Sign up to save your podcastsEmail addressPasswordRegisterOrContinue with GoogleAlready have an account? Log in here.
August 25, 20202020-08-25 No.3809「根元からの崩れ」根元からの崩れ重力に逆らうことができずに頭の重みでゆっくりと倒れてゆく根元が引き離されて内側の奥が露出する元に戻せるはずのない千切れてしまった管をつなぐ細い穴の入り口と出口がたがいにゆがんで噛み合わない0 minPlay
August 24, 20202020-08-24 No.3808「先行きの暴走」先行きの暴走振り返ることなく前へ進む次第に距離が離れていって背中も見えなくなってしまう西の空に三日月が現れる声が聞こえても姿は見えないできない理由を考えるよりもあと先もなく先行きの暴走0 minPlay
August 23, 20202020-08-23 No.3807「似たような名前の前」似たような名前の前家族の間のつなぎ合わせ繰り返し何度も確かめてからようやく訪れた時似ているようでまるで違う無駄にした時間に慌てふためき走るべきか次を待つべきか決めきれないつなぎ合わせの糸がちぎれそうになる0 minPlay
August 22, 20202020-08-22 No.3806「海のふしぎ」海のふしぎ近くにはないはずの海が夏の風に乗ってやって来るどこにいてもどんな時も一瞬で引き戻される記憶の中の波打ち際から複雑で青い幾重にも重なったどこまでも遠く終わりのない0 minPlay
August 21, 20202020-08-21 No.3805「陰さがし道」陰さがし道どこにも見つけられないうちに搾り取られて足りなくなってしまう苦手なところに傷を作る足取りは重いままで陰さがし道の途中でどちらを選ぶべきか考えるまでもないのに間違ったものを選んでしまう0 minPlay
August 20, 20202020-08-20 No.3804「信号の待合室」信号の待合室間に合わない人たちが堰き止められ透明な箱の中に詰め込まれる信号の待合室で互いの距離を保ちながら色が変わるのを待ち続けているいつまでも変わる気配の感じられないあげくの果てに点滅しはじめる役目を果たさない信号の下で間に合わない人が増え続ける隙間なく埋まってしまう0 minPlay
August 19, 20202020-08-19 No.3803「銀色に光る雲」銀色に光る雲水色の隙間で反射しているあたり銀色に光る雲小さな黒い人影が動くのが見えるにわかに信じ難く戸惑いを隠せないでいると向こうから手招きをするいつまでも繰り返し手招きしている銀色に光る雲がゆっくりと膨らんで呼吸し始める0 minPlay
August 18, 20202020-08-18 No.3802「ひと気のない機体」ひと気のない機体が噂どおりに繰り返し現れる分厚い灰色の夕暮れにひと気のない機体が潮時を告げる雨粒を引き連れて狭い世界の真上から落ちてくる意味のなくなった約束を守るこんな日が来るのを予測してひと気のない機体が噂どおりに繰り返し現れる0 minPlay
August 17, 20202020-08-17 No.3801「入り口で止められ」入り口で止められその日の計画は台無しになるせめて中に入るだけでも僅かな望みさえ経たれてしまう訴える場所はどこにも見当たらない入り口で止められ聞こえている様子もないこちらのことがまるで見えていないもう何も言えなくなるもう何もできなくなる0 minPlay
August 16, 20202020-08-16 No.3800「寄り道巻き込み」寄り道巻き込み夢の中で目的地に向かう途中先に進んでもらう行き先は分かるはずがない人混みをかき分けながら不満そうに戻ってくる少し背が高くなったように見えるどれほど長い時間が経ったのだろう0 minPlay