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August 04, 20152015-08-04 No.1961「さえぎる線のない」さえぎる線のないさえぎる線のない違いに引きずられたりしない離れた場所に波を伝えるさえぎる線のない さえぎる線のない少しでも近づこうとして届くことはないと分かっても止めることはない0 minPlay
August 03, 20152015-08-03 No.1960「何もなく歩く」何もなく歩く何もなく歩く歩けども何も起こらず何ひとつ浮かんでもこない誰も困ることなく迷惑を被ったりしなくても何もなく歩いた後は悪い予感しかしない0 minPlay
August 01, 20152015-08-01 No.1958「知らないふりをしない」知らないふりをしないわかってることを目の当たりにして息をひそめたまま通り過ぎる間に合ったはずのことがまるでできなくなって見なかったことにしてしまう知らないふりをしない0 minPlay
July 31, 20152015-07-31 No.1957「朝はいない」朝はいない朝にはいなかったはずが帰り道の暗がりの中いないはずの同じ場所にいる何が起こったのか分からずにいると少しだけ動いたように見えたこんなことが起こるなんて朝にはいなかったはずが帰り道の暗がりの中いないはずの同じ場所にいる明日もきっと朝はいない朝はいない明日もきっといない朝はいない0 minPlay
July 30, 20152015-07-30 No.1956「まだそこにいた」まだそこにいた誰も来なかったから動かないままでいた昨夜と同じ場所で体の向きだけを変えて少し乱れたのかも知れないどうにかしたくてもどうしようもなくて他人のせいにしてまだそこにいた0 minPlay
July 29, 20152015-07-29 No.1955「横たわる猫」横たわる猫離れた場所から見ている通り過ぎる人の気づかない食事の跡が散らばる地面にいて起こさないように気をつけながら少しだけ近付いた後で車の灯りが通り過ぎる大きな扉の閉まる音もするやがて空が明るくなると気がつく人も現れる横たわる猫0 minPlay
July 28, 20152015-07-28 No.1954「大きな服」大きな服の届かない袖の奥に丸めた手を隠したまま上着の裾を引き摺るように歩く夜の光を吸収する艶のない表面で難しい話を読み取っては手遅れになる前に安全なところへ大きな服がさりげなく気を遣う0 minPlay
July 27, 20152015-07-27 No.1953「得体の知れない」得体の知れない乗り物に乗って裏側まで連れて行くように言われるとても断れそうにない様子に押され仕方なく始発駅らしい大げさな入り口の前へ得体の知れない人々の間を抜けて乗り込んでゆく急に動き出した窓から見える風景の色彩は失われ白黒の画面のようになって当分戻れそうにないことを悟った0 minPlay
July 26, 20152015-07-26 No.1952「八人のうさぎ」八人のうさぎが遊び疲れて眠り込むそれぞれに性格の違う八人が輪になって笑ったりけんかしたりするうちに重なり合って眠ってしまった橙色の月の上橙色の月の上で降り注ぐ太陽の光は普段とは少し違っていて突然急に見えなくなってしまった八人のうさぎ0 minPlay