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第113回 ネットワーキング・アップ(2)


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参照:

英語版Episode 568: Networking Up, Part 2
日本語版第80回 ネットワーキング・アップ

安:第113回は、「ネットワーキング・アップその2」と題してお送りいたします。
英語版のエピソード568、そして日本語版の第80回をご参照ください。
このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたします。


安:それでは大野さん、今回は第80回の「ネットワーキング・アップ」の続き、続編ということでしょうか。

大野:はい。そうですね。今回はその2ということで、前回、ネットワーキング・アップを80回で取り上げましたけれども、人は時間を共にする人たちに近づいていくという話をよく耳にすると思うんですけれども、その意味をマイズナー博士が説明してくれています。

どんな成功の定義を持っているかというのは別として、成功している人たちの中に身を置くだけではなくて、継続的なネットワーキング・アップによって自分の水準を徐々に引き上げていくという必要があるという話です。
安:はい。

大野:マイズナー博士が、大きな違いをもたらすためのいくつかのポイントを紹介してくれていますので、そちらのほうを話していきたいと思います。

安:はい。

大野:では早速、まず1つ目ですね。1つ目は「不快感を受け入れる」ということなんですね。

安:不快感ですね。

大野:つまり、人とつながる時に心地悪さを感じていないとしたら、それは十分に上を目指していないということだという意味ですね。

安:おー、なるほど。

大野:自分よりも成功しているなという人に話しかけるのって、ちょっと壁を感じたりすると思うんですよね。その壁を乗り越えて話し掛けるということが必要だという意味です。

安:なるほど。そういうことですね。

大野:逆に言えば、声を掛けるのに心地悪さというのを感じたら、その目の前の人はまさに自分が話し掛けるべき人だというふうに思えばいいということですね。

安:はい。

大野:2番目ですね。次は「売り込むな」。これはよく見掛けるような気がするんですけれども、初めて会ったのに何かを売ろうとする人が何人いたかというふうにマイズナー博士もおっしゃっていますけれども、安さんはどうですか。似たような経験はお持ちですか。

安:ありますね。やはり。例えば交流会の場で名刺交換をしますよね。その時に名刺交換をした直後から、その方のビジネスの話が始まってしまうということもありますね。

大野:はい。

安:あとは、これはちょっとまた違う話なんですけれども、Facebookなどで突然初めてお会いする方、知らない方からメッセージをいただくんですけれども、そのメッセージがご自身のビジネスの話だけをとにかく長々と書いたメッセージが来ることがあります。

大野:結構ありがちですよね。

安:そうですね。

大野:対面で仕事の話をすることはあるとは思うんですけど、この人売り込んでるなというか、目の前の人に売ろうとしているというのは露骨に分かりますよね。

安:そうですね。

大野:特にネットワーキング・アップの場面においては、さらに売り込む人が増えているような気がするんですよね。ぜひそんな人にはならないでいただきたいと思いますね。

安:はい。

大野:売り込んでしまったらその人と会えるのは最後の機会になってしまうというふうに言い聞かせて、売り込まないということでお願いしたいと思います。

安:はい。

大野:その次が、その人の活躍を承認しつつも、ごますりはしないということ。

安:なるほど。

大野:ネットワーキング・アップですので、いろいろと仕事においてとか事業において成功されている人、世の中にいろいろと違いをもたらしているような人というのは結構いらっしゃると思うんですね。

安:はい。

大野:そういった違いをもたらす仕事ぶりというのを、自分が知っているというのを知ってもらえればそれだけでも感謝してくれるはずなんですけれども、気を付けなくてはいけないのはやりすぎないということ。マイズナー博士は面白い比喩を使っていらっしゃいましたけれど、子犬ですね。子犬がペロペロなめるようなおべっかは使わないようにと。ごますりをしないということですね。

安:ふふふ(笑)。

大野:単純にその人の功績を認識しているだけで十分ということです。

安:はい。

大野:そして次が、少し難しい部分はあるかもしれないんですけれども、会話の枠組みの中で考えるということなんですけれども。その会話の状況だったり、会話の中身から何か面白いことにつながる流れ、要は印象に残ればいいわけなので、そういった会話の流れを見つけるということが大切なポイントです。

安:はい。

大野:マイズナー博士が彼自身の面白い話をしてくれているのでご紹介しますと、彼が有名な方の書籍のサイン会の場で初めてお会いした時の話なんですけれども。本のサインの時間が始まったにも関わらず、まだ皆さんが食事を食べていて、誰もいなかったんだそうです。なので彼は著者のところに行って、マイズナー博士自身の書籍のサイン会の話をしたんだそうです。安さん、このマイズナー博士の書籍のサイン会の話ってご存じですか。

安:いえ、私は初めて聞きます。

大野:そうですか。時間があったら今度またゆっくり話をしたいと思うんですけれども、マイズナー博士のサイン会に来てくれたのは、なんと彼のお母さまだけだったんです。

安:だけだったんですね。

大野:はい。そのお母さまは、あたかもマイズナー博士のファンであるかのようにふるまって、マイズナー博士からサインをもらうことがいかに素晴らしいことかというのを大きな声で周りの人たちに聞こえるように言っていたんだそうです。そうすることで人が集まって来てサイン会が盛り上がるようにってふるまったんですよね。

安:あー、はい。

大野:その話をしたところ、サイン会をやっていた著者の方が大笑いされて、それがきっかけでマイズナー博士のことを覚えていてくれたということらしいんですね。

安:なるほど。

大野:彼が所属をしている団体に招いてくれて、そのおかげでマイズナー博士はたくさんの人とネットワーキング・アップをする機会が得られたとシェアしてくれています。

次に、最近その人が興味を持っていることは何かを探し出すということですね。これは結構重要で、できれば事前にその人がイベントに参加することが分かっていればインターネットなどでリサーチをして、その人が何をやっていて、どんなことに興味があるのか、そのトピックについてイベント当日は会話をするということですね。これは安さん、似たような状況があったりしますか。

安:はい。そうですね。例えばチャプターでビジターの方がいらっしゃる時に、事前にホームページですとか、Facebookですとか、そういったところの情報を事前に調べておいて、当日お会いした時に名刺を交換しながらその方の趣味とか、出身地で自分と同じ出身地の方がいると思ったらそういったところから会話を切り出すとすごく話も盛り上がりますし、親しみを持てる、持っていただける、そんな関係になるんじゃないかなと思うんですけど。

大野:そうですね。一気に距離が縮まりそうですね。

安:そうですね。

大野:次が、「価値を提供する」。相手の人になんらかの価値を提供するということなんですけれども、マイズナー博士が実際に体験した話がすごく面白いのでご紹介したいと思うんですけれども。

安:はい。

大野:リチャード・ブランソンという、ヴァージン・グループの会長さんがいますよね。創立者がいますけれども、彼がプライベートアイランドということでネッカーアイランドというのを持っているんですよね。島を。

安:おおー。

大野:そこに行った時にマイズナー博士がリチャード・ブランソンと会話をするわけなんですけれども、初めて会った時にマイズナー博士は、自分と一緒にビデオを撮ってほしいと思ったんだそうです。

安:はい。

大野:「私と一緒にビデオを撮ってくれませんか」という代わりに、マイズナー博士はリチャード・ブランソンが取り組んでいる”D Team” (Dチーム)というもので、ローカルコミュニティーにビジネスがどうやって違いをもたらすかというものだったらしいんですけれども。

安:はい。

大野:その話をし始めた途端に彼のアンテナが立って、とてもわくわくしたような感じだったので、すかさずマイズナー博士は「何か私にお手伝いできることはありませんか」というふうに切り出したんだそうです。

安:はい。

大野:そうしたら、リチャード・ブランソンが「あなたはすごく人脈を持っているので、その話をぜひ皆さんにしてくれませんか」と言ったんだそうです。マイズナー博士はすかさず「もちろんです。私と一緒にビデオを撮って、それについて一緒に話しませんか」と言ったんだそうです。

安:はい。

大野:当然リチャード・ブランソンの答えは「イエス」ですよね。なので、ビデオを私と一緒に撮ってくださいというふうに最初からお願いをするのではなくて、相手の関心事について話をして、そこから自分がしてほしいことにつなげていったという成功事例ですね。

安:はい。

大野:要するに相手の人に価値を提供することで、その人が本当にそれをやりたいというふうに思ってもらえるということなんです。

安:はい。

大野:再会した時に、覚えてもらっていると思わないこと。

安:ああー。

大野:これはどこかの回でもやりましたよね。確か。

安:そうですね。

大野:それだけ重要ということですね。

安:はい。

大野:覚えてもらえているということを期待しない。だから、実際覚えてもらえていないということを分かっていても、その失望をあらわにしたりしないと。まず、どこでどう会ったのかを伝えるということ。記憶をたぐるためのヒントを提供するということが大事なんだと思います。

安:はい。

大野:やっぱり、成功している人たちというのは何千人という人に会ったりするわけですから、顔はなんとなく覚えていても、いつ、どこで会ったかというのはなかなかお名前も覚えているというのはなかなか難しいと思うんですよね。

安:あー、そうですね。

大野:私もやっぱりたくさんの人とお会いする機会があるんですけれども、なかなかやっぱりこの人どこかでお会いしているなというのは分かるんですけれど、いつ、どこで、お名前が何だったかを思い出すことが難しいわけですよね。

安:たくさんお会いになっていますからね。

大野:そうなんですよね。

安:はい。私も。

大野:いつも恐縮しているんですけれども。もう少し大きい脳みそがあったらいいんですけど。

安:いえ。なかなかそれだけたくさんお会いになっているということなので。私も同じような経験があるのでよく分かります。

大野:マイズナー博士がすごくいいアイデアを話してくださっているんですけど。例えばネットワーキング・アップをしていて誰かに会ったら、一緒に写真を撮ってもらって、その時の2人の写真をメールで送って、「このイベントでお会いしました。思い出してもらうのにお役に立つかどうか分かりませんが、一緒に撮っていただいた写真を添付しました。今後ともどうぞよろしくお願いします」みたいな感じで。

安:あー、はい。

大野:そうすると覚えてもらえる可能性も高まりますよね。

安:そうですね。

大野:これは私もちょっとやってみようと思いましたね。

安:はい。いい案ですね。

大野:では最後、「売り込むな」と。

安:あら。また出てきましたね。

大野:そうですね。2回目が出てきましたけれども、2番目と確か同じですよね。

安:そうですね。

大野:それだけ大事だということですけれども。これはやってしまうと、このネットワーキング・アップによっては、特に大きなミスになってしまうので、絶対にやらないということで覚えておいていただければと思います。

安:はい。

大野:以上が、第80回に加えて8つのポイントをお伝えしました。

安:それでは、そろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大野:はい。ぜひこの8つのポイントをチャプターで共有していただいて、もし何かネットワーキング・アップにおいてこれに付け加えたり、コツみたいなものがあればサイトのほうにコメントを入れていただければと思います。

安:はい。ありがとうございました。

大野:ありがとうございました。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社の提供でお送りいたしました。

 

 

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