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June 07, 20162016-06-07 No.2269「なだらかな坂」なだらかな坂で来ない人を待っている時折話しかけてくれる人もいる約束したことさえ忘れてしまって今頃いつもの笑顔を振りまいてその目に映る姿を想像する滲んで消える0 minPlay
June 06, 20162016-06-06 No.2268「歯の立たず」歯の立たずずれてゆく流れに乗って重い足取りで追いかけても届かない近づくことなく離れてゆくばかりで抱えても抱えてもすぐに奪われてしまう0 minPlay
June 05, 20162016-06-05 No.2267「後に残る症状」後に残る症状ようやく抜け出すことができて少しずつ普段通りに戻ってゆく後に残る症状時間と忙しさが解決する約束がきちんと守られて何もなかったかのようにやがて寝た子が起きるように浮かび上がる後に残る症状0 minPlay
June 04, 20162016-06-04 No.2266「動けない」動けない動くことの許されない見えない声のする周りを白い壁に囲まれて息苦しくなる動けない右手の管を握りしめるようやく身体は解放され自由を取り戻す0 minPlay
June 03, 20162016-06-03 No.2265「いわれたからやる」いわれたからやるいわれたからやるいわれたことをやっている開かない扉が開き始めてようやく疑問が解けてもいわれたからやる何も変わらず黙々と止めようのない動きが膨らんでがたがたと震え始める0 minPlay
June 02, 20162016-06-02 No.2264「見慣れない建物」見慣れない建物が視界の先に現れ記憶のどこにもない形容し難さで戸惑いを隠せないでいるうちに次から次へと人が吸い込まれてゆく誰一人例外なく見慣れない建物の方へふと見上げると少しずつ建物は高さを増していることに気づく見慣れない建物0 minPlay
June 01, 20162016-06-01 No.2263「急な知らせ」急な知らせを人づてに聞くいろんなことが浮かんできてうまく整理ができない言うべきだったことや果たされるべきことが今頃になってようやく連なって押し寄せてくる0 minPlay
May 31, 20162016-05-31 No.2262「上塗り」上塗りする度に追い込まれる上塗りする何度も分かっていることを塗り続けることで曖昧にする正当な理由を見つけてはそれを新たな隠れ蓑にして塗った覚えのないところまで次々と塗りつぶされる元いた場所には戻れずに上塗りする0 minPlay
May 30, 20162016-05-30 No.2261「前に立つ」前に立つそうなるとは思ってもみない前に立つ自分の意思でもなく冷たい風の最初に当たる頼れるもの打ち明けられるものもないそんなことはないことに気がつけない0 minPlay
May 29, 20162016-05-29 No.2260「明るくなる空」明るくなる空開いたままの窓から入り込む中の暗闇を少しずつ押し出して夏の匂いのする朝を連れてくるやがて短く高い音のするもう横たわるべき時になる0 minPlay