本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3m8Acmp
今回はイントロクイズでの「形式」に注目し、出題者/解答者それぞれの目線から「企画」形式(事前に何かしらの選曲を行う、時には選曲自体にコンセプトがある場合もある)と「フリーバッティング(フリバ)」形式(特に細かいルールを定めず、その場で出題する曲も決定する)のどちらがより好きかを語ってみる回。
まずナルにそれを聞いてみると、フリーバッティング形式の方が好きと回答。
その理由として、何が出題されるか分からない「自由」なところを挙げます。
ここでの「自由」とは、(企画形式では付随していることが多い)何かしらのコンセプトから出題楽曲をメタ視点で推測することが出来ないという意味合い。
それを受けてソキウスは、選曲のコンセプトから出題楽曲が推測しづらい企画の可能性を挙げ、その場合だとどうなるかナルに尋ねます。
ナルは、企画形式では普段の ―ここでの「普段」という言葉遣いは、(後にこの回でも話題に挙がる)フリバ形式の準備コストの低さに由来する相対的な開催頻度の多さが前提としてある― フリバ形式で出題するよりかは「特別に用意した楽曲」を出題することが多いだろうという点で、フリバ形式での選曲の「読めなさ」を改めて提示します。
そのこだわりの中でもやすおが特に注目するのは、選曲から垣間見える出題者の趣味嗜好。
ここでやすおにとってのフリバ形式への認識を聞いてみると、「自由に押せること」「(競技クイズ的な意味で)押す練習」という要素が大きい様子。
【参照:「競技クイズ」回( https://spoti.fi/3xxVWvH )】
そして、ソキウスのこの質問に対する回答は企画形式。
その理由はやすおが挙げたものに近いが、(やすお的な)出題者という「人」への意識よりかは、出題された「楽曲」の方により意識が向くとのこと。出題者の「感性」が現れるという意味で、出題されたその楽曲自体が持つ特徴と出題リストとしての並びに注目しています。
【参照:出題者の感性に基づいた企画については「『オールジャンル』の難しさ」についての振返り回( https://spoti.fi/3GrACw6 )、ここでいう「感性」が何を指すかについては「批評」回(後半)( https://spoti.fi/3eqrcER )】
コンセプトを自分で決定することが出来ることや、出題する楽曲に対して「印象を付けられる」ことを理由として挙げます。
その印象付けの仕方に対してソキウスは、楽曲自体が持つ特徴以外による選曲の方が楽しいのかをナルに質問。
ナル自身としては、楽曲の「周辺情報」や「(自身の)推し」に因んだ企画設定が好きなのだろうと振返り。
フリバ形式においても、先ほどの意味での周辺情報を語ることで楽曲への印象付けを行うという点ではナルの出題スタイルは共通しています。
自分の出したいものを「表現」出来ることがその最大の理由。
フリバ形式での振る舞いについて尋ねると、その問題に対して誰も解答する意志が無く問題が流れる状態(クイズ用語での「スルー」)は「悲しい」と言語化し、その点を出題時に考慮するとのこと。
この話題をきっかけに、ここからの対話は「(ある楽曲の)出題を躊躇するとき」についてへ。
ナルが躊躇するときは推している人物のアルバム曲や、いわゆる「円盤曲」と呼ばれるもの。
そのようなときは楽曲の「布教」も視野に入れつつ、その場にいる解答者の属性やこれまでの出題楽曲の流れから出題を判断するようです。
(その点ではキョンの「反応をうかがう」スタイルに近い【参照:出題者回(前半)( https://spoti.fi/2STzBJQ )】)
ここまでの対話を受けてやすおには、企画形式を自身が行う場合、正答になる確率が相対的に低いだろうと思われる楽曲の処遇について尋ねます。
やすおは、出題数は減らすが、自身が語れる/語りたい楽曲なのであれば出題リストに入れこむと回答。
【参照:「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】
フリバ形式は「押してなんぼ」だとやすおは考えているので、企画形式の方がより入れ込むだろうとのことです。
ここで出題者としてどちらの形式が好きかについてへ話題は戻り、それに対してソキウスは先ほどと同じく企画形式を挙げます。
想定される正答数も(クイズという遊びとして一定程度成立させるために)考えながら、自身が「(一つの出題リストとして)どういうまとめ方が出来るのか」という挑戦が楽しいのがその理由。
対照的にフリバ形式だと、楽曲への充分なフォローは前提としたうえで、どちらかというと「いっぱい数を出そう」という意識に。
フリバ形式としてわざわざ行うのであれば、「押す練習」の機会の数を増やすことに力を注ぎがちと振り返ります。
この回の最後はここまでの内容を踏まえて、イントロクイズを趣味として楽しんでいる方々の界隈での現状を通して「企画形式とフリバ形式の開催バランス」について考えます。
界隈の現状として、フリバ形式の開催数が多いというのはおおよそ共通認識であることをここで確認。
ただしフリバ形式の準備コストの低さがある以上、それはある程度当然の結果。
その点を前提にするのならば、(「企画形式の数を増やす『べき』」という意見以外で)何を考えることが出来るのか。
ここで挙がるのは、イントロクイズが行われるの場での形式のバランスに勾配があることを認めるところから思索を始めようということ。
今回は、出題者と解答者それぞれで企画形式とフリバ形式の2つに対して様々な考えがあることを確認する回となりました。
毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。
今回はやすおが、アニメ作品の主題歌にもなった爽やかな楽曲を紹介。
企画/フリーバッティング(フリバ)/出題楽曲の推測/企画者のこだわり/押す練習/楽曲の特徴/出題者の感性/出題する楽曲への印象付け/楽曲の周辺情報/スルー/ 出題を躊躇するとき/練習する機会の確保/企画とフリバのバランス/準備コスト(開催へのハードル)/サイダーガール