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第84回 目標を立てる本当の意味


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参照:ポッドキャスト第42回第43回


提供:コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社チームビルディング研修のJCTBの提供でお送りいたします。

安:それでは大野さん、目標を立てる本当の意味ということで、「本当の意味」がとても気になります。ぜひお話をお願いいたします。

大野:毎年この時期この目標を達成できた、未達だったということで振り返って、心機一転来年の目標を立てる時間を取っている人も多いんじゃないでしょうか。今日は、目標を立てるということについて、あらためてちょっと変わった視点というか、少し掘り下げて考えていきたいと思います。

安:はい。

大野:安さん、1年前に今年の目標を立てましたか。

安:はい、立てました。

大野:素晴らしい。まだ少し今年残りがありますけれども、達成できましたでしょうか。

安:そうですね。今年の目標で、数字の目標とそうでない目標と立てたんですけれども、数字についてはあと2週間、もう少し頑張りたいなという状況です。

大野:いいですね。

安:でも数字に限らない目標、こういう人と会いたいという目標があったんですが、それについては本当に実りある1年になったなと思います。やはり目標を立てていたからこそなのかなと思います。

大野:素晴らしいと思います。達成したり達成できなかったりということは、当然目標設定にはつきものだと思うんですけれども、達成できたにせよできなかったにせよ、その目標に向かって歩んできたというのは、紛れもない事実だと思うんですね。もちろん目標を立てたけれど、それに対する行動を一切何もしなかったというとまた別なんですけれども、目標に向けて日々何らかの行動を取って頑張ってきたということであれば、目標に向けて歩んできたその道筋において、実はいろんな変化とか、周りの人に対する影響というのを作り出してきていると思うんです。

安:ああ、そうですね。

大野:安さんもおそらく自分自身の変化とか、どうでしょう。成長みたいなのもあったんじゃないでしょうか。

安:いや、ほんとにいい意味で成長できたなと思います、今年。

大野:素晴らしい。目標を立てた1年前にいた地点から今立っている地点まで歩んできたわけですよね。

安:はい。

大野:その振り返りをするということの意味が、実は結構大切な部分だと思うんです。この目標に向かって進んでくる道筋において自分をどう変えてきたのか、それから自分だけではなくて、周囲をどう変えてきたのか、あるいはどういう影響を与えてきたのかというところですね。


安:はい。

大野:安さんどうでしょうか。自分自身をどう変えてきたかってありますか。

安:そうですね。自分自身の行動をきっかけに、今回組織ということをより強く意識した行動ができるようになったなと思います。

大野:素晴らしいですね。実は合わせて周りの人に対してもいろんな影響を与えて変えてきたりしていることがあるんですね。


安:はい。

大野:例えば、Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグの話はよく出てくると思うんですけれども、彼がFacebookを最初に作った目的とか目標というのはご存じですか。

安:どうなんでしょう。人とつながるというか。

大野:実は、彼は大学の女の子たちと話をしたかったと。その目的を果たすために、あの仕組みを作り出したんですね。

安:そうだったんですね。

大野:はい。その目標に向かって進んできて、気が付くと自分が女の子と話せるようになるというだけではなくて、実は大学のキャンパスなのでいろんな人たち、他の学生たちもすごく便利だと言って使い始めてくれたんですね。たくさんの大学生が使っているという様子を見て、実は自分が女の子と話せるだけじゃなくて、たくさんの友だちの役に立てているということに気付くわけですよ。

自分も前進してきたわけなんですけれども、付随して周りの人たちにも影響を与えているんですね。これを波及効果とよく言います。

安:波及効果。

大野:はい。要するに、周りの人たちに影響を与えようと思って最初は物事を始めたわけではないんだけれども、自分が何かに取り組むことによって、目標に向かって進むことによって、自分自身だけじゃなくて実は周りも変えている、あるいは周りにも影響を与えているということがあるんです。ということは目標を達成できたか、できなかったかということももちろん大事なんですけれども、それと合わせて実は作り出せた変化というんでしょうか、影響というんですかね。そこの部分が実はすごく大切なんですけれども、あまりこの点について意識している人は多くないんじゃないでしょうか。

安:そうですね。

大野:1年前と自分がどう違っているのか、変わったのか、成長したのかということと、自分がやってきたことによって、あるいは自分の目標に進んでいったことによって、1年前と周りの環境とか周りの人たちがどういうふうに、どう変わってきたのかというところがむしろ大切だったりすることもあるわけです。


安:はい。

大野:1年前から進んできて、今違う地点とか違う段階に身を置いているということをあらためて振り返ると、気付かされると思うんです。目標は達成できなかったかもしれない。あるいは目標を達成できたかもしれない。いずれにしても、振り返った時に自分が1年前とは違う立ち位置にいるということを確認するという作業を、ぜひしていただきたいと思うんですね。

安:はい。

大野:その上で今度は、今、来年の目標を立てる状況なわけですから、先ほど言った1年前と違う自分を意識して、1年前からこれまで周りに与えてきた影響、変化とかそれを意識した上で、今度は新たに作り出したい変化とか違いというのは何だろうというところに視点を置いて、来年の目標を考えるというふうにぜひやってみていただきたいと思うんです。


安:はい。

大野:もたらしたい違いとか変化って、おそらく自分が持っている価値観によって、人それぞれ違うのは当然だと思うんですね。安さんだったら、どんな違いを新しく作り出したいと思われますか。

安:そうですね。仕事の範囲でしょうか。場所だったり、地域だったりとか。影響を与えられる範囲をより広げるための目標設定をしたいなと思って、今動いています。

大野:なるほど。それはなぜですか。どうして範囲を広げたいというふうに思われるんですか。

安:そうですね。やはり近場で仕事をするのも大事だと思うんですが、私が掲げている目標が、本当に日本全国を巻き込みたいぐらいの目標なんですよ。そう考えると、やはり自分の周りだけではない、もっともっと私にとって未開の場所を開拓していくということも、やはり行動の目標としては大事なことかなと思っているからですね。

大野:素晴らしいですね。

安:ありがとうございます。

大野:そうすると、安さんが今までやって来られたことのワンステップ上ということなんですかね。

安:そうですね。チャレンジしたいですね。

大野:いいですね。頑張ってください。

安:頑張ります。はい、ありがとうございます。

大野:そうした新しい違いと言うんですか、つくり出したい変化というのを踏まえた上で、これを来年の数字に置き換えるという作業をして初めて、数字の目標設定の意味が出てくると思うんですね。これを毎年繰り返していくことになると思うんですけれども、先ほどのFacebookの話に戻ると、実は自分が女の子と話せるだけじゃなくて、大学のたくさんの友だちにも役に立てるということが分かったわけじゃないですか。


安:はい。

大野:そこから、もっと多くの人の役に立てるということに気付いた彼は、それがどんどん広がって世界中の人たちの役に立てるということに気付くわけですよね。

安:はい。

大野:だから最初彼がFacebookを作ろうとした時には、そんなにまさか世界中の何億という人たちの役に立てるなんていうことは全然考えていなかったわけですね。

安:そうですよね。

大野:なので、自分が意図せず生み出した波及効果というのに気付くというか、振り返って確認するという作業が毎年大切なんです。なので、安さんも実は今全く考えていないことを、何年か後には実現しているかもしれないですよね。

安:そうですね。

大野:大切なのは、自分がビジョンを持って目標を立ててその方向に歩み続けていくということだと思うんです。


安:はい。

大野:その道筋で、節目節目で、自分がやってきたこと、自分がもたらした周りへの影響、波及効果というものを確認して、次に進むべき方向というのを見定める。そして目標設定をするという流れが大切なんじゃないかなというふうに思います。

安:はい、そうですね。

大野:ぜひ来年の目標設定において、今年皆さんが進んできた道、それを振り返って、自分が意図していなかった影響というのがないかどうか、確認していただきたいと思うんです。もちろん自分をどう変えたかということも大切なんですけれども、自分が意図していなかったことが起こっているんじゃないかという視点もすごく大切なので、それを確認してそれを意識した上で次の方向性を見定めて、来年の目標、そして新しい目標というのを考えていっていただきたいと思います。

安:はい。それでは、そろそろ終わりの時間が近づいて参りましたが、大野さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか?

大野:そうですね。ここであらためてBNIのビジョンについて振り返っておきたいんですけれども、Changing The Way The World Does Buisinessというふうに言っていますよね。この Changing は ing が付いているので、現在進行形なんですよ。

安:はい。

大野:「世界のビジネスのやり方を変える」と日本語では訳されていますけれども、これはいつか変えようということではなくて、今も変えているという意味なんですね。今も世界を変えている。BNIを構成しているメンバーもディレクターもアンバサダーも、世界を一日一日、もしかしたら一瞬一瞬変えていっているということなんだと思うんです。

安:なるほど。

大野:皆さん一人ひとりが自分のやるべきこと、自分の向かうべきところを目標設定しながら、次のステージ、次のビジョン、次の目標というふうに繰り返していきますよね。その過程において、自分の周りの人たちにいろんな影響を与えているということ、波及効果があるということ。それが、いろんな人たちに影響を与えているということ。

これが例えばメンバー数を考えると、22万人以上いるわけですから、ものすごいパワーですよね。

安:そうですね。

大野:もうすでに世界を変えていると。現在進行形であるというところ、そこをぜひ、日本の皆さんにも意識して、目標設定をしていただけたらというふうに思います。

このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社チームビルディング研修のJCTBの提供でお送りいたしました。

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