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第246回「変化の時代におけるリーダーシップ」


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このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第246回は「変化の時代におけるリーダーシップ」と題してお送りいたします。

安: 皆さんこんにちは。BNIメンバーの安さやかです。オフィシャルBNIポッドキャスト、本日もBNI東京港中央エグゼクティブディレクターの大竹さんとともにお送りしております。第246回は「変化の時代におけるリーダーシップ」と題してお送りいたします。このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社と、ビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。それでは、大竹さん、今日をよろしくお願いします。

大竹: お願いします。

安: 今日もまた素敵なゲストの方がいらっしゃってますね。

大竹: はい、そうなんです。

安: ぜひ大竹さんからご紹介をお願いできますでしょうか?

大竹: はい。今日は大阪シティセントラルからBNI THREE松井 祐太さんにお越しいただいてます。松井さん、よろしくお願いします。

松井: よろしくお願いします。

安: お願いします。

大竹: 今日はありがとうございます。

松井: ありがとうございます。

大竹: 先日の沖縄のナショナルカンファレンスで、松井さんがスピーチをされまして、本当に印象深いスピーチだったなと思ってるんですけども、今日はそのお話から、シェアストーリーをお願いしたいなと思っております。

松井: はい、よろしくお願いします。

大竹: お願いいたします。その話の中で、松井さんはご自身がプレジデント、そしてリーダーシップチームを務めることをきっかけに、自分自身の人間的な成長とかリーダーシップのあり方を見直したというようなお話だったと思うんですけども、その辺のお話、お聞かせいただければと思っていますが、いかがでしょうか?

松井: はい。私は2019年4月にBNIを開始しまして、プレジデントになったのは2020年の4月、ちょうど1年後なんですけれども、BNI入会したタイミングで、すぐプレジデントになりたいって言って、なるために、トラフィックとか、リーダーシップとして認められるように行動をしました。なので、数字ができてる人が偉い、みたいな発想にもなってましたし、自分自身が選ばれて当然だっていうような感じでやってましたね。

大竹: なるほど。加入して1年でプレジデントってすごく早いかなと思うんですけど、プレジデントになりたいっておっしゃいましたけど、なぜそう思われたんですか?

松井: もともと人から格好良く見られたいとか、比較で生きてたと思うんですね、僕自身が。なので、コミュニティの中で自分がこの組織を変えてやるみたいな気持ちが最初に出てきましたね。

大竹: 松井さん自身も、数字ができてる人が偉いっていう、そういう意識があって、自分は数字ができてるから選ばれて当然だと。そういう意識を持っていたっていうことなんですか?

松井: そうですね。はい。

大竹: じゃあ松井さんの中では数字が一番大切な指標、価値観だったっていうことなんですかね?

松井: そうですね。

大竹: そこからプレジデントになるタイミングで大きな出来事があったんですよね?

松井: そうですね。当時私のメインのビジネスは、民泊をやっておりまして、4月1日に、新しい期が始まって、僕自身プレジデントを迎えるタイミングで、日本が緊急事態宣言をして、僕の事業が止まるという状況になって、その中定例会で、元気に勢いよくやらないといけないプレッシャーがありました。

大竹: じゃあそれで事業が止まってしまって、プレジデントとして大きな責任を果たさなければならないってプレッシャーの中で、どんなふうに実際行動されたんでしょうか?

松井: そうですね。辛いタイミングだったと思うので、でもコミュニケーションが減ってしまうタイミングだったんですよ。対面定例会が止まって、その時にオンライン飲み会をやろうっていうのを企画しまして、週2回夜の9時から夜の11時までオンライン飲み会っていうのと定例会で皆さんとコミュニケーションするっていう場を設けまして、それをやり続けるっていうことをやりましたね、1つは。

大竹: ご自身の事業はかなり厳しい状況なわけですよね。毎月、赤字のような状況だったと思うんですけど、その中で、飲み会だから多分楽しく振る舞うというか、特にプレジデントなので、みんなの雰囲気を盛り上げなきゃっていう意識があったと思うんですけど、どんな気持ちで参加されてたんですか?

松井: そうですね。人と話す機会もみんな少なかったと思いますし、この場で関係構築できること自体が、みんなの気持ちの部分で、何か助けになるんじゃないかなだったりとか、僕自身も1人で抱えるとしんどいですよね、その状況を。そこをみんなとコミュニケーションを取ることで、非常に救われた気はあったかもしれないですね。

大竹: その時の状況を、メンバーの方には正直にお伝えされてたっていうことですか?

松井: いや、そのタイミングでは正直できてなくて。何なら数字が全てみたいな。プレジデントがビジネス凹んでるってバレたら格好悪いって思ったんですよ。緊急事態宣言とは言え、全然大丈夫みたいな感じで言ってましたね。

大竹: そうですか。本音というか、弱みを話せるようになったっていうストーリーだったと思うんですけど、どれぐらいの期間を経てご自身の状況を話せるようになったんでしょうか?

松井: そうですね。実際僕自身はプレジデントの期間は、弱みを晒すことができないまま終わって。その次の期にバトンを渡した方のフォローをしてるタイミングで、僕自身の資金も尽きて、本当にどうしていいかわからない状況になった時に、僕は、次の期もリーダーシップ、5役に入ってたんですね。エデュケーションコーディネーターをしてたのかな。その時にそのメンバーに対して、自分の状況を、本当に打ち明けるの辛かったんですけれども、打ち明けましたね。みんなちょっと失望されるんかなって変な勘違いを起こしてたんですけど、そんなことなくて、本当にいろんな形で、いろんな専門家の方がいるので、サポートしてくれましたね。そのタイミングで自分自身の価値観が、数字とか権力とか立場みたいなものの大切さから、BNIで学んだこの関係構築だったりとか、人とのつながりという無形資産の部分に、そういったものに価値観がシフトしていくような考え方になっていきましたね。

大竹: 話できた相手、最初の相手って、なぜその方にそのタイミングで話ができたのかなと思ったんですけど、多分大きな決断というか、すごく怖かったと思うんですよね。数字が全ての中で、自分が全然数字ができてない状況で、それを伝えることによって、それこそ信頼を失ってしまうんじゃないかとか、今まで築き上げてたものが崩れてしまうんじゃないかっていう恐怖感ってあったんじゃないかなと思うんですけど、それを乗り越えられたのは、相手の方がどういう方だったからなのか、どういう関係だったからなのか、どういう状況だったからなのか、その辺を詳しく聞きたいんですけど。

松井: そうですね。次の期のプレジデント指名した方です。自分自身が前期、しんどい状況の中で、次の期を依頼して、サポートして関わってる中で、僕自身が、本当にビジネスが立ちいかなくなってしまってたので、多分元気もなかったと思うんですよね。プレジデント職を降りた後だったので余計に、しんどいし変化もなかったので、本当に素で困ってたんですよ、僕。本当に困ってたんで、どうしようもないっていう状況だったので、任せていたし、フォロワーシップの責任もある中で、「実はこういう状況なんです」っていうことを素直に伝えたっていう形ですね。

大竹: それでご自身が恐れていた反応とか、相手の反応とはどんな違いがあったんでしょうか?

松井: そういう時って結構みんな「驚き」っていうよりは、あんまり顔に出さない感じがしてて、素直に受け止めてくれて、「どうしようか、何ができる?」っていうような。結構スムーズに次の展開に行くというか。もっと、神妙な顔で捉えられるんかなと思いながらも、意外と「あるよね」みたいな。そういうことあるよね。で、「何ができるかな」みたいな話になることがあって、いろんな「これは、これは、これは」みたいな。コロナのタイミングだったんで、その方税理士事務所の代表もしてたので、いろんな補助金、助成金のこととかも詳しかったので、「こういうの、できるよ、こういうことできるよ」みたいなことを言っていただきましたね。

大竹: じゃあそこで初めて、自分の弱みをメンバーに打ち明けることができて、数字が全てだったというところから、関係構築とか、BNIの価値観に沿った自分の考え方の変化が起こったということだと思うんですけど、その松井さんの価値観の変化、考え方の変化って、その後のビジネスとか、ご自身の人生にどんな影響与えましたか?

松井: そうですね。この実績とかよりも、人とのつながりという無形資産で、自分自身が、大事にしてたものが崩れたとしても、無形資産という人とのつながりというのは失われてなかったんだなっていうこと、そっちにこそ価値があるんじゃないかなと思って。BNIで言うと、人とのつながりは、12500、13000ぐらいある中で、この無形資産をどう活かすかっていうのが自分の中で新たにミッションとして出てきましたね。なので、そこからBNIを使ってビジネスを発展させていくこと、リファーラルマーケティングを使ってビジネスを発展させていくことこそが、自分自身のミッションとして捉えるようになりました。

大竹: その変化によって、松井さんはメンバーとか、ご家族とか周りの方との関わり方にどんな変化が起きましたか?

松井: そうですね。人をそういう実績とかで判断しなくなったかもしれないですね。前はそういう物差しで見てた気がするんですけれども。そこがなくなったような気もしてるし、ありのままのその人の魅力というか、もともと人はすごい好きなんですけれども、僕自身もビジネスの戦略とか考えるの好きなので、相談乗ったら、本当に価値提供しようっていう発想になって、新しいメンバーの方だったりとか、人紹介するどうこうよりも、ビジネスアイデアを提供するみたいなこととか。何かGiveできるようなことを探すようなことはベースでしてるようになってましたね。

大竹: 松井さんは今まで数字で目に見える、見えやすいものを物差しにしていたと。それってある意味信頼を置きやすいというか、分かりやすいので、誰が見ても見えるものなので、すごく確実性があるような感じがするんですけど、そこから、信頼っていう目に見えない無形資産。それって目に見えないからそれが本当にあるかどうかって、分からないわけですよね。そういったものにシフトさせていくことによって、そこに対する恐れみたいなのは感じなかったんですか?

松井: 恐れというか、周り見渡した時に、めちゃめちゃ実績上がってたとしても、周りに人がいるかどうかって言ったら、意外といないケースとかもあったりしませんか?意外と人柄とかで人気ある人が、僕内緒で羨ましいなと思ったんですよ。人として信頼されてるというか安心感というか。常に周りに人がいる人みたいな。恐れというよりも、本当はこっちの方が俺いいと思ってるのに、そっちになり方が分からなくて、その選択をしてて、その選択をした結果それを失うのが怖かったみたいなところだったんですけど。BNIのネットワーキングを学ぶ上で、自然とそういう人、像がいっぱいいたので。なんでこの人の前にいるんだろうとか。リファーラルをめちゃくちゃもらってる人って、別にめちゃくちゃ実績がある人でもなかったりもしたりして。応援したいって思えるかどうか。まさに僕自身は応援してほしいフェーズだったんです、多分落ちた時に。だからそっちはもう自然と変化してったんだなと思いますね。

大竹: ありがとうございます。もう1つ質問なんですけれども、松井さん、プレジデントの任期を終えてからご自身のビジネスの状況を打ち明けられたということなんですけれども、もし今過去に戻って、プレジデントになった時に戻れるとしたら、別の選択肢、例えば任期中でも自分の状況を正直に打ち明けるということをされたんでしょうか?それともやはり今戻れたとしても同じ選択をされたんでしょうか?

松井: はい。これは今の私のその後の経験から得た知見価値観なんですけれども、これはBNIのプレジデントやるやらない関係なく、経営者であったり人を巻き込んで大きな成果を出す上では、自分自身としては今では自分の状況を伝えます。というのも、数字だったり実績だったり、「よく見られたい」というふうに見せるのって矢印が自分に向いてるんですね。そういった時って人って巻き込める数が少ないというか、単に憧れでついてくる人はいるかもしれないけれど、応援したいっていう人たちってあまり生まれないんじゃないかなと思ってまして、より多くの人を巻き込むためには、現状と自分たちが目指すビジョン、それのギャップが見えてる方が応援しがいがあると思うし、それに対して本気さを伝える手段としてありのままの自分を伝えて、本当にこの目標達成したいんだというのプラス、戦略だったり計画を伝えて、その道筋を見える化することで周りの人たちが「自分たちがこういうことが必要なんだな」という役割を認識していただくことで、その目標をみんなの力で達成するために力を貸してくださいとお願いでだったり、巻き込むっていうことがより大きな成果を出す上では、やっぱり1人では難しいと思うんですよね。なんでよりメンバーの力を借りるためにはそういったプレゼンだったり、巻き込むメッセージっていうのは非常に大事かなって思いますんで、伝えますね、今となっては。

大竹: ありがとうございます。素晴らしいですね。人は自分のことが一番分からない。だから今の自分の正直な状況を伝えないことによって、こう見られたいっていう自分にしがみついてしまうことによって、その現状を正確に認識ができなくなってしまうと。そうすると目的とのギャップが分からなくなってしまって、結果的にはビジョンや目的目標に達するための、進度、時間がより多くかかってしまうと。成果にも影響してしまうということなんだなと感じました。ありがとうございます。

大竹: 最後にですね、松井さんから全国のBNIメンバーのこれからリーダーシップチームを務める皆さんにメッセージをお願いしたいと思いますけど、いかがでしょうか?

松井: はい。リーダーシップチームやる上で僕非常に大事だなって思うのは、等身大の自分でいることだと思ってまして、結構高い目標を掲げて無理して、なんか言わないといけないっていうマスト感で発言することによって、その人の魅力がちょっと半減してるような気はしてて、本当にいろんな人の力を借りる上で等身大でいることが大事だと思います。素直に応援してもらうっていうところ。そのためにいろんな人と全メンバーとコミュニケーションを取る必要があると僕は思ってまして、なんで関係性構築した上で等身大の自分で、今のありのままと目標を伝えて、一緒に頑張っていきたいんだっていうことで結果が出る。そういったプレジデントも見てきましたし、そういう人こそ応援したいなって思える人だなって思ったので、そういったことを意識していただけるといいんじゃないかなと思います。

大竹: 素晴らしい、ありがとうございます。

松井: はい、ありがとうございます。

大竹: 今日の松井さんの話をお聞きして、BNIが言うVCPプロセス、ビジビリティ、視認性っていうのは、本当の自分を見てもらうっていうことも含めた視認性なのかなと思いました。要はふりをする、強がる、虚像を張るっていう、それは実はビジビリティが低いというか、本当のあなたは誰なの、何なのということが見えてない状態なのかもしれないなというふうに思いました。松井さんはもしかしたらその、大きなブレイクダウンがあって、それが実はチャンスとなって、自分自身のビジビリティを高めることができて、それが本当の信頼に繋がって、これからの事業の発展に繋がっていくのかなというふうに感じました。ありがとうございます。

松井: ありがとうございました。

安: 大竹さん、そして松井さん、とても貴重な話をありがとうございました。私自身もメンバーとしてプレジデントをやっていた時のことを思い出しながら話を聞いていましたけれども、やっぱりプレジデントだからこうだっていうことではなく、今回お話を通して、松井さんらしいリーダーシップというものをプレジデントというお役目を通じて、どんどん魅力が増していったと言いますか、発揮されていったんだなっていうことがよく分かりました。本当にメンバーとの対話というものがすごく大事ですし、自分が本当に助けてほしいと思った時こそ、しっかりと自分自身の話をしていくっていうことも改めてVCPという意味でも大事だなというふうに感じました。ありがとうございました。最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

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