2022年4月26日(火)放送分
担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄市立郷土博物館
「歩っちゅん、越来~越来の文化財めぐり~」
講座がこのほど、
越来小学校の地域連携室で開かれました。
琉球王国第一尚氏の尚泰久王、
第二尚氏尚宣威王の王子時代、
さらに阿麻和利の乱を討伐した王府軍の
総大将の大鬼城こと大城賢雄の居城として
知られる越来グスクは2019年、
国の名勝「アマミクヌムイ」として
追加指定されました。
この日は雨天となり座学形式で行われ、
講師を務めた縄田雅重学芸員が沖縄戦の後、
グスクは丘陵ごと切り崩されたことから、
形状はほとんど分かっていないと説明しました。
3回の発掘調査が行われ、堀立建築跡や柱穴、
遺構、炉跡、人骨のほか、海外との交流を示す
中国産の青磁器、鉄製品やジュゴンの
骨片などの遺物が出土していますが、
縄田学芸員は越来グスクの由来を
歴史資料からひもとき、神話や伝説の舞台となったこと、
拝所が保存されてきた地域であったことなどを解説しました。
越来地域は名所や旧跡が多く、
市は名勝指定を受けて越来グスクの
整備を計画中で、市観光物産振興協会では
越来グスクを観光コースに選定しており、
講座に参加した認定ガイドの狩俣房枝さんは
「深い歴史を持ったグスクを多くの人に
アピールしていきたい」
と話していました。