「半導体の官製再編に警戒感…JICの新光電気買収、業界で分かれる評価」　政府系ファンドの産業革新投資機構（ＪＩＣ）による相次ぐ半導体材料メーカーの買収は業界の評価が分かれている。２０２４年のＪＳＲに続き、２５年３月に半導体基板の新光電気工業へのＴＯＢ（株式公開買い付け）が成立した。経済安全保障上、海外への機微技術流出に対応が必要な一方で、国の関与が強まることへの警戒感が一部の顧客で広がる。自国産業の保護を推し進めるあまり、事業機会を喪失するなら本末転倒になりかねない。（編集委員・鈴木岳志）