北陸新幹線敦賀以遠の延伸計画で、本当に建設コストを抑えたいなら、湖西線の改軌とシェルター設置が最適解なのに、それができないのには、地理的条件自体が、まさにしくじり要因になってるのです…そう、冬場になると毎度の如く発生する“比良颪運休”ってヤツ。
そもそも、北陸本線にしろ、北国街道にしろ、米原経由で整備された背景は、まさに比良颪による影響を避ける為、先人達は敢えて湖西地域を通らないルートで鉄道や国道の整備を行った訳で、ただ、戦前までの土木技術では単線での敷設が限界だった事もあり、また、戦時下の資源節約が叫ばれたので開発が遅れ、東海道本線共々に輸送量が逼迫した事を受け、整備新幹線事業も見越した新線として、湖西線が敷設された訳です。(そこで余剰が生まれたのを機に、北陸本線の滋賀県内区間も複線化した)
しかし、琵琶湖畔を通る事に固執した結果、冬の比良颪の影響を失念し、防風シェルターやトンネルを作らずに敷設した事で、普段なら130km/hで疾走できる新快速やサンダバの徐行や運休が頻発する事態となり、加えて、国鉄時代の当初計画が事実上の白紙撤回され、挙げ句比良颪対策として、小浜舞鶴ルートが候補に上がった事で、大津市郊外の通勤通学用という明らかにオーバースペックな路線となってしまったのです。