何者
新潮文庫
朝井リョウ
桐島、部活やめるってよの著者
2013年に直木賞受賞していたのを読み終えてから知った。
主な登場人物は5人。
何者の伏線回収にドキッとした。
二宮は昔の自分を想起させる。
裏アカウント等は作っていなかったけど、傍観者でいつか何者かになれると思ってるあたり。
かっこ悪い自分をさらけ出せるだろうか。
アラフォーやから無理と思いつつ、歴史思考で考えれば、出せないとダメなんだと思う。
世間一般に言われる就活をした事がない自分は、他の人より感情移入が弱いのかもしれない。
ただ、こういう葛藤や皆なにかしらに一生懸命なんだと考えれば、もっと学生を応援できる気がする。
大学では新卒という肩書きを手に入れるためだけに留年する人もいるが、それよりは1年間スキルを身につけたりした方が有意義な気がする。
偽った自分で面接が上手くいっても、その後も偽った自分でいなければいけない。
それを何十年も続けるのは不可能に近い。
皆、二宮みたいにさらけ出し、それを評価してもらえる社会であって欲しい。
それにしても、何でもそつなくこなし、飾らずにカッコよく生きている光太郎みたいになりたいと思ってしまうアラフォーです笑