国民健康・栄養調査は、平成14年に成立した健康増進法に基づき
身体の基礎的なデータや栄養状態・生活習慣などを定期的に調べています。
最新の調査は、平成20年の11月。その結果が21年11月に発表されています。
体型について。
男性の肥満の増加傾向が、少しゆるやかに。
特に、20代~60代の肥満の増加傾向が5年前と比べてゆるやかです。
ただし、肥満者が減っているということではありません。
女性の肥満の割合は、減っています。特に40代~60代。
一方、若い女性の「やせ」は、横ばいです。
危険なのは、BMIで「やせ」に属する女性のうち、12.6%がもっとやせたいと答えていることです。
また、肥満者の男性の3割近くが体重を減らそうとしていないという困った結果もありました。
野菜の摂取量。
成人の平均は、1日295.3gで、ほぼ横ばいの数字です。
1日350g以上が目標であるのに対し、20代~40代は1日250g前後。
50代を超えると300g以上、60代は理想の350gにほぼ達成。
若い世代ほど野菜を食べていないことがわかります。
食塩の摂取量。
男性11.9g、女性10.1g。男女とも減少傾向。
「日本人の食事摂取基準」では、男性10g未満、女性8g未満が目標です。
摂取エネルギーに対する脂肪の割合。
食べたもの全体の20~25%ぐらいが理想といわれています。
調査の結果は、男性が17.4%、女性が25.0%。
女性は食事の総摂取量が少ないため、結果的に脂肪の割合が高くなっています。
栄養状態は、時代によって変わります。
常に新しい状況に目を向け、時代に合った食育をすすめましょう。