BICCNのNature誌ジャックに触発され、多くの論文に関わってるThe Allen Instituteのこと、BICCNプロジェクトの全容、今回の17報の論文がそれぞれどういう位置づけにあるのか、などについて話しました(10/10収録)
10/20 に出る実験医学Mesoscale Connectomeの仕事Allen Institute for Brain ScienceAllen Institute for Neural DynamicsTasic 2016Tasic 2018BICCNのサイトに載っている分かり易い対応図(このページの下の方)BICCNやってる人たち一覧17報の論文:並びはNature Portfolioのを参考にちょっと改変
Flagship paper:Motor cortexの論文群をまとめたやつ。Allen の Hongkui と UCSD の Mukamel の仕事。マウスのトランスクリプームとエピゲノムをそれぞれ50万以上の細胞から取ってきて、SCFまたはLIGERっていう手法で対応付けAllenのEd Leinの論文ではマウスだけじゃなくてマーモセットとヒトに対してもやっているSalkのEckerのとこからは、マウスのDNAメチレーションについて。モーターコルテックスに限らず海馬、線条体、基底核、嗅球から。UCSDのBing Renのところから↑と同じサンプルでsnATAC-seqシャオウェイのところから、マウスMotor cortexのMERFISHBaylorのToliasとTubingenのBerensのマウス運動野のpatch-seqLeinのところではヒトからもpatch-seq。患者さん由来の90個のサンプル(主に側頭葉の一部)CSHL総出のCellular anatomy of the mouse primary motor cortex。マウス MOp-ulについて、細胞種特異的なCreマウスを用いつつ、バルクで順行性-逆行性ラベル、fMOSTで全脳スケールでのトレーシング。 バルクじゃなくてスパースラベリングも。HongkuiのところからSparse labellingとfMOSTを用いたsingle cell tracing. これはMotor cortexだけじゃなくてcortex, claustrum, thalamus, striatumから。SalkのCallawayとEckerのコラボで、逆行性トレーシング&メチローム:Epi-retro-seqCSHLのJosh Huang 皮質の興奮性ニューロンをgenetic dissectionするための新しいCre/Flpマウスラインを作ったよというお話カルテクのPachterがSMART-seqでフルレングスのmRNAを読んで細胞種ごとのIsoformを見ようと。UCLAのHong-Wei Dong、The mouse cortico–basal ganglia–thalamic network:大脳皮質ー基底核ループについてメゾスケールでのトレーシング。皮質-視床のループが6つのサブネットワークに分かれるUCSFのKriegsteinが胎生期のヒト脳scRNA-seqとISHで皮質の色んな領域の比較UCSFのNowakowskiは胎生期のヒトの脳からscATAC-seqBroadのMacoskoのラボがアダルトマウスとヒト死後脳の小脳のsnRNA-seqを合わせてきた10年後には神経科学はどうなってるんだろうなあ、と考えさせられるいい機会だったように思います。(萩原)Cell-typeとはなんぞやといったことやvivo生理記録との対応について扱った第4回、Spatial Transcriptomeについて扱った第5回も聴いて頂けると嬉しいです。今回は上っ面をさらっただけですが、精読した上での輪読会が10/31 13-18時で行われるみたいですね。(宮脇)