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博多祇園山笠の追い山のコースである御供所通りを順調に進む飾り山。狭いながらもここなら櫛田神社の後押しを受けられるという。ところが、追い山のコースを外れ、御笠川にかかる西門橋に差しかかると、神様の後押しが受けられず、飾り山は止まってしまった。このままでは「やつら」に見つかってしまう。どうやってこの事態を打開するのだろうか。
せいもん払いに人を呼び戻すために、博多市の怨念を集めながら十日恵比須神社に向かって進む飾り山。しかし、ハンの者たちの連携はうまく取れていないようで、重さに耐えられずに休憩をし始めた。なんだか頼りないが、大丈夫なのだろうか。ハンの者たちは「あいつら」にばれないように歩を進めようとしている。いったい「あいつら」って誰なんだろう?
季節外れの飾り山は、十日恵比須神社に向かっていた。その理由は「恵比須巡行をすれば、博多市の怨念が消える」というお告げがあったからだと、ハンの者たちは言う。にわかには信じられないが、このままでは博多の裏の羽片世界から元の世界に戻れないし、戻れたとしてもせいもん払いに人を集めることはできないだろう。かなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)はハンの者たちの恵比須巡行に同行することにした。
ハンの者たちの話によると、明治時代の市名をめぐる騒動で「博多市にしたかった勢力」たちの怨念は、彼らが正のパワーに変えて全国に送り出していたという。だから、博多土産が有名になったというのだ。ところが、あるときを境に正のパワーに変える術を思い出せなくなった。それは新しい博多駅の駅ビルが開業した2011年の11月ごろからだという。いったいこの時、何が起こったというのだろうか?
博多の裏の「羽片世界」で、博多市の怨念が存在することを知ったかなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)。明治時代、廃藩置県で市の名称を決める際、議会が紛糾してすったもんだの末に「福岡市」に決まった、というエピソードを知っている人は少なくない。しかし、「市名を博多市にしたかった勢力」の怨念が、今も残っていたとは…。市名が福岡になった代わりに、ターミナル駅の名称が「博多駅」になったところで、怨念は鎮まらなかったようだ。
11月に山笠を舁く、いびつな羽をつけた集団は、自らを「ハンの者」と名乗った。博(佐藤巧)とかなめ(加隈亜衣)が迷い込んだ「博多のようで博多でない」場所は、彼らによると博多の裏の「羽片世界」というところらしい。ここでハンの者たちは博多市の怨念を集めて正のパワーに昇華しているという。「博多市?怨念?一体なんば言いよると?」ずっと博多で暮らすかなめだが、博多市の怨念は初耳だ。どうやら、明治時代に市の名前を福岡市にするか博多市にするかでもめた出来事と、関係があるようだ。
気がつけば、商店街の店という店の看板やのぼりが「博多」になっていた。さらに、道路を走っているのは、実在しない「博多」ナンバーの車。事態が飲み込めないかなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)に、さらに信じられないことが起きる。いまは11月だというのに、7月の博多祇園山笠でしか聞かない「オイサ、オイサ」の声、そして飾り山が現れたのだ。山笠を舁いているのは、左側だけいびつな羽をつけた男たちだった。
せいもん払いに客を呼び込もうと、チラシ配りを始めたかなめ(加隈亜衣)と博(佐藤巧)。しかし、商店街と道を挟んで反対側にある博多リバレインに展示されている「ジャイアントだだんだん」には人だかりができているというのに、商店街には人がいない。焦るばかりで減らないチラシ。周囲を見渡していた博は、異変が起きていることに気づいた。
「よかよ」が引き金となって、博多への憎悪をむき出しにしたことで、委員たちを怒らせてしまった綱木博(佐藤巧)。かなめ(加隈亜衣)は商店街の仲西会長に「二○加煎餅」を持って、一緒に謝りに行こうと提案する。仲西会長の怒りはまだ収まったようには見えない。ふと事務所内をみると、高く積まれた「せいもん払い」のチラシが目に入った。博多駅前陥没事故が起きた頃から、商店街で毎年11月に開かれているせいもん払いに客が来なくなったと嘆く仲西会長。いったい何が起こっているのだろう。
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