ホテル)
                                              • インテリのたわけ言
                                              • 語り手の目的
                                              • アヤちゃんの言葉をもらう
                                              • 大人の性の世界
                                              • どんな状況でも人間は生きるんだなあ
                                              • 冒険小説
                                              • 見透かされたい?
                                              • 「じゃあ、ドロップアウトってなんだと思う?」
                                              • 小説家車谷長吉について
                                              • 今読めてよかったね
                                              • 最後について
                                              • 〇今回紹介した本

                                                車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』
                                                https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167654016
                                                〇メールアドレス


                                                47 min
                                              • #14 かつて同じ街に住んで同じ授業を受けていた三人が、今は別々の街に住んでいて、別々の暮らしをしながら同じ本を読んで、同じような別々のことを考えた話/柴崎友香『百年と一日』
                                                ざくろさんの提案で柴崎友香の『百年と一日』の読書会をしました。それは百年と一日みたいな時間でした。
                                                【あらすじ】
                                                •「百年と一日」ってなんて読むの?
                                                •久しぶりの読書会
                                                •どのエピソードが好きだった?
                                                •「ラーメン屋「未来軒」は、長い間そこにあって、その間に周囲の店がなくなったり、マンションが建ったりして、人が去り、人がやってきた」
                                                •柴崎友香『百年と一日』について紹介
                                                •「初めて列車が走ったとき、祖母の祖父は羊を飼っていて、彼の妻は毛糸を紡いでいて、ある日からようやく話をするようになった」
                                                •話をするようになったというのがよい
                                                •昔の人の感情がビビッドにわかる
                                                •認識の歪み
                                                •人間としての奥行きが生まれる瞬間
                                                •世界を言葉に起こすときの捻れ
                                                •影武者感
                                                •時間ってこうだな
                                                •神というか人というか小説家
                                                •最後の見開きめっちゃ大事だよね
                                                •「解体する建物の奥に何十年も手つかずのままの部屋があり、そこに残されていた誰かの原稿を売りに行ったが金にはならなかった」
                                                •なにかを残そうとする人たち
                                                •そう考えると最初の話も示唆的
                                                •百年側から一日のことを想起させることもできるし、一日の側から百年のことを想起させることもできる
                                                •短編集じゃなくて長編だよね
                                                •「駅のコンコースに噴水があったころ、男は一日中そこにいて、パーカと呼ばれていて、知らない女にいきなり怒られた」と「地下街にはたいてい噴水が数多くあり、その地下の噴水広場は待ち合わせ場所で、何十年前も、数年後も、誰かが誰かを待っていた」
                                                •物語が生まれる瞬間
                                                •『寝ても覚めても』にもあるよね
                                                •時間の流れの摩擦に生まれる情緒
                                                •「戦争が始まった報せをラジオで知った女のところに、親戚の女と子どもが避難してきていっしょに暮らし、戦争が終わって街へ帰っていき、内戦が始まった」
                                                •明るくない再生
                                                •女性の話
                                                •名前のつかない人の声
                                                •「兄弟は仲がいいと言われて育ち、兄は勉強をするために街を出て、弟はギターを弾き始めて有名になり、兄は居酒屋のテレビで弟を見た」
                                                •「国際空港には出発を待つ女学生たちがいて、子供を連れた夫婦がいて、父親に見送られる娘がいて、国際空港になる前にもそこから飛行機で飛び立った男がいた」
                                                •柴崎友香と映画
                                                •「雪が積もらない町にある日大雪が降り続き、家を抜け出した子供は公園で黒い犬を見かけ、その直後に同級生から名前を呼ばれた」
                                                •こわくてきれいな世界
                                                •そういう、読書会とか出会いみたいな良さ
                                                •人間の愛おしさ
                                                •まだ喋れるんだけど
                                                •百年と一日案件
                                                •また『百年と一日』で読書会できるね
                                                •「その人には見えている場所を見てみたいって思うんです、一度行ったことがあるのに道がわからなくなってしまった場所とか、ある時だけ入口が開いて行くことができる場所のことを考えるのが好きで、誰かが覚えている場所にもどこかに道があるんじゃないかって、と彼は言った」
                                                ○今回紹介した本
                                                柴崎友香『百年と一日』
                                                https://www.chikumashobo.co.jp/special/hyakunen_to_ichinichi/
                                                (メールアドレス:[email protected])
                                                50 min
                                              • #13 この番組へのお便りの書き方
                                                なかなか敷居が高そうな、この番組へのお便りを、三人がそれぞれ考えてきました。
                                                【あらすじ】
                                                •挨拶を決めよう?
                                                •挨拶のトーン
                                                (4:57)
                                                •ラジオネーム:夜庭さんのお便り
                                                (お便り送ったりしますか?/中学生の時に送ってた/プリンとプディング/youtubeの配信/つながる恥ずかしさ/素敵なエピソードですね/アドバイスは自分で見つけて/優しくしないと/自信を持って/お便りを読まれる快感/どうでもいいことを送って)
                                                (13:23)
                                                •ラジオネーム:三密さんのお便り
                                                (ちゃんと性格悪そう/高校生のときを思い出す/噂を流したり、愚痴を言ったり/自分なりのラインを引こう/誘う誘われるの力学/職場って学校ぽい/罪悪感との付き合い方/自分って100点じゃないじゃん?/友達がいるのはいいことです)
                                                (23:15)
                                                •ラジオネーム:木曜日はマイケルジャクソンさんのお便り
                                                (けむり先生と秕目さんの不仲説/不仲とは違うなにか/王様タイプと軍師タイプ/普段から圧感じてる?/けむり先生は否定することに衒いがない?/ちゃんと聞いてるからこその/世の不仲説ってなんだろうね/一番不仲説が出そうなのはここ)
                                                •もっと簡単なお便りでいい
                                                •挨拶考えました?
                                                •私の幸せ、ご開帳
                                                •普段使いの挨拶
                                                •挨拶も募集しています
                                                •お便りを募集しています!!!
                                                今回取り上げたのはあくまで一例なので、自由に、書きたいと思ったときに書きたいことを送っていただければ嬉しいです。もちろん無理して送る必要なんてないし。
                                                絵:牧野虎雄《明るい部屋》
                                                (メールアドレス:[email protected])
                                                41 min

                                              About 幸せな人しかたどり着けない場所

                                              From the publisher's feed

                                              ちょっと小説寄りカルチャー好きの三人が、自分たちの好きなものだけしかないような幸せな空間で色々な話をします。