最高裁がトランプ政権に待ったをかけた理由:DACA判決から学ぶ「行政の作法」
以下は、「行政機関の憲法学的統制」からDACAに関する判決(Dep’t of Homeland Sec. v. Regents of the Univ. of Cal.)を分かりやすくまとめたもの。2026年2月の研究会を聞いて、もういちどDep’t of Homeland Sec. v. Regents of the Univ. of Cal.を振り返ってみようと思ったもの。
「政治の決定が、ある日突然、数十万人の日常を奪うとしたら?」
これは現代アメリカで実際に起きたドラマである。2012年、オバマ政権は「DACA(若年移民に対する国外強制送還の延期措置)」を創設した。子供の頃に親と不法入国し、米国を唯一の故郷として育った「DREAMERs」に対し、2年間の強制送還猶予と労働許可、社会保障へのアクセスを与えるこのプログラムは、若者たちに「合法的に滞在できる」という希望を与えた。
しかし、2017年に発足したトランプ政権はこのプログラムを「違法」と断じ、その撤回を最優先課題に掲げた。昨日まで未来を描いていた約70万人の若者たちは、突如として国外追放の恐怖に直面したのである。