黄緑とオレンジの組み合せってすごく良いと思うんですよ。自然界で言うと葉っぱ付きのミカンみたいな。風に揺れる草原に沈みゆく夕日みたいな。この綺麗な色たちを混ぜたらもっとすごいものが出来るんだろうなって。ラスタカラーがグラデーションで溶けたようなメロウなやつを期待してたのに境目のあたりをグリっと混ぜてやったら想像してたのと違うガッカリな色が出来上がっちゃって。もう元には戻せないから白とか黄色とかを重ねて何とかしようとしてもやっぱり駄目で。あの鮮烈なコントラストはもちろん見る影もなくて。なんで混ぜちゃったんだろうって後悔しつつ実際そこまで悪い色でもないんだけどなってないまぜな気持ちになりながら…みたな曲です。

孤独の中の神に祝福リスト「詩的で宗教的な調べ」の第三曲孤独と聞いて思い出したのは、リストのこの曲でした。人は何故、孤独を嫌い、孤独に救いを求めるのでしょうか。その答えは、私にはわかりそうもありません。ただ、リストのこの曲を聴く限り、リストが生きた２００年前と、おそらく人間の心情は何も変わってないのだな、と思います。私は、孤独と聞くと、ただただ寂しい、暗いというよりも、何かこう救いを求めるような、病的な清潔感のようなものを感じます。そして、そのような感情や気配は、香りみたいなものは、物や場所にも宿るんじゃないか、とも思うんです。もちろんそれは、人間が勝手に感情的に、脳内で思い出保管の声をつくり出しているだけかもしれません。でも少し、想像してみてください。統廃合になった空の小学校こっそりつくった隠れ家神社の裏の竹林森の奥に潜む忘れられた寺院小さい頃よく夢にでてきたあの場所そこからは何か、声が聞こえる気がしませんか？もしそう感じたら、あなたの中にある、その場所の声。たまには、その声に耳を傾けてみてはどうでしょうか。その声に孤独を感じ、誰かどこかの見えない何かが、救われるかもしれません。

「エリカ」というピンク色の花があるのですが、花言葉に「孤独」「寂しさ」があるんだそうです。なんでも、荒野に悠々と咲く姿からこの花言葉がついたらしいです。個人的には、その姿はかっこいいようにも思えるのですが、それでも１人は寂しいもんだろうなとも感じちゃいます。ということで、孤独に佇む花が見る世界はどういう風に見て感じているのかな、と考えながら作ってみました。久しぶりのピアノ単体曲です。

一人、自分と向き合っている時間をイメージして制作しました。

宇宙に自分しかいないような孤独感と何かに対する憤りを表現しました。

孤独を強く感じる時は、近くにいるはずの人やモノがどんどんと遠ざかっていく。置いてきぼりになっているのとは違う、遠ざかっていくという感覚。近くにいるはずなのに、手を伸ばせば触れられそうな距離のはずなのにどんどん遠ざかり、時が止まり目の前の景色も濁りだす。その心のザワザワした様子を動きが止まったような持続するベースと氷のような質感に処理したピアノで表現しました。

教会でお祈りする人をイメージして作りました。

簡単料理のBGMをイメージしました。

仕事帰りに買い物をすませて、急いで夕飯の支度をしている過程をイメージして作りました。やっと完成して一息ついていたら、家族が帰って来てまた急いで準備をして、、、。毎日家族みんなのご飯を作るって、本当に大変だと思います。でも、作ってくれた料理をみんなで食べるって、美味しいんだろうな。

大学に入ったばかりの頃、先輩方が口を揃えて「２０過ぎると胃もたれの意味がわかってくるわ〜」なんて言っていました。そんなに気にも留めていませんでしたが、今２３歳を目前にしてなんとなくわかるような気もします。焼肉も最後の方は気持ち悪くなるし、油物を見るだけでウッと・・・。身体がさっぱりしたものを求めることも多くなりました。山のように肉が乗った丼物より、落ち着いた雰囲気のお店で和食を食べるほうが楽しめそうです。味覚が成長したのやら衰えたのやら。