朗読スクリプト しおをはこぶロバ
イソップのおはなし
塩を売るしょうにんが、一匹のロバと一緒に新しく売る塩をしいれに海の町まで旅をしていました。海の町について、新しく仕入れた塩を、しょうにんはロバの背中に積んでいきます。
ロバのせなかは沢山のしおを入れたふくろでいっぱい。
町を出て、帰る途中、商人とロバは小川にそって歩いていました。
重い荷物を持たされて、疲れたロバの足はガクガクとふるえ、と、突然、足元にあった石につまづき川に落ちてしまいました。
商人は急いでロバを助けました。おかげで無事陸地に戻ったロバ。歩きはじめると、さっきよりもずっと背中が軽いことに気が付きました。なぜなら、背中に乗せていた塩が水に溶けてしまったからです。
ロバは、軽くなった背中にとても嬉しくなりました。
このことから、川に落ちると背中が軽くなると言うことを学んだロバ。
その後、背中に塩をいっぱいに乗せられ、重くてしょうがない、そんな時ロバはわざと川に落ちて、背中を軽くするようになりました。
ある時、同じように背中に重さを感じたロバは、また川に落ちました。商人に助けてもらって陸地に這い上がったロバ。今度は前と様子が違います。とっても背中が重いのです。
なぜなら、ロバの背中に積まれていたのは、たくさんの真綿でした。真綿が水を含み、とても重くなったのでした。
楽をしようとずるい手を使ったロバ。前よりとっても重い荷物を運ばなければならない事になりました。
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