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毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
前回に引き続き、沖縄県の看板製作会社、エーツーサイン代表取締役の永吉英社長をお迎えしています。会社を長く続けていくための経営理念の共有や、会社が成長するために必要なマインドについてお伝えしています
こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。
動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。
中田:今日も前回に引き続き素敵な社長さんをお迎えしております。沖縄県浦添市の有限会社エーツーサイン代表取締役の永吉英社長です。創業から20年以上の看板・広告制作会社で、前回は社長の起業ヒストリーをお話しいただきました。今日は経営理念、そしてターニングポイントなどを思う存分語っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
坂本:経営理念に想いを込めているということで、ぜひその辺のお話を聞かせていただきたいと思います。
永吉:経営理念は、使命感、経営目標、基本精神の3つに分けています。
使命感『必要なことに対して、当たり前のことを正しく、礼節を大切に、安心と信頼を持ち続ける企業で在ります』
経営目標『我々は同じ志を持つ同志であることを認識し、方向を決してお客様以外に向けぬ様、常に「徳が基也 財は末也」』
基本精神『物事の判断は正しいか正しくないか、正しいことは正しく、間違ったことは正せる心を誓います』
ということです。
坂本:ありがとうございます。素敵な経営理念だと思います。ちなみにこの経営理念はいつ頃つくられたものですか。
永吉:創業して3年くらい経ってからだったと思います。当初は全く経営理念を意識していませんでしたが、私の中では沖縄一の看板屋になりたいという強い想いはありました。そこで沖縄一の看板屋はどこだろうと調べて、アポを取って見学をさせてもらいました。その時に気づきました。沖縄一になるために沖縄一を見る、それもいいかもしれないが、沖縄一になるなら、さらにその上の日本一を見ようということで、日本一の看板屋を探して、会社の社長に手紙を書きました。その手紙を受け取った社長が渡航費も旅費も全部出してくださり、半年間私を学ばせてくださいました。その社長にはすごく感謝しています。
私は創業したてでその感覚が分かっていませんでしたが、今はものすごく分かります。3代目ということもあって、とても地域社会に貢献されていました。地域社会に儲けさせてもらっている、仕事を順調にさせてもらっている、そのお礼を、同業者や若くて志を高く持っている起業者に対して、還元していこうという気持ちがあったようですね。
坂本:その社長さんもほんとすごいと思いますし、永吉社長が手紙を書いてアポイントをとろうとされたことが、ベンチャースピリッツにあふれるなと思いました。
その手紙は、返事が返ってこなくてもいい、という前提で書かれたんですか。
永吉:後先考えないというか、そういうところはありましたね。
坂本:実際その社長さんのもとで半年間、どういったことを学ばれましたか。
永吉:経営理念が大事であるということもそうですが、社会的に、常識的なことは学んでおいた方がいいということで、例えば、看板とは全く違いますが、食事の仕方や、お茶の入れ方、そういうこと細かなところから学ばせていただきました。ただ仕事をやればいいということではなくて、スキル、マインド、ノウハウ、このマインドの部分が大事だということを学ばせていただきました。
坂本:それが今の経営理念にも活きているということでしょうか。
永吉:ふんだんにその時学んだことが入っていると自負しております。
坂本:経営理念を社員さんにお伝えしたり、浸透させていると思いますが、どのようにお伝えしていますか。
永吉:就業前の朝礼で、経営理念を全員で唱和して、そして1個1個ひも解いています。全部やっていると大変なので、この1行の文に対してこういう想いでつくられている、こういう想いだということを共有させていただいています。
坂本:それは永吉社長が話されているのですか。
永吉:私が主体ではなくて、日々変わる朝礼当番の方に語っていただいています。もしずれているようでしたら私が軌道修正をしています。
坂本:採用面接の時もこれを覚えなければいけないとお聞きしました。
永吉:面接の際に、経営理念を覚えてきていただくミッションがございます。中にはこれを渡すだけで二度と来ない方もいらっしゃいます。笑い話に聞こえるかもしれませんが、入り口としてはすごく大事なことだと思います。せっかく入っても嫌いなものを毎日やらされて、1,2年でドロップアウトしてしまう方もいらっしゃいます。そうではなくて、最初からこういうことをやっていると飾らずに見せて、そこを理解したうえで入っていただくと長くお付き合いができると感じています。
坂本:一緒に長く働いていく人が、想いや理念を共有できるかできないかは、経営者から見ても働く人から見ても大事だと思います。
坂本:これまでにあった永吉社長の経営におけるターニングポイントをお聞かせいただけますか。
永吉:今はスタッフが7名おりますが、創業当初は私一人で小さなアパートの一角からスタートしました。夜は下の階に響かないように、布団を出してコツコツ作った時代もありました。朝から晩まで働き通しでしたが、この時支えてくれたのはうちの妻で、すごく感謝しています。
背伸びをせずに少しずつできる範囲で大きくしていって、その際に規模の問題で移転を余儀なくされ、西原町で土地を貸りて営業をしていました。ある日突然、土地を明け渡してくれと内容証明が送られてきて、びっくりですよね。細かいいきさつは端折りますが、1年間猶予をいただいて今の場所を探すことができました。このきっかけがなければ自社を建てることはなかったかもしれないと考えると、こうやって思い切った行動に移せたことがターニングポイントになっているのかなと感じています。
坂本:ピンチはチャンスと言いますけれど、大変なことがあったからこそ、今発展できているというところですかね。
永吉:学びから得たものは大きくて、思考の質と言いますか、その質によって、物事の捉え方がプラスにもマイナスにもなる。全く同じ出来事なのに、その思考の質がプラスだといろんなことが開けてくる、といことを経験させてもらっています。
坂本:禰覇さん、今のお話を聞いていかがですか。
禰覇:行動力がものすごいなというのと、前回の起業のお話も、今のお話も、人の二倍くらい吸収しようという強い想いを感じました。同じ時間を過ごすのも、より学びを多くとか、貪欲に学んでいくという姿勢がいろんなものを吸収して。ピンチもチャンスだと思うのもなかなか難しいと思いますが、社長がこれだけ明るいと社員さんもやっていこう、頑張ろうってなるのかなと思いました。
坂本:社長の笑顔本当に素晴らしいなと思います。
中田さんから見ていかがでしょうか。
中田:永吉社長は普段からとても明るくて、10分話しているうちのだいたい9分くらいおやじギャグで埋まってしまいます。今もこうやって笑顔でお話をされていますが、当時はすごくショッキングな出来事で、そこを一つ一つ苦しみながら学ぶことで打破していって。
よく坂本先生もおっしゃいますが、階段は一気に登れないよと、一つ一つ、スモールステップで積み上げていくという実践が今の永吉社長のお話の中にあったと思います。
中田:永吉社長が起業された20年前に比べて、今起業を志す方が多くなっていたり、起業を応援するツールが増えています。そんな中、実際修行から始まって、プロの職人さんになり、そこから経営者になるということで、今これから起業を考えられている方にエールやメッセージはありますか。
永吉:今は情報過多でいろいろなところから情報を手に入れることが可能ですよね。そんな中、古臭い人間だと思われるかもしれませんが、足を使うことが少なくなっていると思います。
メラビアンの法則は中田さんもご存じだと思いますが、人と会うことの伝達力の強さです。会わずに文章だけだとたったの7%です。電話など、声を聞くというと38%、お会いするのが55%と言われている中、やっぱり会うということ、足で確かめる、というのは必要だと思います。
こういう情報過多の時代なので発信もまた多くて、あーだこーだと言っている方が多いですよね。石橋を叩くなんて言葉がありますが、僕はどちらかというと石橋は割れる前に渡っちゃうタイプなので、あれこれ言っていないで、決めたら行動する、それが一番なのかなと思います。そして、言ったことは守る、約束は守る。
先ほどの坂本先生の一段一段というお話も、私もそう思います。一気に行こうとすると大けがをしちゃますよ。一段一段、自分に合わせたステップを踏んでいくというのは大事だと思います。
坂本:今後のエーツーサインさんとしてのビジョンがありましたらお聞かせいただけますか。
永吉:看板は、広告物申請というものを出さなければならない義務があります。ところが、看板のオーナーさん、お店のオーナーさんはそこを知らない方が多いです。特に沖縄県は申請率がものすごく低いので、将来的にはこの申請率を上げる、イコール社内ではそこの法律的なものを徹底するだとか、安心・安全に特化した看板作りを目指したいと思います。そして、一人一人がお客様に対して信頼を勝ち得る、そんな社員になっていただきたい、会社にしていきたいと思っています。
中田:広告物申請は知らない場合が多いと思います。以前、看板が落ちてけがをされた方がいらっしゃったというお話がありましたよね。
永吉:きっかけは北海道のカニ看板の落下事故でした。そこで国交省が乗り出して、各地方自治体に強化を始めました。看板は実は車と一緒だと思っていて、車は車検があって点検をしますよね。看板にも安全点検義務が法律上にありますが、知らないまま設置されている方が多いです。
沖縄は台風銀座と言われていて、その際に古い看板が一掃されていると我々は研究しています。
中田:そこで自然に淘汰されているということですか。
永吉:こと細かく調査したわけではありませんが、我々が知る限りではそうではないかと仮定予測を立てています。
中田:単に看板広告だけはなくて、要は安全面から、景観を守るという意味でも取り組まれているエーツーサインさんということですね。
坂本先生やはり志の経営ですね。
坂本:会社は自社の利益ももちろん大事ですが、その先に地域にどう貢献ができるかが大事だと思います。周りの景観や安全性も含めて、企業は成長すればするほど社会的責任も大きくなってくると思うので、実践されている永吉社長は素晴らしいと思いました。
中田:永吉社長の経営理念の中に「徳が基也 財は末也」とありましたが、まさにそれを実現されていらっしゃると思いました。
今一緒にお仕事をされている社員さんにメッセージ等ございますか。
永吉:こうやって自らが選択して、弊社で一緒に働き、経営理念をともにしている以上、その自らが選択した道が本当に正しかったと思えるような行動をとっていきましょう。
中田:坂本先生、ここからまたエーツーサインさんの経営が大きくなる方向性、そして沖縄県の景観などが整備されていく両面の楽しみがありますね。
坂本:こういう会社さんが沖縄の景観や広告を担ってくれていることは本当に心強いです。仕事ができることはもちろんですが、従業員の皆さんが気持ちよく働いてくれる会社さんが増えてくれると、社会もよりよくなると思いますね。
中田:先週、今週と有限会社エーツーサイン代表取締役の永吉社長をお迎えしました。永吉社長これからも楽しみにしております。改めて、永吉社長、坂本先生、禰覇さん、ありがとうございました。
永吉・坂本・禰覇:ありがとうございました。
次回:【第102回】坂本憲彦のラジオ起業塾「起業塾のゴールは起業ではなく「やりたいことを実現すること」コロナ時代で大きく変わった働き方の価値観」
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
今回は、沖縄県で創業21年の看板製作会社、エーツーサイン代表取締役の永吉英社長をお迎えし、創業までの経緯と想いや、創業初期のエピソードをお伺いしています。社長になるまでの学び方や、社員との関係づくりで大切なことについてお伝えしています。
こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。
動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。
中田:今日は、このFM那覇がある沖縄県から素敵な社長さんをお迎えしております。有限会社エーツーサイン代表取締役の永吉英社長です。エーツーサインさんは、看板、広告などの制作をされていて、企業様の業績アップ支援でコンサルの要素も入れながら、20年以上プロフェッショナルなお仕事をされていらっしゃいます。
永吉社長は1970年那覇市生まれ。現在はエーツーサインさんの経営以外に、沖縄県広告美術協同組合で理事長としても活躍をされています。
今日は永吉社長の起業の想い等々、坂本先生と思う存分トークを展開していただけたらと思います。
坂本:早速、永吉社長のお話を聞かせていただきたいと思います。
今、沖縄で看板業をされていらっしゃいますが、どのような想いで立ち上げられたのか、経緯を教えていただけますか。
永吉:創業して今年で21年目に入りましたが、もともとはサラリーマンで、雇われ店長をしておりました。当時はガソリンスタンドの給所の所長で、娘が生まれたことをきっかけに起業を決心しました。いろいろ経験をしていく中で、娘に誇れる仕事をしたいなと。決してガソリンスタンドが誇れないというわけではなくて、それ以外にいろいろありましたので。
この独立をする際に、看板業の会社に独立を前提に修行をさせてくれと、2年の修行をさせていただきました。職人業ですので、通常10年くらいかかると言われている中、2年で独立というと周りからかなり馬鹿にされました。ただ、私の言っている2年と皆さんが言う10年というのは、全く別物でした。それは何かというと、独立をすると決めて会社に勤めたということです。
その会社は朝9時から夕方6時までの8時間勤務でした。そこを私は朝の7時に出社して、掃除をし、道具を磨き、1日のスケジュールを立てました。そしてみんなが9時ぎりぎりに出社する際には、テーブルの上にはお茶と1日のスケジュールを並べておきました。9時過ぎてスタートをし、職人業の世界なので、ひどいときは4時くらいから酒盛りの準備が始まる、そんな世界でした。
同僚は6時になると、飲みに遊びに夜を謳歌しに行きました。私はというと、社長にお願いをして道具を貸してください、工具を貸してくださいということで、夜の12時までみっちりと仕事をさせてもらいました。道具や工具を触るのがとっても好きで1個1個覚えていきました。もうここでお気づきだと思いますが、時間にすると、通常の8時間どころではないですね、4年も5年も経過しているような、そんな時間の使い方をしていました。
一番の違いは何かというと、私は最初から独立をするという前提で修行をさせていただいているので、もう、この時点で遣われているのではなくて、考え方が社長ですよね。材料がどうしたら安くなるのか、目的地までどうしたら1秒でも1分でも早く着けるのか、いろいろ試行錯誤をしながら毎日を過ごしていました。
そして2年後、晴れて独立をするわけですが、その独立する日にちもまたちょっと面白くて。実は私1999年の9月に独立をさせてもらいました。坂本先生、1999年の9月というと何か思い出しませんか。
坂本:ノストラダムスの大予言ですね。
永吉:その通りです。当時、この世の終わりだ、こんな最悪な日はないなんて言われている中、誰に相談しても、こんな日に独立する奴は馬鹿だ、どうかしている、なんて言われていたんですね。なぜか、あまのじゃくの私はそれが全部応援歌に聞こえたんですよ。解釈の違いでしょ。これ以上悪い日はない日に独立をすれば、これ以上さがることはないわけですよね。あがるしかないんだと。これはもう絶好の日だと。それで、この日に独立をさせていただきました。
坂本:それだけちゃんと目的意識をもって朝から夜までしっかり修行をされて、すごいですね。なかなかそこまでされる方は周りにいらっしゃらないと思いますがどうですか。
永吉:おそらくいなかったと思います。確かに同僚はというと、遊びに行くのが楽しみだったんですよね。僕の欲求はというと、道具や工具や仕事を覚えるほうがすごく楽しかったんです。目的に向かって突き進むという過程がすごく楽しかったですね。
坂本:もともと若い時の早い段階から独立志向はあったんですか。
永吉:そうでもなかったんですけど、子供の誕生をきっかけにまったく思考が変わりましたね。
坂本:娘さんのためにということですね。
永吉:若い頃は仕事を転々としていまして。実は、高校を退学になって、親に勘当されて、その時からずっと一人暮らしをしていました。それで時給が5円高い、10円高いというので、お金、お金、お金、という感覚で職を探していたんです。なので、一般の人と比べると職の経験はたくさんさせてもらいました。いろんな会社の社長を見てきたので、これだったら俺もできるんじゃないかと根拠のない自信がものすごく湧いてきて、独立をさせていただいたという流れになります。
坂本:もしよければ看板業をやろうと思ったきっかけを教えていただけますか。
永吉:もともと物づくりがとっても好きで、とにかく細かい作業が好きでした。そんな中、お客さんが欲しいと言ったものを、自分だったらできるよと作って、これに対してお客さんがありがとうと言ってくれてお金ももらえる。そして看板業は決まったものだけではなくて、身の回りのものが全て材料になって、アイデア次第で何にでも変化できる、いい職業だなと感じたことがきっかけでした。
若い頃にやんちゃをしすぎていたので、周りに認められる行為が少なかったんですよね。なので、お客様から、ありがとうと認められている感覚が背中を押したのかなと思います。
坂本:看板を作って、お客様に喜ばれるとダイレクトに伝わってきますもんね。
今のお話を聞いて禰覇さんいかがですか。
禰覇:このちょっとの時間なのにストーリーが凝縮されていて、すごく面白いなと思いました。修行をされていた2年間は、体感的に長く感じたのか、あっという間だったのかが気になりました。
永吉:ものすごくあっという間でした。好きなこと、楽しいことをやっているとあっという間に感じますね。
禰覇:長い時間やっていると、人によっては毎日続けるのが苦痛になってくるかなと思ったんですけど、あっという間というのを聞いて、本当に好きなんだなというのが伝わってきました。
坂本:独立をされて、そこからどのように成長したのか、その経緯をまた教えていただけますか。
永吉:会社の名前がエーツーサインといいますが、私の想いが会社の名前に詰まっています。
若い頃、モータースポーツをかじっていた時期もありました。その時にトップクラスがAクラスと位置づけられていて、その中の2番手でありたい、という強い想いからエーツーサインという名前にしました。サインはサインボード、看板ですね。
これを言うとほとんどの方に、なんでエーワンじゃないの、と言われます。
Aクラスの1番ゼッケンをつけた時期もありましたが、一番を目指していたはずなのに、その時なぜか楽しくなかったんです。それはなぜかというと、そのクラスで一番早いので、追いかける人がいなくて気にするのはずっと後ろばかりなんです。一番楽しかったのは、ゼッケン2番をつけている時でした。やっぱりトップを常に後ろから観察をして、あそこのコーナーで抜くぞとか、ここのブレーキングで並ぶぞとか、計画を立てて実行に移すこの楽しみがものすごくよかったんです。
なので、私は常に後ろを見るのではなくて、前を見続けられる、そんな経営をしたいという想いからエーツーサインという名前を付けました。
坂本:起業した当初、売り上げは順調だったんでしょうか。
永吉:本当にやる気がすごくて、業績も順調に右肩上がりでしたが、唯一それと反比例するものがありました。それが、従業員の離職なんです。10年目くらいまで悩み、苦しみました。正しいことをしているの、に正しいことを言っているのに、なんで離職していくんだと。
原因に気づくまでにかなり時間がかかりましたが、結局は自分自身の言葉の暴力だったり、外的コントロールを使って、思いやりのない言葉を常にかけていたということに気づかされて、やり方ではなく、あり方を気を付けるようにしています。
坂本:それがよくないと気づいたのは、何かきっかけがあったんですか。
永吉:たくさんの研修、講習を受けて、そしてある会社の研修を受けたときに、選択理論心理学という学びがありました。その心理学を学んでいくうちに、私がそういう結果を作る言葉を投げかけていたということに気づきました。そこから、しっかり土台をもって、理念を大切にもって、経営していかなければならないと常に思いながら前に進んでいます。
坂本:僕も経営者になりたての時に、自分と同じことができない人に対して怒っていました。今は、自分と同じことができる人が偉いわけじゃない、僕ができないところをやってもらうことが大事なんだなということに気づきました。
永吉:僕もある言葉を聞いてはっとさせられました。『違いは違いであって、間違いではない』なるほど、そうだよな、違いだったんだよねと。僕はそれに対して間違いだと強く言葉を使っていたんですけれど。それはすごく反省しています。
中田:永吉さんの社員さんはすごく勉強熱心で、時間を大切にされる方が多いというイメージがありますが、日々社員さんに接するときに核にされていること、軸にされていることはありますか。
永吉:経営理念を、朝礼で一人一人唱和していただいています。そして唱和するだけでなく、どんな想いで作られているかを、一人一人に本当に浸透してもらうためにひも解く、これを毎日やり続けています。私がいなくても、それを基準としてまわるようにですね。
坂本:今は以前のように離職する人は少なくなったのでしょうか。
永吉:だいぶ少なくなりました。
坂本:理念をみんなで共有しながらやっていくって本当に大事だなと思います。
永吉:結局一人一人幸せになってほしいんですよね。軸となるのはみんなに幸せになってほしいし、自分も幸せになりたい。自分の幸せって何だろうというと、みんなが幸せに笑っている顔を見ていることなので、そういう状況をつくりたいですね。
坂本:ちなみにどんな経営理念ですか。
永吉:使命感、経営目標、基本精神の3つに分けて書いてあります。
中田:経営理念からの流れ、志経営ってすごく大事なところを実践されている永吉社長。
今日はあっという間で、時間がきてしまいました。
次回細かくお聞きできたらと思いますが、いかがですか。
坂本:ぜひまた次回も楽しみにしております。
中田:今日は起業ヒストリーをお聞かせいただきました。経営理念のつくりかたや浸透のさせ方、そして今、沖縄県広告美術協同組合で景観の保全にも取り組まれていらっしゃいますので、次回またその辺もお聞かせいただけたらと思います。永吉社長、坂本先生、禰覇さん、ありがとうございました。
永吉・坂本・禰覇:ありがとうございました。
次回:【第101回】坂本憲彦のラジオ起業塾「有限会社エーツーサイン永吉英社長が語る「経営理念を共有することの大切さとマインドの重要性」」
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
今回は、コロナをきっかけに変化した働き方と働く場所について坂本憲彦氏に答えて頂きます。仕事のパフォーマンス向上やプライベートの充実にもつながる、オンラインをうまく活用した働き方についてお伝えしています。
こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。
動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。
中田:今日は『働く場所』をテーマにお届けしていきます。
コロナが流行り、出勤をしなかったり、関東の会社がオフィスをまるごと四国に移動されたり、オフィスを解約してフリーな仕事の仕方になったりということがあります。
坂本先生は多くの方にオフィスを開放され始めたということですよね。
坂本:東京の日本橋にオフィスを持っています。もともとは共同で借りていましたが、一緒に入っていた会社のメンバーさんがIT系の会社だったので、コロナで一気に自宅勤務になり、あまりオフィスを使う人がいなくなりました。解約も考えましたが、せっかく日本橋といういい場所であることと、ビルのオーナーさんがすごくいい人で、バーチャルオフィスもやっていいですよ、というお話をいただいたので、今はシェアオフィスとバーチャルオフィスというかたちで運営をしています。
中田:私も一部運営をしていますが、最近“コワーキング”とか“バーチャル”という言葉が行き交うようになって、今さら聞けないワードだと思います。禰覇さんどうですか。
禰覇:最近よく耳にするようになって、意味は何となく分かるけれど、実際説明してと言われると難しいかもしれないです。
坂本:用語はレンタルオフィス、コワーキングスペース、バーチャルオフィスといろいろあります。
レンタルオフィスは一時的に借りる場所です。
コワーキングスペースは、パソコンで仕事ができる方は一緒にここでやりましょうという場所です。商談スペースもあって、そこで商談や打ち合わせもできます。費用については月額料金で、管理費や水道・光熱費もかからないので、月3万円~4万円くらいです。普通に部屋を借りると、そこに管理費や水道・光熱費などいろいろかかるので、わざわざ不動産を1戸借りるよりも安い価格で利用できます。
バーチャルオフィスは法人の登記だけで使用します。自宅が賃貸だと自宅で会社の登記ができないので、その登記だけするというかたちです。
中田:フリーランスさんも起業家さんも、働き方に合わせてオフィスを選択できるという時代に入ってきましたね。
坂本:自分で一部屋借りたり、ワンフロア借りるまではいかないけれど、自宅以外の場所が必要とか、そこで登記を出したいという方は使われるというところでしょうか。
中田:特に起業したてのスタートアップの時には、何かを借りて固定費をかけるよりは、レンタルオフィスやバーチャルオフィス、コワーキングスペースは大事な選択肢になりますね。
坂本:あとは商談で使う人も多いですね。毎回喫茶店や相手の所ばかりだと、お茶代がかかったり、見栄えもよくないので、固定の場所を借りるという方法もありますね。
中田:禰覇さんは会社にお勤めをされていて、経理・総務ということで、社員さんから預かる領収書も最近内容が変わってきているんですよね。
禰覇:外に出られた方が、そのままオンラインで打ち合わせをすることも増えています。レンタルオフィスを使いました、レンタルオフィスがなかったらカラオケボックス使いました、という領収書を受け取ります。時代も時代なので、私の会社では会費ということで立替をしてお支払いをしています。
中田:一昔前ならカラオケ店の領収書は絶対もめますよね。
そう考えると、経営者さん、起業家さん、組織の方も含めて働く施設が変わっているということですね。
坂本:働き方は、土地代、場所代にどこまでかけるかですよね。今までだったら、東京のど真ん中、都心のど真ん中にいいオフィスを借りて、ということがあったと思いますが、その価値観が今回のコロナで崩れたので、一部だけ使うという使い方は今後も広がっていくと思いますね。
中田:先日、沖縄コンベンションセンターで展示会が開催されていました。観光エクスポということで、宿泊事業機関向けのサービスを紹介していて、注目したのが、その中の一つのワーケーションブースというものです。禰覇さん、ワーケーションって聞いたことはありますか。
禰覇:聞いたことはあるけれど、あまり聞き慣れない印象です。
中田:先生、まさにこれは沖縄のための用語かもしれないですよね。
場所に縛られず、働き方が変わるということで、“ワーク”仕事をする、“バケーション”からの造語らしいです。
例えば、沖縄でネットが繋がったら、そこで休暇も楽しみながら仕事をしたっていいじゃない、ということで、コワーキングスペースを紹介するブースでした。
そこで起業やお仕事をすることで地域活性に繋がって、そして柔軟な楽しい仕事にも繋がると思いました。
坂本:実は僕の周りにはそういう働き方の人が多くて、それこそ沖縄に移住して仕事をしている人もいましたし、海外に出てマレーシアに移住した人もいました。
ネット系の特にIT系の仕事をされている方であれば、そういう働き方はこれまでも普通にあったと思います。
それを今までなかなかできなかった大企業も認めだしたというか。わざわざ都会の1か所にいないといけないという絶対のルールがかなり緩くなったなと。
これだけITが発達していますから、実家で親と一緒に生活をしながら、仕事は他の地域の方と一緒にやることも普通にできると思います。
人の働き方や考え方が今後多様化してきて、地方の観光などで働く方の新しい需要の掘り起こしにも繋がってくると思いますね。
中田:逆パターンもあるのかなと思いました。もちろん、沖縄はバケーションではポテンシャルが高い所だと思います。でも、例えばビジネスの講演会を聞きたいとか、大学をもう1回受講したいとか、東京に行くことは結構ありますよね。その時に、レンタルスペースやコワーキングスペースを利用して、そこで仕事をしながら学ぶという方法もありですよね。
坂本:新しい働き方、学び方もできると思うので、場所の制約がとれたというのは大きな変化ですよね。
中田:子供たちも一緒に会社ごと移動されたという事例もあって、子育ても変わってきますね。
坂本:子供を育てるのに、自然が多いところ、田舎がいいという人もたくさんいるでしょうから、そういったところはこれから人気になってくると思います。都心にこだわらなくてもいいと思いますよね。
中田:ただ、リモートワークの時に経営者目線で考えると、スタッフさんとの連携は基礎作りができていないと難しいのかなと思います。
もし、ある程度の規模の会社さんがリモートワークに転換して、ワーケーションやレンタルオフィスを利用したいという時に必要な下準備は何でしょう。
坂本:リモートワークで仕事ができる条件の1つは、電話をしたらすぐに出てくれることです。その時に出られなくても必ず折り返し連絡をくれること。ネットやメール、電話、LINE、今はいろいろツールがありますけれど、リアクションが遅いというか、反応が鈍い人が結構いるので、3か月の試用期間でそれを見ますね。ちゃんとできる人は自分で仕事管理ができるということですが、なかなか連絡をくれないということになると、僕は基本的に一緒に仕事をやりませんね。
中田:同じ拠点に集まらないからこそ、そこは大事ですね。
坂本:シンプルですがめちゃくちゃ大事です。
たまにいるんですよね、2,3日連絡がつかないとか。
禰覇:仕事でそれはちょっとだめかもしれない。
中田:もし会社さんがレンタルオフィスを利用することになった場合には、人としてのレスポンスが大事ということですね。
坂本:そこさえできていれば、あとは週1でミーティングとか、月1で個人面談ができれば仕事は一緒にできると思います。ただ、すでに仕事ができる人はいいですが、新入社員さんに関しては教育などもあるので課題があるとは思います。
中田:そう考えると、働く場所にレンタルオフィスやコワーキングスペースを利用するのも一つのステップというか、初心者向けではないからこそ、慣れ感があるよということですかね。
坂本:慣れてくると、そちらの方が時間に縛られずに仕事がやりやすいということがあると思います。うちでは夜中に仕事をしてくれる方もいます。
僕が大事だと思うのは働く時間帯です。どの時間帯にパフォーマンスが出るかは人によって違うと思います。朝働いた方がパフォーマンスがいいという人もいれば、深夜にやった方がパフォーマンスが出るという人もいるじゃないですか。その人に合わせたかたちで、一番パフォーマンスが出るところで働いてもらう方が理想かなと、それが一番ストレスがないと思いますね。
中田:ちなみに先生が運営されている日本橋のオフィスはどういった方が利用されていますか。
坂本:これから本格始動なので、今はまだ知り合いの会社の人ばかりですが、基本的にはIT系の会社が多いですね。マーケティング関係とかはパソコンで仕事が完結できるので。
今までは商談もそこのオフィスを使っていましたが、ZOOMでできるようになってスペースが空いたので、誰か使う人がいないかなということで募集をしています。
中田:起業されて何年目かのフリーランスの起業家さんが今回法人登記を考えられたということでお声がけがあり、ご監修を持たれたとお聞きしました。
坂本:会社を作るときはどこかに住所が必要です。自宅でも一戸建ての持ち家でしたら大丈夫ですが、マンションだと登記ができなかったりしますので、そういう方にはバーチャルオフィスはいいと思います。
中田:要は私書箱をそこに置くというイメージですか。
坂本:そうですね。郵便が来たらお預かりするというかたちです。
中田さんの貸しスペースはどのような感じですか。
中田:私の会社は共同体制といって、プロジェクトごとに組むメンバーが違うので打ち合わせをよくしますが、オフィスを使わない時間もあります。その一部を開放して、レンタルスペースとしてリピーターさんを含めた多くの方のご利用がありますね。
外で面談をするとうるさかったり、公共のレンタルスペースがあるけれど営利目的がダメだったり、法人登記をしていないとだめだったり、というケースがあるということでお問い合わせをいただいています。気持ちよく使っていただければ嬉しいなと思います。
坂本:今はどのような業種の方が利用されていますか。
中田:フリーランスの方がクライアント向けの勉強会や商談に利用されたり、意外なところでは大手さんに社員さんの採用面接の場所として使っていただいたり、スクールを運営されているところが定期でお借りになっていたりとか。これは増えてくるなと思ったのが、オンラインの面談や勉強会のために1時間とか1時間半借りられるとか、状況が変わってきたなと。
ただソーシャルディスタンスから、少人数制になりますね。お貸しするときはコロナ対策万全で、消毒もしてお渡しするという心遣いはしています。
坂本:場所の使い方が今までと変わってきていますよね。
中田:以前は一人で借りられる方はほとんどいらっしゃらなかったんですけどね、定期借りも増えています。あとは女性のフリーランスの方が、名刺の住所が自宅だと治安上不安だということで、一部バーチャルでお借りになっている方もいらっしゃいます。
その辺の柔軟性はありますので、まずはそういったところを地域で探してみることも、ひとつの起業準備かもしれないですね。
坂本:前はいろいろと制約が多かったのが、今はやりやすくなっていますよね。スペースが安く借りられたり、うまく使えば公共のところがあったり、民間でもいろいろいい所があったりするので、そういう幅が広がります。逆にそういうところ向けに不動産を貸していくのもひとつのビジネスモデルとして出てくるのかなと思います。
中田:禰覇さんが将来的に起業家さんや経営者さんを目指されるときに、どういう場所で仕事をされたいとか、夢はありますか。
禰覇:さっき言っていたように場所を選ばないというか、自分の身があればどこにいても仕事ができるのは理想だなと思っています。今すぐ自分がレンタルオフィスを使うことがないにしても、知識で知っておくことに損はないと思います。やりたいと思った時にそこから学びだすよりも、今知っていることを選択肢としてたくさん持っておくのは絶対にいいことだなと思いました。
中田:場所の選択も大きなビジネスを支えるサポート要員になってくると思いますね。
本日もあっという間でしたけれど、坂本先生、禰覇さんありがとうございました。
坂本・禰覇:ありがとうございました。
次回:【第100回】坂本憲彦のラジオ起業塾「有限会社エーツーサイン永吉英社長が語る「創業に至る想いと軌跡。ゴールを決めることで学びが変わる」」
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
今回は坂本憲彦氏の著書「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」についてお話をしています。本の解説をしながら、ビジネスをする上での大切なポイント、起業という選択肢を持つ意味をお伝えしています。
こちらの音声は、Podcastよりお聴きいただけます。
動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。
中田:11月28日13時から、沖縄のジュンク堂さん地下1階で坂本先生の出版記念トークライブ、そしてサイン会が行われますね。禰覇さん、何度も読まれている本ということでご紹介をお願いできますか。
禰覇:「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」こちらは1万1千部発行されていて、台湾でも出版されています。出版された経緯をいろいろとお聞きしたいと思います。
坂本:この本自体は2017年の年末に出したので、出版から3年くらい経ちます。
事業家・経営者の育成を新しいコンセプトで始めるために、2017年9月に現在運営している経営者のコミュニティ“立志財団”を立ち上げました。志から事業をつくるというコンセプトを広く普及させたいと思い、本という手段ができないかということで出版に至りました。
私が会社を辞めて独立したのが2006年くらいだったので、ちょうど起業して10年程経っていました。起業や経営をどう考えればいいか、自分が今まで教えてきた内容や考え方を集約させたいと思って、本の構想はずっと持っていました。
区切りの年ということと、新しく広げていくというところで出したのがこの本です。私の10年分の経営、起業に対するいろいろな想いが込められています。
禰覇:10年分が1冊にぎゅっと詰まっているってすごいですよね。
坂本:内容は起業やビジネスをやっていく上で大事なポイントを網羅しています。
よく、1章、2章がすごくいい、特に1章がすごく大事だよねと言われます。ここでは最初のビジネスアイディアを見つける2つの方法、自分軸と市場軸のお話をしています。
市場軸は流行、いかに売れるかから考えます。もちろんそれも大事ですが、流行が崩れた時がきついです。今だと分かりやすいのがタピオカです。流行っている時はいいですが、流行らなくなった時がかなりきついよなと思って。そもそもタピオカが好きならいいですが、好きではないのに流行りだからとやろうとするとしんどい、というところです。
そこで、僕が最初にお勧めするのは自分軸から進める方法です。自分が何をやりたいのかをちゃんと見つけるところからやりましょうね、ということをお伝えしています。ここは起業をする上ですごく大事なポイントだと思っています。いろいろな方を見ていて、そもそもビジネス自体が好きでないと続けられません。
ただ何が好きかは意外と見つけるのが難しいというか、見つけられなかったりします。あとは見つかっても、それをどうビジネス化するのかが分からないということがあります。
この本は、自分のやりたいことを見つけてどうビジネス化するのかを、マーケティングやお金の集め方、リスク管理も踏まえて書いています。これから起業をしたい人にももちろんお役に立ちますし、既にご自身で事業をやっている方の復習にもなると思います。
中田:聞いたお話によると、大学生で今から就職するけれど、後々起業したいという若い方も手に取っていらっしゃると。社会人だけではなくて学生さんも手に取っているということで、分かりやすい本だからだろうと思います。
坂本:この本はもっと若い人に読んでほしいと思っています。どうしても起業というと難しいイメージを持つ人が多いと思います。もちろん大変な部分も、辛い部分もありますが、僕は普通に就職することと同じような感覚で、起業することをひとつの選択肢にできたらいいなと思っています。
みんな就職はするけれど、自分で何かをやるとなった時にそこだけハードルが上がりますよね。それをちゃんと学べるようにしたいと思って書かせていただいたので、大学生や高校生くらいだと読みやすいと思います。
もし、高校や大学の図書館に入れたいという方がいらっしゃったら、無償で寄付をさせていただきますのでご連絡をください。ぜひ多くの子供たちにも読んでほしいと思います。
中田:台湾でも先生の知らないうちに出版されていたという面白い話を聞きました。
坂本:出版社から本が届いて開いてみたら、“台湾でも出版しましたのでお送りします”と。全然聞いていませんでしたが、そうやって広がっていることはうれしいです。
もちろん、就職という選択肢も悪いわけではないし、僕も就職をしてすごく勉強をさせていただきました。コロナで働き方が変わって副業が当たり前になったので、もう一個の選択肢を若い時から持っていることで人生の選択肢が大きく変わると思います。
今、早期退職が多くの企業で出ていますが、対象が40歳以上ですもんね。
中田:時代の中で年齢が変わりましたよね。
坂本:早いですよね。だって、30歳で子供を産んだらまだ10歳ですからね。これからお金がいるという時にもう退職という話ですから。
もちろん転職ができる人はいいですが、転職じゃないスキル、自分でビジネスをつくれるスキルは必要だと思います。それを子供のうちから選択肢として知っておくことは大事だと思います。
中田:『アイディア』『コンセプト』『資金面』『収入』『継続性』『知識』この本は起業を考える方が持っている不安を6つにカテゴリー分けされていて、すごく分かりやすいと思います。
実際に今お仕事を組織内でされている方も、こういう起業家目線があることで働き方が変わってくると思います。学生さん、起業を考えられている方、そして起業をして見直したい方も含めて多くの方に手に取っていただきたいと感じます。
禰覇さん、いかがですか。
禰覇:読むと、起業に関係なくあてはまるところがいっぱいあるなと思います。
坂本先生の“志”という部分が、起業に関わらず自分の人生観につながってくると思うので、人生の本という感じです。
中田:成功事例ばかりが並べられている、難しい横文字が出てくる経営関係の本やビジネス本は結構あると思いますが、先生の本はすごく分かりやすくて言葉がソフトですよね。あとは惜しみなく失敗した経験を開示していただいていることですね。
坂本先生、この辺は私の好きなところです。
坂本:失敗例も含めてお伝えした方がいいと思っています。上手くいったことよりも失敗した数の方が多いので、その体験がこれからの方々に役立つことはすごくうれしいです。
ビジネスの話は難しく書こうと思えばいくらでも難しくできますが、伝わらなければ意味がないので、分かりやすく伝えることを意識しました。
中田:私も何度も読ませていただいていますが、シンプルにポイントが抑えられていて、生の声が届けられているので、読む時によって感覚が違います。あとは基本に戻るときにもう1回読むみたいな。なかなかこんな本はないな、と思っています。
坂本:ありがとうございます。そう言ってくださる中田さんが1番のファンで。中田さんとのご縁もジュンク堂さんのトークイベントですからね。
中田:今こうやって先生とラジオをご一緒していますが、実はジュンク堂さんで初めてお会いしました。
ジュンク堂さんの上の階に、国家資格を取るための専門学校がありますが、新しいステージのために大人の勉強を始めようと思って、そこの初日でした。そしたら私、日にちを間違えて一人で登校しちゃって。やってしまったと思って、パッと見たところに先生の本の看板があったんです。それでドンピシャ「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」ということで、素直にそのまま坂本先生の出版記念イベント、講演会に参加しました。本も読んで、先生のところで学ばせていただこう、という経緯がジュンク堂さんでのハプニングです。
坂本:そこから僕のセミナーにも来ていただいて、今一緒にこうやってラジオもしている、すごい縁ですよね。
中田:私自身も分かりづらいビジネス書や本は結構読んでいました。でも先生は素直な感性で書かれていらっしゃって心にしみたんですよね。今さら誰かに聞けない、ということが項目ごとに分かりやすく書かれています。手に取る方、読む方、悩んでいる方の目線に立った伝え方の本で、一つ一つすごく勉強になりました。だから自分自身が法人登記をして会社の経営理念を作っていく時に、この本を何回もめくって、坂本先生にコンサルを受けながらやらせていただいたことが、今まじまじと蘇ってきました。
トークライブも、普段はラジオの電波を通してお伝えしていますが、生の坂本先生にぜひ会いに来ていただきたいです。リアルラジオ経営塾なので、いろいろな方に立ち寄っていただきたいと思います。
坂本:気軽に来てほしいと思いますし、もしご質問があればその場でお答えしていきます。
中田:先生の質問コーナー、充実していますよね。ほんとにいろいろお答えになられますよね。
坂本:僕は基本隠し事ができないタイプです。コンサルの人で、ここまでは言うけれど、ここから先は言わないみたいな人もいますが、僕はそれが苦手なので聞かれたら全部答えます。聞いていただけたら僕が持っている限りの知識は全部提供しようと思っています。
中田:先生はもったいぶらないですよね。
坂本:もったいぶれないので、もうちょっとそれができる方が儲かるだろうなと思いますけれどね。
禰覇:出し惜しみしないという。
中田:そこが信頼ですよね。
坂本:あまりもったいぶっても、結局どこかで聞いたり、調べたら分かることもいっぱいありますからね。それよりも僕が持っている知識をみなさんに提供させていただいて、僕も知らないことがあればまた調べて勉強になるので。
中田:情報はインターネットでも取れる中だからこそ、本から得られる知識の大事さを言われていますよね。
坂本:ネットの情報も早いし調べればいろいろ出てきますが、本にしかない情報もあると思います。ネットの情報は本当なのか、常に裏をとらないといけないということがあります。本もそれはゼロではありませんが、本は出版社さんの目が通っているので信頼度は高いし、情報をまとめて仕入れるという点でもいいですよね。
中田:著者の顔が見えるということでその信頼性や、何度も読み返せる、書き込みもできるという良さもありますよね。
坂本:僕も一時期電子書籍の方に行きましたが、今はまた紙の本に戻りつつあります。電子書籍だと、飛ばし読みや速読がやりにくいですよね。紙の本の方がパラパラと見たいところから見られるじゃないですか。電子書籍もできなくはないですが、紙の本とは感覚が違うので。デジタルの時代だからこそ、改めて紙の本の良さもあるなと感じます。
禰覇:自分の目に留まる文言とか心に響くには、やっぱり本からだなと私は思います。ネットの情報ももちろんだけれど、紙の書籍を手に取るということが、心にも残るし、脳にも良さそうという感じがします。
中田:黄色の表紙ですごく分かりやすいこの本、再度禰覇さんから本のタイトルを読み上げていただけますか。
禰覇:「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」という書籍です。
中田:ぜひお手に取ってみてください。
坂本先生、禰覇さん、今日もありがとうございました。
坂本・禰覇:ありがとうございました。
次回:【第99回】坂本憲彦のラジオ起業塾「働く場所にとらわれない時代!あなたのパフォーマンスを最大限に発揮できる働き方を」
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
前回に引き続き、子育てをしながら経営者としても活躍されている、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしています。ミライデザイン手帳を通し、自己肯定感が低い日本のこどもたちに対して大人がしてあげられること、そして大人も一緒に成長していく方法についてお伝えしています。
こちらの音声は、podcastよりお聴きいただけます。
動画は、下記YouTubeよりご覧いただけます。
中田:今週も、先週に引き続き、株式会社ミライLABO代表の白井智子さんをお迎えしております。
女性経営者で9歳の男の子のママでもあります。
“世界をもっとカラフルに”というミッションのもと、“こどもたち一人一人の可能性を信じ応援する”ということで、渋谷区内で保育所の経営をされています。さらに、多くのプロジェクトも運営していらっしゃいます。
前回、白井さんからご案内があった、ミライデザイン手帳プロジェクト。非常に楽しみな内容ですが、今日はそのあたりのお話も伺っていきたいと思います。
白井さん、よろしくお願いします。
白井:よろしくお願いします。
ただいま紹介いただきました、株式会社ミライLABO代表をしております白井智子と申します。
私は会社を起こしてもうすぐ6期目になります。事業としては、渋谷区神宮前で認可外の保育所経営と、小学生向けの“生きる力を育むプログラム”を実施しています。これまでリアルで約3000組の親子、オンラインで約3500組の親子にプログラム提供を行っています。その中で、これまで実施してきたワークやプログラムを、今回1冊の手帳にまとめて全国販売をさせていただきました。それが今紹介していただいたミライデザイン手帳です。
ミライデザイン手帳は “こどもたちに自己肯定感と生きる力をギフトする”をテーマに掲げています。
自己肯定感は最近よく聞くキーワードですが、自己肯定感とは何かというと、はっきり答えられない方が多いです。なんとなく分かるけれど、説明しようとすると難しい。自己肯定感とは、で調べてみると、“自分を肯定的に評価できる感情”と辞書には書かれています。私たちは自己肯定感を再定義して、“自分のことを好きだと言えること”としています。
なぜ私たちが自己肯定感をキーワードに活動をしているかというと、ニュースをご覧になっている方は聞いたことがあると思いますが、日本のこどもの自己肯定感は先進国の中でずっと最下位です。この前の9月のユニセフの調査では、日本のこども、5歳~19歳の精神的幸福度はワースト2位と出てしまいました。これだけ豊かな国に生まれて、それでも精神的な幸せがワースト2位になってしまっていることに、自己肯定感が関わってくると思っています。
文科省も我が国のこどもの意識に関するタスクフォースを掲げていて、その中で“自己肯定感の形成を最重要項目とする”とし、国として大きな問題に挙げています。
日本の問題でいうと本当にいろいろなことがありますが、一番は人口減少です。人口の逆ピラミッド型がどんどん進んで、今年の出生率は去年に比べてさらに2万人も減り、今80万人ちょっとしか生まれていない状況です。人口そのものがどんどん減っているのにこどもたちの自己肯定感がどんどん下がってしまっているというところ。
びっくりするデータではありますが、10代のこどもの自殺率は世界一です。人口全体における自殺率は減少しつつありますが、10代においては戦後上昇し続けていることが、今大きな問題になっています。ただ、こういうことはテレビで報道してはいけない報道規制がかかっています。これをこどもが意図せず見てしまうと、そういう選択肢があることを教えてしまうので、大々的には放送されませんが、私たちとしては何とかしたい数字です。
白井:どうしたら自己肯定感を高めてあげられるのかというところです。
幼少期にどれだけ親子で触れあってきたかが一つ大きな要因としてあります。これができなかったら自己肯定感が育たないかというとそうではなく、いろいろな大人たちとの出会いの中で、自分のことを肯定できるようになるのはいつからでも遅くありません。こどもの時に自分に自信を持てるようにしてあげることはとても大事な要素です。
ただ、親としてもどのように遊んであげたらいいのか、ということが分からない親御さんが多いです。私も9歳の息子がいますが、特に都内だと近くの公園はボール遊びが全部禁止ですし、鬼ごっこも禁止です。都内はほとんどの公園で遊具は全部使えないようにロープが巻かれています。なぜかというと、こどもが怪我をした時に責任問題になるからです。それプラス、今はコロナの状況なのでドッチボール、鬼ごっこに関しては菌がうつるからという理由で禁止されています。
この中で育つこどもたちは大人になった時にどうなってしまうのかということがあります。そこで、コロナ渦でも親子で遊べるようなネタを提供しようと、ミライデザイン手帳のなかに100のチャレンジを載せています。
例えば、靴をそろえようとか、お米を洗ってみようとか、朝ご飯を作ってみよう、みたいなお母さんのお手伝いをするようなものがたくさん入っています。
お手伝いをするこどもは自己肯定感が高いとデータが出ています。真面目なお母さんほど、こどもに手伝いをさせない傾向があります。実は逆で、こどもにお手伝いをさせることはこどもからすると、自分が何かを頑張ることで、それに対して親や誰かが喜んでくれることが大人になった時の社会貢献意欲の基礎になります。こどもにはどんどんお手伝いをさせたほうがよいので、手帳の中にそういった項目があります。
また、親からの愛情として、名前に込められた想いや、こどもの素敵なところを親が書いてあげるページがあったり、親子で触れあったり、項目によっては自分で書いてみるものもあります。そういったものを今回1冊の手帳にまとめて先月クラウドファンディングでリリースさせていただきました。
坂本:日本のこどもたちは、これだけものはたくさんあるのに精神的な心の豊かさが世界的に低いということは残念だし、僕ら大人の責任だなと、僕らがこういう社会を作ってきたと思うので。
それを変えていこうとしている白井さんの取り組みは素晴らしいと思います。
ミライデザイン手帳、僕も見せていただきましたが、こどもたちが自信を持てるようなワークがあったり、先ほどもおっしゃっていたようなご両親からの文章があったり。そういうのを見ていくこどもたちは大人になると自信や愛されているという感覚を持つことが増えると思います。そういう大人が増えてほしいですね。
白井:まさに、そういう大人を増やしたいということは、私たちが掲げているミッションです。
禰覇:私は自分のこどもがいるわけではないので、自分自身がこどもの時はどうだったかなと思いながら聞いていました。
私自身はすごくシャイなこどもで、注目されるのが恥ずかしい、でもそのまま小学生になって、中学生になっちゃたんですよね。そうすると、学校の中で自分の好きなものが言えないとか、あまり上手に友達となじめないとか、そういう悩みを抱えたまま大きくなって、でも人にも相談できないという感じでした。
小さい時から自分のできることを増やすとか、身体で納得するということ、体験から学びにつながるということが、こどもにとって一番大きいのかなと感じました。
坂本:こどもの感情を育てていくところは大事ですよね。
白井:禰覇さんがおっしゃっていた通りの内容が手帳に入っていて、こどもの時に自分の好きなものを好きと言えることは大事です。
「私これが好きなんだ」と言った時に、それを否定されてしまうとすごくダメージがあります。大人になるとそれがもっともっと大きくなって、「これを誰かに伝えたいけれど、言った時に否定されたらどうしよう」と思って、言えなくなってしまうことが多いと思います。
この手帳の最初に、“好きなもの宝箱”というもの入れています。自分の好きなもの、好きな色、好きな国、好きなデザインなど、好きなものをたくさん書いていく項目があります。そこに小さな文字で“書けたらおうちの人と交換してみよう”と書いてあります。そういった語りかけがあるので、親御さんも、この子はこういうものが好きなんだな、と自然と認められるようになっていきます。「自分のこどもがこういうものが好きだって知らなかった」というお母さんは多いです。
1年生、2年生でも言うことが恥ずかしいという子はたくさんいるので、そういう子たちでも大丈夫なように自分だけでも書けるようにということは気を付けて作っています。
坂本:好きなものを好きと言えることはすごく大事ですね。
僕は、これから起業をしたい方向けの支援をさせていただいていますが、起業や経営、ビジネスは、本当は好きなようにやればいいはずなのに、好きなようにできない。大人になると、どうしてもお金のために、ということが先に来るので。でも、お金のために好きでもないことをやるのは、それは楽しいのかなと僕は思います。100人いたら100通りの商売があるはずなのに、誰かに教わったこのやり方をやらないといけない、みたいになっていてすごくつまらなくなっています。自分が苦しんでいる。
シンプルに好きなことを好きと言えることは素晴らしいと思います。
こどもの時にそういうのは抑えられているんですね。
白井:例えば石ころが分かりやすいのですが、こどもが「見て、すごいきれいだよ」と言った時に、大人に「何その石、捨ててきなさい」と言われると、心がパリーンとなっちゃうんですね。
これが坂本さん、「この事業プランどうですかね」と見せた時に、「そんなのうまくいくわけないでしょ、捨てなさい」と言われるのと一緒なんですね。
それがダメージが大きいので、認めてあげましょうということを大事にしています。
坂本:石をダメと言ってしまうのもダメなんですね。
白井:大人との関係性と一緒ですね。「どうしてこれが素敵と思ったの」と、とにかく対話をして聞くことです。
坂本:うちの甥っ子が小さい時にどんぐりをいっぱい集めていました。「それどうするの」と聞くと、「好きだからって集めている」と。こどもは、意味はないけれど集めてくるみたいなことがありますよね。それをちゃんと認めてあげること大事なんだなと思いました。
中田:いろいろな想いがありながら、白井さんのお話をお聞きしていました。
お母さん自身も自己肯定感を悩んでいらっしゃる方が多い中で、ミライデザイン手帳に親子で取り組むことで、効力感が上がるのはお子さんだけではなく、お母さんも新しい発見ができるということで、相乗効果があるのかなと思いました。
白井:手帳というと、だいたい一人でスケジュールを書き込むことが多いと思いますが、今中田さんがおっしゃっていたように、私たちはわざと親子でコミュニケーションが発生すようなページ構成にしています。おうちの人にも聞いてみようとか、おうちの人に書いてもらおうとか、わざとお母さんやお父さんと会話のキャッチボールができるように作っています。
お母さんたちもいつも好きでガミガミしているわけではないじゃないですか。なので、早くこれをやりなさいとか、あれをやりなさいとか以外のコミュニケーションがとれるように作っています。
親御さんも、こどもと一緒に手帳に書き込むことがこんなに楽しいとは思わなかったと言ってくれます。
中田:今回クラウドファンディングで多くの支持者を集められているということで、共鳴して参加される方が多かったのはそのあたりですよね。
白井:このプロジェクト自体をリリースする時に、普通に発売でもよかったのですが、一人でも多くの人に、自分の好きなものを好きと言っていいんだよというメッセージを届けたかったんです。
中田さんがおっしゃってくださったように、大人の自己肯定感がこどもたちよりも深刻です。私たちはそこにどうやったら届けられるのかと考え、クラウドファンディングにしました。夢を応援するというマーケティングが成立するんだ、じゃないですけど、普通に販売するよりも、いろいろな人に応援してもらいながらプロジェクトを世の中に出したいという想いがあって、クラウドファンディングに挑戦したということもあります。
坂本:こどもさんだけでなく、お母さんも助けていくというか。世の中のお母さんが悩んだり苦しんだり、核家族化で周りに相談できる人もいなかったりということがあるので、手帳で対話をしながらやっていくことで、お母さんの自己肯定感も成長してくるという感じですね。
白井:「一緒にやろう」という言葉がお客さんたちの中で生まれるように意識して作っています。これをやりなさいという言葉かけではなく、お母さんと一緒にこれをやろうと、一緒に楽しめるように意識して作りました。
坂本:白井さんは今後このミライデザイン手帳をどのように展開していきたいと考えていますか。
白井: 10万人のこどもたちに届けることを目標に掲げています。
実は1年前、坂本先生に事業の相談に行った時に「私たちはこういうことをやっています。こういう考え方でこどもたちに自信をもってもらうためにやっています」と言ったら、「本当に素晴らしい、これは世の中に広めなきゃだめだよ」と強く背中を押していただき、そこからはじまりました。
なぜ10万人なんですかとよく聞かれます。日本の小学生は約1000万人いるので、その1%の自己肯定感を高めることを目標にしています。
1%が変われば世界が変わると、それも坂本先生に教えていただきました。私が世の中を変えることは難しいかもしれないけれど、一人一人のお母さんを応援することだったらできるんじゃないかということで、まずは10万人を目標に掲げています。
坂本:好きなことを好きと言えるこどもたちが増えてくると、世の中もっと元気になるし、楽しくなるなと思います。素晴らしいお話ありがとうございました。
中田:今こうやってお話をお伺いすると、白井さんの株式会社ミライLABOさんが、未来に果たす責任や役割は大きいなとワクワクしています。
最後にこの手帳を実際に手に取りたい方もいらっしゃると思うので、ご案内をお願いしてもよろしいですか。
白井:ミライLABOのホームページから入っていただくと、ミライデザイン手帳のページに飛べますので、そこから一般の方も手に取れるように作っています。ぜひ興味のある方は見に来てください。
中田:ぜひ多くの方に手に取っていただきたいと思います。
2週連続で白井さんに来ていただきました。白井さん改めてありがとうございました。
坂本先生、禰覇さんありがとうございました。
白井・坂本・禰覇:ありがとうございました。
次回:【第98回】坂本憲彦のラジオ起業塾「起業という選択肢を多くの人に!「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」」
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