Broad Instituteの齋藤諒さんゲスト回、前編。スイスFMI時代のHDAC6のお仕事、ポスドク先探し時のエピソード、CAST I-BとV-KのHoming機構論文の背景、Fengの人柄&ラボでの生活、等について伺いました(7/9収録)
Jennifer DoudnaのThe Code BreakerSHEROCKによるCOVID-19の検出Broad InstituteFeng ZhangFMI早稲田の先進理工学部の生命医科学科City of Hope楽しかった研究@早稲田仙波研FMI指導教官、Patrick MatthiasPh.D.のプロジェクトアセチロームの解析をやっているChunaram ChoudharySteven McKnight加藤さんの仕事(実際にきっかけとなったのは、FUSのリン酸化ではなくGYGモチーフに関するmutagenesisの実験でした。by齋藤さん)FUSのIDRがリン酸化を受けて凝集に関わる…の論文(記憶が曖昧でした。。。リン酸化について言及されたのは加藤さんのCell論文よりも5年後でした。by齋藤さん)ストレス顆粒とは(wikipedia)David Baltimoreのノーベル賞ホームページHuman Frontier の話:Investigating archaeal horizontal gene transfer systems towards universal delivery toolsCAST(CRISPR-associated transposase/transposon): CRISPR-CasエフェクターがトランスポゼースをcrRNAの標的部位へと誘導して転移するトランスポゾン。最初のペーパー(CAST V-K)CAST I-FSam Sternbergこの2つのCAST I-Bオルソログがダメだったらこのプロジェクト終わり!CAST I-B: 齋藤さんらが今回の論文で報告したシステムのことDual Modes of CAST Homingの論文@CellTn7: トランスポゾンの一種で、TnsA,B,Cが協働し、更にTnsDと協働することで特定の場所(glmS)に転移するか、あるいはTnsEと協働することで接合時のプラスミドへと転移する。2つのターゲットセレクター・アダプター分子(TniQとTnsD): TniQはTnsDのホモログ。CAST I-Bには2つのTniQがあることが知られていたが、その一方は本来のTn7のTnsDと配列が似ており、同様の働きをしていることが上記論文で明らかになりTnsDに再命名。Joe Peters @ CornellのCell論文Cascade: Type I CRISPRシステムで見られるCasタンパク質とcrRNAからなる複合体。REとLE: Tn7/CASTのトランスポゾン配列の両端に存在し、トランスポゼースに認識される、転移に不可欠な配列。Inverted Terminal Repeats: DNAトランスポゾン配列の両端にしばしば見られる、似た配列が片方の末端ともう片方の末端で逆向きに存在している構造のこと。(スペーサーの)獲得機構: CRISPR-Casシステムにおいて外来遺伝子をCRISPRアレイにスペーサーとして取り込むのに必要なタンパク質群。DNA MicroscopyPEG10の論文バーゼルでPh.D.課程在籍時に萩原と出会い、ポスドクとしてボストンに来て宮脇さんと出会い、とNeuroRadioに出ることが運命づけられていた気がします。。。宮脇さんにスクープされないよう、引き続きCAST頑張ります!(齋藤)僕もうちのラボの人もCASTやってないですw(宮脇)久々の齋藤さんのテンションを経験して懐かしい気持ちになりました。(萩原)