東京の30代の女性の方から。
Q:私は、現在は、食に関する仕事をしているわけではありませんが、将来的には、私なりのやり方で食育に関わりたいと思っております。
先生は、子供ではなく大人に対する食育に関して、どのように進められたらよいとお考えでしょうか。
A:これは難しい問題ですね。やはり子どもの時に家の手伝いをしているかどうかが大事なのですが、最近の人は、急に料理や食べ物に興味を持ち始めるということもありえると思います。その時に、自分の手作りの料理を食べさせて相手がどんなに喜ぶかを知ってください。今は、なんでも時間短縮の時代です。便利な食材を買ってきても、自分なりの味付けをすることが大切です。そんなところから始めてみてはいかがでしょうか。
埼玉県の20代の女性の方から。
Q:私は3才の娘の母で、結婚・出産を機に「食の安全」について興味を持つように なりました。服部先生の著書を読ませていただき、深い感銘を受け、食育に関わる仕事がしたいと食育インストラクターの資格を取ることを考えています。
ただ、食育インストラクターの資格を取るだけでなく、栄養士の資格もないと実際には仕事にならないという話も聞きます。
食育インストラクターのような通信教育で学ぶことのできる資格だけでも食育を広めるような仕事はできるでしょうか?
A:なかなか的を得た質問ですね。栄養士の資格のない人が栄養士という名称を使って、栄養指導をした場合は違反になります。しかし、資格がない人でも経験から的確にアドバイスをするのは、違反ではありません。ただし、それが正しいかどうか信用を得るのは難しいと思います。食べ方などをよく勉強し、アドバイスとして体験談を語ることはいいと思います。
そして、栄養士だからといって食育の指導ができるわけではありません。
食の生産者など、他の人が食育の指導をしてもいいわけです。
食育インストラクターの資格は、本来は別の資格を持っている人が取ったほうが有利なことは確かですが、子育てをしながら身近な部分でも食育を教えることができる唯一の制度です。がんばって下さい。
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