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筥崎宮の正月大祭「玉せせり」、男たちが玉を奪い合う勇壮な祭りに使われる「陽の玉」とは別に「陰の玉」というものがある。その「陰の玉」がなくなってしまった。地元のニュースでも報じられ大騒ぎになっている。騒ぎがなければ、住吉神社の歩射祭のときのように、かなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)は手をつないで見物できたかもしれなかったのに…。
玉せせりが始まるまで時間があったので、かなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)は、筥崎宮周辺を散策する。とあるお寺の境内にあるドーム状の建物。博は「博多大仏」の台座だと、かなめに説明する。かつては川端町、現在の博多リバレイン付近にあった博多大仏は、戦時中の金属供出によって失われたのだという。玉せせりの会場に着くと、そこでは人々がざわついていた。いったい何が起こったのだろう。
地下鉄中洲川端駅の改札口で待ち合わせていたかなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)。かなめの着物姿にどぎまぎしたのか、博はSuicaを改札機に差し込もうとしてしまう。筥崎宮に向かう電車の中で、かなめは「東京では三社参りはどこに行くのか?」と何気なく博に聞いたのだが…。三社参りは福岡の風習だと知ってびっくり。そんなやりとりをしているうちに、電車は最寄りの箱崎宮前に着いた。
初詣に行った香椎宮では、楼門と鳥居を組み合わせて写真を撮ると、「門」と「开」で「開」という字になることから“開運写真”が撮れるスポットがある。かなめ(加隈亜衣)にスマホを見せてもらうふりをして、おばあちゃん(下田文代)はかなめになりすまし、博(佐藤巧)を1月3日に筥崎宮で開かれる勇壮な祭り「玉せせり」に誘うLINEを送っていた。
11月のせいもん払いの騒動から時が経ち、新年を迎えた。綱木博(佐藤巧)は博多駅近くに建設予定の立体公園のデザインを担当していて、福町かなめ(加隈亜衣)とは、あの騒動以来会っていない。初詣から帰る途中の西鉄貝塚線の車内で、おばあちゃん(下田文代)はかなめに、その後博とはどうなったかを尋ねる。おばあちゃんは何かを企んでいるようだ。
かなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)は気がつくと川端商店街にいた。せいもん払いは大賑わい。客の一人は「せいもん払いが開かれているとは知らなかった」という。客足が戻ったのは、博多市の怨念が昇華されたからなのだろうか。商店街の仲西会長(冨士原圭希)は大喜び。2人のおかげだと感謝し、しっかりと手を握らせた。そのとき、また「あの声」が聞こえてきた。
かなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)は十日恵比須神社の大熊手を振って、博多市の怨念にとりつかれた「博多っ子ゾンビ」たちを成敗した。2人の手が触れたときに、強い力が与えられるとともに声が聞こえた。その声に、かなめは聞き覚えがあった。
櫛田神社にたどり着いたかなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)は、楼門の恵方盤の矢印を西門橋の方角に向けた。思ったとおり、お櫛田さんの力を借りて、飾り山は十日恵比須神社の目の前まで移動してきた。しかし、境内にはそれを阻止しようと”博多っ子ゾンビ”たちが立ちはだかる。博多知識を駆使していても何もいいアイデアが浮かばない博の横で、かなめはまたも、ゾンビを払いのける策を思いつく。
櫛田神社の後押しを受けるため、かなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)は西門橋から神社へと急ぐ。しかし、自分の足で走っていては間に合わない。タクシー?バス?いや、自転車だ。かなめは心当たりのある場所に自転車を借りに行き、博が漕ぐのだが…デスクワークばかりで足腰がひ弱な博では、ノロノロ運転にしかならない。しびれを切らしたかなめは、博を荷台に乗せた。
西門橋の上で止まったままの飾り山。ついにせっかく集めた「博多市の怨念」が漏れ出してしまう。このままでは、十日恵比須神社に行っても怨念を昇華させることはできない。なんとか櫛田神社の力を飾り山に向けることはできないか?かなめのひらめきで、2人は櫛田神社に向かうことになった。
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