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ゆるリワークの辻本智美です。
今日は、最近相談で多いテーマについてお話しします。
休職中の方から、
「話を聞いてもらったはずなのに、余計につらくなりました。」
というお話を聞くことがあります。
家族や友人、職場の人に相談したあと、なぜか心が重たくなってしまう。
そんな経験はありませんか。
相手は悪気があったわけではありません。
むしろ、
「元気になってほしい。」「力になりたい。」
そんな気持ちで、
「こうしたらいいよ。」「考え方を変えてみたら?」「気にしすぎじゃない?」
とアドバイスをしてくれます。
でも、そのあとに、
「結局、わかってもらえなかった。」
そんな気持ちが残ることがあります。
休職中は、会社への罪悪感や復職への不安など、いろいろな思いを抱えています。
だから、本当に必要なのは正しい答えよりも、
「それはつらかったですね。」「よく頑張りましたね。」
と、自分の気持ちを受け止めてもらうことだったりします。
ここで誤解しないでいただきたいのは、アドバイスをしてくださる方は、本当に親切な方が多いということです。
「私の経験だとね。」「私はこうやって乗り越えたよ。」
そんなふうに話してくださることがあります。
もちろん、その経験は本物ですし、間違っているわけではありません。
でも、その”正しさ”に圧倒されてしまうことがあります。
怒られているわけでも、否定されているわけでもない。
それなのに、会話が終わるころには、
「私が未熟なのかな。」
そんなふうに、自分の立場が一段下がったような感覚になることがあります。
休職中は自己肯定感が下がりやすい時期です。
だから、相手の言葉を必要以上に自分への評価として受け取ってしまうことがあるんですね。
心理学では、人は安心できる関係の中ではじめて、自分の考え方や行動を見直しやすくなると言われています。
逆に、気持ちが整理できていない段階でアドバイスばかり受けると、
「もう話すのはやめよう。」
と思ってしまうことがあります。
そして、もう一つ大切なのが、相手を変えようとしすぎないことです。
こちらも相手も、それぞれ違う価値観を持っています。
「あなたはそう考えるんですね。」
「私は今はそう感じています。」
それだけでも十分なんです。
心理学では、この心の境界線を「バウンダリー」と呼びます。
相手を拒絶することではなく、
「これは相手の考え。」「これは私の気持ち。」
と区別することです。
最後に、今日からできることを三つお伝えします。
一つ目は、
「今日はアドバイスより、話を聞いてもらえるとうれしいです。」
と最初に伝えてみること。
二つ目は、安心して話せる相手を選ぶこと。
三つ目は、理解してもらえなかったことと、自分の価値を結びつけないことです。
一人にわかってもらえなかったからといって、あなたのつらさが小さいわけではありません。
焦らなくて大丈夫です。
全部わかってもらおうと頑張りすぎなくても大丈夫。
まずは、自分の心を守ることを優先してくださいね。
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