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コロナ禍における熊本県の観光需要喚起策「くまもと再発見の旅」をめぐり、助成金の不適切受給疑惑を告発した県職員が、その後に受けた減給処分の取り消しを求めていた審査請求。
2026年10月20日、熊本県人事委員会による第7回口頭審理が行われ、すべての審理が終了しました。
処分を受けた職員は「公益通報に対する報復人事である」と主張し、熊本県側は「複数の部下に対するパワーハラスメントが理由であり、通報とは無関係」と真っ向から対立しています。
元RKKアナウンサーの宮脇利充氏が、事態の経緯と問われる通報者保護の本質について解説します。
聞き手はRKKの江上浩子です。
🔶4,500万円の不適切受給疑惑と「もみ消し」告発の経緯
問題の発端は、数年前のコロナ禍に実施された旅行代金割引事業「くまもと再発見の旅」にあります。
事業の中で、ある旅行業者が約4,500万円の助成金を不適切に受給していた疑いが浮上しました。
調査が進められる中、2023年2月、県の幹部が「そこまで詰めなんとや」と発言。
担当部署ではこれを見逃しの指示と受け止めました。
当時担当だった職員のAさんは不正を見逃すことはできないと主張しましたが、その後調査担当から外されることになります。
Aさんは2023年4月、当時の木村敬副知事(現・熊本県知事)を訪ねて不適切受給ともみ消しの実態を内部通報し、同年9月には報道機関へ外部通報を行いました。
これを受けて県が設置した第三者委員会(県が選定した弁護士3人)は、2024年4月に「不適切受給も見逃しの指示も認められなかった」とする報告書を公表しました。しかし、業者から県へ一旦自主返還されていた助成金について、県が「返還請求されていないため業者へは返還しない」と説明するなど、不透明な対応に対する疑問は解消されていません。
🔶相次いだ不利益な扱いと木村知事への証人申請却下
内部通報の後、Aさんには定期異動ではない時期の配置転換、外部通報後の降格人事、そして「減給10分の1(3カ月)」という懲戒処分が下されました。Aさんはこの減給処分の取り消しを求めて県人事委員会に訴えました。
Aさんによると、2023年4月に当時の木村副知事へ内部通報した直後、木村氏から「どう部内で上に上げるか、やり方を気をつけて」「内情を暴露するのは、逆にブーメランになって刺しにくるのが既得権・旧体制のやる手段です」といった趣旨のLINEメッセージが届いたとされています。
木村知事は今年1月の記者会見で「誰が通報者か知らなかったし、探索も一切していない」と述べています。真相解明のため、Aさんは木村知事への尋問を請求しましたが、県人事委員会の委員長は尋問は実施しないと決めました。
🔶診断書なきパワハラ認定と最終審理での訴え
10月20日の最終審理において、Aさんと代理人は県側が主張するパワハラ事例を全面的に否定しました。
県側は「パワハラを受けた部下が精神疾患に罹患した」ことを処分理由の一つに挙げていますが、審理の中で医師の診断書は提出されていません。Aさん側は、診断書もないまま重い処分を下したのは「結論ありきの報復処分であった証拠である」と主張しています。
最終審理の意見陳述で、Aさんは次のように心情を訴えました。
「不正を見逃せないと声を上げた職員がどうなったか。これを見た職員は、不正に気づいたときに声を上げるでしょうか。県民の不利益になる不正は正さなければならない。それは公僕としての矜持です」
🔶公益通報者保護法の改正と今後の焦点
奇しくも、改正公益通報者保護法が今年2026年12月1日に施行されます。
新法では、通報を理由とする解雇や懲戒に対する刑事罰の新設(法人には3,000万円以下の罰金)や、通報から1年以内の不利益処分は通報を理由としたものと推定する規定が盛り込まれています。
法の不遡及の原則により今回の事案に直接適用されることはありませんが、組織の自浄作用を支える通報者をいかに守るかという観点は、行政組織において極めて重要な命題です。
県人事委員会による裁決書は、通例であれば2〜3カ月後に出される見通しです。
人事委員会がパワハラ処分の妥当性にとどまらず、一連の公益通報の経緯にまで踏み込んだ判断を下すのか、その判断が注目されます。
出演:元RKKアナウンサー・宮脇利充さん/聞き手:江上浩子(RKK)
熊本日日新聞の朝刊社会面に掲載された、宇城市の文化拠点「不知火美術館・図書館」の被災状況。
2028年度の再開を目指す同館へのエールとともに、元RKKアナウンサーの宮脇利充氏が、地震をきっかけに自宅のCD棚から再発見したアズテック・カメラの名盤『ドリームランド』と、ロディ・フレイムと坂本龍一氏が共同プロデュースした名曲「スパニッシュ・ホーシズ」の魅力を語ります。聞き手はRKKの江上浩子です。
🔶宇城市の文化拠点「不知火美術館・図書館」の被災と2028年度の再開に向けて
宇城市不知火町にある「不知火美術館・図書館」は、魅力的な企画展を開催する美術館と、カフェを併設した心地よい図書館が一体となった、地域の文化交流拠点です。
別棟には、乳幼児や小さな子どもたちが安心して過ごせる「こども絵本のいえ」もあり、子育て世代をはじめ、多くの人々に親しまれてきました。
しかし、7月の地震によって施設は大きな被害を受けました。
現在も安全上の問題から館内への立ち入りが制限されており、復旧には時間を要する見通しです。
宇城市は2027年度に復旧工事に着手し、2028年度(令和10年度)の再開を目指しています。
震災後の今だからこそ、心を癒やし、静かにくつろげる文化的な居場所の存在は、以前にも増して大切に感じられます。
宇城市民はもちろん、この場所を愛してきた多くの人たちが、再びあの温かな空間の扉が開く日を心待ちにしています。
🔶2,000枚のCDから再会したアズテック・カメラの傑作『ドリームランド』
宮脇氏の自宅でも、地震の揺れによって棚から約2,000枚のCDが床へ散乱する被害がありました。
片付けを進める中で再会したのが、毎年、秋が深まると決まって聴きたくなるという1枚。
アズテック・カメラ(Aztec Camera)のアルバム『ドリームランド』(1993年)です。
アズテック・カメラは、スコットランド出身のシンガーソングライター、ロディ・フレイム(Roddy Frame)を中心に活動したバンドです。
バンドとしてスタートしましたが、活動を重ねるにつれ、次第にロディ・フレイム個人の音楽性が色濃く反映されるプロジェクトへと変化していきました。
成り立ちは異なりますが、日本の音楽で後期の活動形態をイメージするなら、小山田圭吾氏によるCorneliusのように、1人の音楽家の感性を中心に作品世界を作り上げていく存在に近いかもしれません。
アズテック・カメラ名義で発表された6枚のオリジナルアルバムのうち、『ドリームランド』は5作目。
1曲1曲の完成度が際立つ、彼らの代表作のひとつです。
🔶坂本龍一との共同プロデュース――秋の光とバルセロナの風を感じる「スパニッシュ・ホーシズ」
アルバムの中から宮脇氏が紹介したのが、「スパニッシュ・ホーシズ(Spanish Horses)」です。
ロディ・フレイムと坂本龍一氏が共同プロデュースした楽曲で、坂本氏はアルバムの制作にも深く関わり、キーボードやシンセサイザーなどの演奏でも参加しています。
🔶秋の澄んだ空気を映し出すサウンド
夏が過ぎ、太陽の光が少しずつ傾いていく季節。
澄んだ秋空の下で、光の粒がきらめくような情景によく似合うサウンドです。
うねるようなベースライン、アコースティックギターの柔らかな響き、そしてロディ・フレイムの甘さをたたえた歌声。
それぞれの音が主張し過ぎることなく重なり合い、どこか涼しく、透明感のある世界を作り出しています。
🔶ガウディの街、バルセロナ
歌詞の冒頭には、赤信号を走り抜け、ガウディを思わせるバルセロナの街を1人進んでいくような情景が描かれます。
ロディ・フレイムにとってスペインは、この時期の音楽を語るうえで重要な場所のひとつでした。
そして興味深いことに、アルバム『ドリームランド』が発売される前年の1992年には、バルセロナオリンピックが開催されています。
その開会式で坂本龍一氏は、自ら作曲した「地中海のテーマ(El Mar Mediterrani)」をオーケストラとともに指揮しました。
「スパニッシュ・ホーシズ」とバルセロナオリンピックとの間に直接的な関係があったとまでは言えません。
ただ、同じ時期、ロディ・フレイムがスペインの空気に惹かれ、坂本龍一氏もまたバルセロナという街で大きな仕事をしていたことを思うと、この曲から感じられる地中海の光や風景に、少し不思議な縁を感じたくなります。
音楽がもたらす心の休息
震災からの復旧や、日々の片付けに追われていると、知らず知らずのうちに心まで張り詰めてしまうことがあります。
そんな時、ふと耳を傾けた音楽が、固くなった気持ちを少しだけ解きほぐしてくれることがあります。
地震によって棚から落ちた約2,000枚のCD。
その片付けの中で、宮脇氏は昔から知っていた1枚のアルバムと、もう一度出会いました。
新しく見つけたものではなく、ずっとそこにあったもの。
けれど、時間がたち、自分を取り巻く景色が変わると、同じ音楽が以前とは少し違って聴こえることがあります。
澄み渡る秋の日差しの中で、久しぶりの名盤に耳を傾ける。
音楽を聴くという、ほんのささやかな時間が、慌ただしい毎日の中に小さな余白を作ってくれるのかもしれません。
不知火美術館・図書館にも、再び人々が集まり、本を読み、絵を眺め、静かな時間を過ごせる日が戻ってくることを願っています。
出演:元RKKアナウンサー・宮脇利充さん
聞き手:江上浩子(RKK)
スマートフォンやSNS、ゲームから離れ、大自然の中で過ごす1泊2日の「阿蘇オフラインキャンプ」。ゲーム依存や様々な生きづらさを抱える子どもたちを支援するため、熊本県内の医療機関などが垣根を越えて集い、今年で4回目の開催を迎えました。
このキャンプの立ち上げにも携わった熊本市立出水南中学校の田中慎一朗校長が、現場で見えた大人たちの姿と、学校・家庭・地域にいま求められている「真の連携」の本質について解説します。聞き手はRKKの江上浩子です。
医療機関の垣根を越えた協働――大人自身が心から楽しむ空気感
阿蘇オフラインキャンプは、向陽台病院(熊本市北区)や玉名病院(玉名市)をはじめとする複数の医療機関が中心となり、医師や看護師、作業療法士、公認心理師、学生ボランティアらが力を合わせて継続している取り組みです。
参加する子どもたち1人に対して大人3人ほどが寄り添う手厚い体制の中、沢登りや焚き火といった各アクティビティを病院ごとに分担して企画・運営しています。
本来であれば民間の競合関係とも言える医療機関同士ですが、現場では組織の枠組みを超え、スタッフ同士が活発にコミュニケーションを交わしていました。焚き火でマシュマロを焼く場面では、スタッフが規格外に長い串を持ち寄っておどけ、周囲のスタッフに無茶振りをして大人同士で笑い合うなど、まず大人自身が心から楽しむ空気が生まれていました。子どもたちはその様子を笑顔で見守り、肩肘を張らない安心できる場が自然と形作られていました。
単なる「情報共有」は本当の連携ではない
教育や福祉の現場では、「学校と家庭の連携」「地域との連携」という言葉が頻繁に使われます。しかし田中校長は、形式的な会議を開き、互いに情報を交換して「課題を共有しました。あとはそれぞれの持ち場で対応しましょう」と終わるだけの関係は、本来の連携とは言えないと指摘します。
情報をやり取りしただけで関係者自身に何も変化が起きていないのであれば、それは単なる連絡業務に過ぎません。
連携の神髄は「双方に起こる化学変化」
田中校長が考える真の連携とは、異なる立場が交わることによって「双方に化学変化が起こる」ことです。
学校と家庭の連携における化学変化
学校が家庭と真摯に向き合い協働することで、教室の中だけでは見えなかった子どもの日常や、保護者が抱えている切実な悩み・苦しさに教員が気づきます。その気づきを通じて、学校の教育活動や教員の関わり自体の質や意味合いが変化していきます。同様に、家庭側も学校の意図や教員の関わり方を知ることで、家での子どもへの接し方に新しい視点が生まれます。
支援者同士における化学変化
オフラインキャンプの現場でも、異なる病院のスタッフが机上のケース会議ではなく実際の活動を共にする中で、「あんなアプローチがあるのか」「こういう声のかけ方もあるのか」と互いの実践から学び合っていました。現場で得た刺激を持ち帰ることで、それぞれの病院に戻った後の支援スタイルやケアの質が進化していきます。
子どもを取り巻く環境を豊かにするために
他者や異業種と連携した際、自分自身に何らかの化学変化が起きているか。もし何も変わっていないとすれば、その関わり方を見つめ直す必要があります。たとえ「このやり方は自分たちには合わない」と判断したとしても、それ自体がひとつの変化であり、関わりを止める理由にはなりません。
単独の組織や家庭だけで子どもを抱え込むのではなく、多様な大人が垣根を越えて協働し、互いに影響を受け合いながら変化していく。そうした豊かな相互作用が広がることで、子どもたちが安心して自己を育み、生きる力を取り戻していける環境が社会全体に育まれていきます。
出演:熊本市立出水南中学校校長・田中慎一朗さん/聞き手:江上浩子(RKK)
2026年10月5日、熊本市役所に熊本県、熊本市、そして県内の交通事業者が集まり、今月下旬に「熊本交通機構」を設立することが発表されました。2027年4月の本格稼働を目指すこの取り組みは、これまでの「共同経営推進室」などからさらに一歩踏み込んだ、日本初の画期的な試みです。
「また新しい仕組みができたのか」「どうせ変わらないのでは」と見過ごしてしまいそうなニュースですが、実は熊本の交通と暮らしを大きく変える可能性を秘めています。ライブ配信ディレクターの斉場俊之氏が、この「熊本交通機構」の狙いと期待について解説します。聞き手はRKKの江上浩子です。
なぜ今「熊本交通機構」なのか――「儲かるか」から「必要か」への大転換
「熊本交通機構」は、ヨーロッパの主要都市で採用されている「運輸連合」という仕組みをモデルにしています。
日本の公共交通は長年、民間の独立採算制と競争原理によって運営されてきました。
しかし、利用者が減れば路線が縮小・廃止され、不便になった街では自家用車への依存度が高まり、深刻な交通渋滞を引き起こすという悪循環に陥っています。まさに現在の熊本が直面している課題です。
「車1割削減・渋滞半減・公共交通2倍」を実現するため、行政と事業者が一体となって地域に必要な交通網を計画・維持するのが「運輸連合」です。
事業者の合併を行うのではなく、行政と交通事業者などが共同で、熊本都市圏全体の交通ネットワークやサービスのあり方を検討し、必要な路線再編や投資について連携して取り組みます。
最大のポイントは、これまでの「儲かるか・儲からないか」という民間単体の経営判断から、「地域に必要か・必要でないか」という公的な視点へと判断基準を転換する点にあります。
市民が得られるメリット――共通運賃と利便性優先のネットワーク
行政と各事業者が連携する仕組みが整うことで、これまで事業者ごとに提供されてきたサービスを、利用者目線で改善しやすくなると期待されます。
運賃の共通化と通し運賃の検討
既存の共通定期券の機能拡大などを進め、事業者をまたいでも利用しやすい料金・決済サービスの実現を目指します。将来的には、乗り継ぎ時の運賃負担を軽減する仕組みなどにも期待が寄せられます。
ダイヤ最適化とスムーズな乗り継ぎ
各社の運行ダイヤを全体最適の視点から調整し、乗り継ぎの待ち時間や利便性を大幅に改善します。
利便性を高めるつなぎ路線の確保
単独では採算が取りにくい路線であっても、地域全体の移動に必要であれば、行政による支援や事業者間の連携を通じて、維持・整備の可能性を検討できるようになります。
チャリチャリと肥後銀行――熊本ならではの強みと期待
今回の熊本交通機構で特に注目すべきは、従来のバス・鉄道会社(産交バス、熊本バス、熊本電鉄、熊本市交通局など)だけでなく、異業種の事業者が参画している点です。
シェアサイクル「Charichari(チャリチャリ)」の参画
バスや電車の駅から先の「あと少しの移動(ラストワンマイル)」を補うシェアサイクルが同じテーブルに加わることで、移動の選択肢が格段に広がります。将来的に1つのアプリでバスもシェアサイクルもスムーズに利用できるようになることが期待されます。
肥後銀行の参画と期待される役割
決済事業者として参画する肥後銀行は、すでに「くまモン!Pay」などの決済サービスに取り組んでいます。こうした実績を生かし、公共交通の支払いをより便利にする仕組みづくりでの役割が期待されます。
日本初の挑戦――車に乗らない人こそ声を届けよう
運転手不足や路線の不採算による公共交通の衰退は、全国の地方都市が共通して抱える深刻な課題です。熊本交通機構の成功は、熊本県内にとどまらず、日本の地方都市の未来を占う重要なモデルケースとなります。
機構が掲げる再編や最適化は、利用者を絞り込む「削減」ではなく、未来の利用者を増やしていく「ポジティブな最適化」でなければなりません。
来年2027年4月の本格稼働に向け、今まさに具体的な議論が進められています。現在公共交通を利用していない人であっても、公共交通が便利になり渋滞が解消されれば、ドライバーにとっても住みやすい街へと変化していきます。「こういうサービスがあれば乗りたい」「ここを改善してほしい」という一人ひとりの声こそが、これからの熊本の交通を育てていきます。
出演:ライブ配信ディレクター・斉場俊之さん/聞き手:江上浩子(RKK)
巨匠スピルバーグのSF大作から、歴史を変えた女性たちの胸すく逆転劇まで、映画解説研究者の上妻祥浩氏をゲストに迎え、10月に劇場公開される注目の映画4作品をご紹介します。
巨匠スティーヴン・スピルバーグの最新作から、時代を変えた裁判劇、命の尊さを描く実話ドラマ、人気ゲームの実写化まで、秋の映画鑑賞にふさわしい充実のラインナップです。聞き手はRKKの江上浩子です。
🔷 1. 巨匠スピルバーグが描く国家機密と宇宙人の謎『ディスクロージャー・デイ』
2026年10月1日(木)公開
公式サイトはこちら👉 https://disclosureday.jp/
スティーヴン・スピルバーグ監督が贈る、人類と地球外生命体の接触と“真実の開示”を描くSFサスペンス大作です。
国家隠蔽工作に挑むスリリングな展開。アメリカ政府が何十年も隠し続けてきた地球外生命体の存在。その国家機密を盗み出したサイバーセキュリティの専門家と、生放送中に突然謎の超能力に目覚めたローカル局のお天気キャスターが手を組み、隠された真実(ディスクロージャー=情報開示)を世界へ公表しようと奮闘します。
変わらぬクオリティと圧倒的なアクション
代表作『ジョーズ』の公開から50年を超えてなお現役で活躍するスピルバーグ監督。
主演のアン・ハサウェイさんが魅せる巧みな演技とともに、迫真のアクションと謎解きのスリルが融合した圧巻のエンターテインメントに仕上がっています。
🔷 2. 時代の常識を変えた女性たちの逆転劇『ファーストボイス』
2026年10月2日(金)公開
公式サイトはこちら👉 https://movies.shochiku.co.jp/firstvoicemovie/
昭和末期から平成初期にかけて起きた、日本初のセクハラ裁判に着想を得て描く痛快なリーガルエンターテインメント作品です。
ハラスメントに立ち向かった「最初の声」
まだ「ハラスメント」という言葉すら定着していなかった時代、職を奪われた女性が泣き寝入りせず、社会の理不尽に挑みます。南阿蘇村出身の元弁護士・辻本氏が原告代理人を務めた歴史的裁判が着想の原点となっており、熊本にとっても縁の深いテーマです。
豪華キャストが魅せる力強い演技
不当な扱いに傷つきながらも立ち上がる原告女性をファーストサマーウイカさん、原告を支える弁護士を綾瀬はるかさん、若い助手役を松本穂香さんが熱演します。当時の時代風俗や社会の偏見を跳ね返し、未来への道を選び取っていく姿が爽快な感動を呼びます。
🔷 3. 命をかけて娘へ残した愛の記録『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』
2026年10月2日(金)公開
公式サイトはこちら👉 https://www.mamaseka-movie.com/
ステージIVの大腸がんを患いながら出産を決意した遠藤のどかさんの実話日記をもとに映画化した感動のヒューマンドラマです。
母から娘へと紡がれる命のメッセージ
がん治療と出産の板挟みという過酷な決断を迫られながらも、強い意志で新たな命を宿した母親の葛藤と深い愛情を描きます。残された限られた時間の中で、愛する娘へ遺された言葉の数々が観客の胸を強く打ちます。
川口春奈さんが全身全霊で演じる母親像
主人公を演じる川口春奈さんが、命の尊さや人を愛することの意味を真摯に表現しています。周囲の支えや家族の絆を通し、生きることの大切さを改めて深く考えさせられる作品です。
🔷 4. 対戦格闘ゲームの金字塔が実写で蘇る『ストリートファイター/ザ・ムービー』
2026年10月16日(金)公開
公式サイトはこちら👉 https://streetfighter-the-movie.jp/
1980年代末に登場し、世界的なブームを巻き起こした格闘ゲームの金字塔が、最高峰のキャストと製作陣により大スケールの実写映画として復活します。
陰謀と闘いが交錯するアクション大作
世界格闘王選手権の裏で密かに進行する巨大な悪の陰謀。それぞれの思いを胸に集まった格闘家たちが、ダイナミックなアクションとともに熾烈なバトルを繰り広げます。
🎁 番組からのプレゼント情報(映画ムビチケ)
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』の公開を記念して、全国の劇場で使える鑑賞用ムビチケを抽選で2名様にプレゼントいたします。
応募方法: メールの件名に「ストリートファイター希望」と明記し、お名前、ご住所、電話番号、番組の感想をご記入の上、ご応募ください。
締め切り: 10月7日水曜日着(当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます)。
🔷 まとめ:秋深まる季節、映画館で特別なひとときを
10月は、スリリングなSFから社会派ドラマ、感動の実話、爽快なアクションまで、多彩なジャンルの秀作が集まりました。過ごしやすい秋のシーズン、ぜひ劇場で心揺さぶる物語をお楽しみください。
出演:映画解説研究者・上妻祥浩さん/聞き手:江上浩子(RKK)
熊本日日新聞(熊日)が報じた、陸上自衛隊の中央情報隊「現地情報隊」による市民情報の組織的収集問題。
自衛隊の本来任務を大きく逸脱し、一般人の思想信条や個人的なプライバシーまで無断で収集・保管していたとされる疑惑が浮上し、波紋を広げています。
この大スクープの背景にある違法性の懸念や、防衛省の対応、そして文民統制(シビリアンコントロール)の形骸化について、元RKKアナウンサーの宮脇利充氏が解説します。聞き手はRKKの江上浩子です。
熊日スクープが明かした実態――海外派兵用部隊による「目的外」の市民調査
問題となっている「現地情報隊」は、国連平和維持活動(PKO)などで自衛隊が海外派遣される際、現地での安全確保や情報収集を担う目的で2007年に発足した部隊です(本部は朝霞駐屯地)。
しかし、熊本日日新聞の取材に応じた元自衛隊員の証言により、本来の目的とは全く異なる大規模な市民調査が行われていた実態が明らかになりました。
無断で集められた「41項目」の詳細情報
自衛隊が派遣先として想定する地域に詳しい大学教授や有識者、NPO法人関係者などの一般人を対象に、氏名や住所だけでなく、愛国心や対自衛隊感情といった「思想信条」、さらには交友関係、資産・負債、性的指向、身体的特徴など41項目に及ぶ個人情報が本人の同意なく収集されていました。収集されたデータは数千人から、インターネット調査等を含めると数万人規模に上る可能性が指摘されています。
公文書非開示を狙った組織的隠蔽の疑い
取材に応じた元隊員は「出したらまずいという認識は隊員全員にあった。大臣も知らないだろう」と語り、意図的に公文書として扱わず、情報公開請求を逃れる形で朝霞駐屯地に保管していた疑いがもたれています。これは行政文書の管理を定めた法律や個人情報保護法に違反する可能性が極めて高い行為です。
内部告発の放置と、防衛省・大臣の不誠実な答弁
この問題に対しては、すでに自衛隊内部からも自浄作用を求める声が上がっていました。
握り潰された公益通報
2025年2月、部隊関係者から当時の答弁責任者である中谷元防衛大臣に対し、この活動が違法であるとして公益通報がなされていました。しかし陸上幕僚監部は「事業化された任務の範囲内」として通報を受理せず、公文書管理法違反の疑いについてのみ受け付けたものの、現在に至るまで調査結果の報告はなされていません。
小泉防衛大臣の対応と文民統制の危機
小泉防衛大臣は記者会見で「現時点で不適切な活動が行われたことは確認されていない」「出所が確認できない文書を前提とした答弁は控える」といった姿勢に終始しています。
軍の暴走を防ぎ、政治が自衛隊を適切に統制する「文民統制(シビリアンコントロール)」の観点から見れば、大臣の知らないところで部隊が独断で市民の情報を集め、隠蔽していたこと自体が巨大な組織的問題です。監督すべき立場の大臣が事実関係の解明から目を背ける姿勢には、大きな疑問が残ります。
大手メディアの沈黙と、地方紙・朝日新聞による追及
熊本日日新聞の単独スクープ以降、沖縄タイムスや琉球新報といった地方紙が追随して報道を行い、憲法学者の木村草太・東京都立大学教授らも法的批判を展開しました。一方で、東京の大手大手全国紙やテレビ局の多くは初期段階で追随取材を行わず、9月に入って朝日新聞が1面や社説で大きく取り上げるまで沈黙が続きました。
国の機関による違法な情報収集や監視活動は、他人事ではなく国民一人ひとりの人権と民主主義に関わる重大事象です。取材の壁や政府の回答拒否に屈することなく、報道機関が継続して追及していくことが求められています。
まとめ
法の支配を掲げる日本において、軍事組織が独自の判断で市民の思想やプライバシーを調査・保管することは決して許されません。政府と防衛省には、徹底的な調査と事実関係の公表、そして再発防止に向けた文民統制の再確立が強く求められています。
出演:元RKKアナウンサー・宮脇利充さん/聞き手:江上浩子(RKK)
熊本日日新聞の投稿欄「たから箱」に掲載された小学生の詩をきっかけに、子どもが失敗を成長の糧にできる環境づくりについて考えます。
熊本市立出水南中学校の田中慎一朗校長が、「大人の押し付け」から「子どもの主体性」へと視点を転換する重要性について解説します。聞き手はRKKの江上浩子です。
失敗を「ありがとう」に変える大人の関わり
八代市立松高小学校6年生の女子児童 溝口麗(みぞぐち れい)さんが寄せた詩には、1年生の運動会で踊りを間違えた苦い思い出と、それをきっかけに「できるまで練習する」ようになった経緯、そして当時の失敗に対する「ありがとう」という感謝の言葉が綴られていました。失敗や間違いを「恥ずかしい思い出」のまま放置せず、「自分を成長させてくれた大切な経験」へと昇華できた背景には、挫けたときに温かく受け止め、努力を後押しした保護者や教員の存在があったと考えられます。大人が失敗を責めず、安心してやり直せる環境を整えることで、苦い経験も意味のあるステップへと変わっていきます。
「どう育てたいか」よりも「子どもがどう育ちたいか」
子どもが失敗した際、大人はつい「なぜできないの?」と責めたり、「こういう子に育てたい」という大人側の理想や教育方針を一方的に押し付けたりしてしまいがちです。しかし、教育において真に尊重されるべきなのは、「大人がどう育てたいか」ではなく「子ども自身がどう育ちたいか」という問いです。
子どもの真摯な自己分析
出水南中学校では毎年、全校生徒を対象に「身につけたい力」や「目指す人間像」についてのアンケートを実施しています。生徒からは「途中で諦めずやり抜く力がほしい」「相手の心がわかる優しさを持ちたい」といった、自身の課題を踏まえた客観的で真摯な声が寄せられます。
子どもの声から創る学校経営
同校では、このアンケートから読み取れる「生徒がどう育ちたいか」という思いを反映させ、次年度の学校経営案(グランドデザイン)を作成しています。
自由な選択を支える「安心安全な環境づくり」
人を傷つけないことや社会的ルールを守ることを教えるのは、大人の果たすべき基本的な責任です。しかし、それを前提とした上で、どのような生き方を選び、どんな強みを伸ばしていくかは子ども自身の自由に委ねられるべきです。
多様な価値観や生き方のモデルに触れさせ、子どもが「こうなりたい」と主体的に選択できる場を用意することが大人の役割です。子どもは周囲の大人の姿をよく見ています。大人が子どもに誇れる生き方を示しつつ、失敗を恐れずに挑戦できる安心安全な環境を守り続けていくことが求められています。
出演:熊本市立出水南中学校校長・田中慎一朗さん/聞き手:江上浩子(RKK)
肥後銀行から「熊本地域振興ICカード(通称:くまモンのICカード)」を2027年9月いっぱいで終了するという発表がありました。熊本では2024年秋に、SuicaやSUGOCAなどの全国共通型交通系ICカードの利用が全国で初めて終了しており、大きな話題を呼んだばかりです。 今回は、ライブ配信ディレクターの斉場俊之さんが、「くまモンのICカード」が地域振興に果たした役割と残された課題、そして今後の熊本の交通系キャッシュレスのあり方について、RKKの江上浩子と共にお届けします。
🔶 わずか12年で終了。最後発だった独自ICカードの軌跡
くまモンのICカードは、全国的に共通型ICカードが普及しきっていた2015年にスタートしました。全国の独自型カードの中でも、ほぼ最後発での導入だったといいます。
▶ 協議会での異論: 当時、熊本市の公共交通協議会委員だった斉場さんは、事前の情報提供もなく独自型カードの導入が決定したことに強く異論を唱えました。結果として、全国共通型ICカード「も」使える「片乗り入れ」の仕組みが作られましたが、バスの降車口に複数の読み取り機が並び、「どこにかざせばいいのか」と利用者を混乱させる要因にもなりました。
▶ 短命に終わった独自サービス: 導入に際して様々な議論があったにもかかわらず、設備更新費などを理由にわずか12年でサービス終了を迎えることになります。「便利ですから、地域貢献しますから」と地元民間主導で始まった施策が、あっけなく幕を下ろす形となりました。
🔶 キャッシュレスのメリット「いつでも・どこでも」を満たせていたか?
キャッシュレス決済本来の魅力は、「いつでも」「どこでも」「お財布なしで」気軽に使える点にあります。
▶ 限定的な利用先: くまモンのICカードは地域限定であったため、一部のコンビニエンスストアなど限られた店舗でしか使えず、加盟店がなかなか広がらないという課題がありました。
▶ 磁気カードからの改悪感: かつて熊本で親しまれていた磁気カード(TO熊カードなど)は10%という高い割引率を誇っていましたが、ICカードのポイント還元率は1%でした。多くの県民にとって、実質的に「割引率の悪い電車・バス専用カード」になっていた側面は否めません。
🔶 後継「くまモン! Pay」への懸念と地域経済のジレンマ
くまモンのICカード終了後は、先行導入されているクレジットカードのタッチ決済や、QRコード決済「くまモン! Pay」が受け皿となる予定です。しかし、この新システムにも不安が残ります。
▶ アプリ内という制約: 「くまモン! Pay」にチャージしたお金は、専用アプリの中でしか使えません。加盟店が増えなければお金が使えず、「お財布がなかったら詰んでしまう」状況になりかねないのです。
▶ 食事券販売低調の背景にも: 現在、震災復興のためのプレミアム付き食事券「食べて応援!食のみやこ熊本券」が発行されていますが、1次発売は想定の2割程度の販売にとどまっていると報道されています。様々な要因が考えられますが、決済プラットフォームとしての「くまモン! Pay」の利便性がまだ低く、アプリ導入のハードルが高いことも理由の一つではないかと斉場さんは指摘します。
地域経済の中でお金を回すことに固執するあまり、利用者の利便性をかえって窮屈にしていないか、立ち止まって考える必要があります。
🔶 斉場氏からのメッセージ「利用者目線を置き去りにしない交通政策を」
広島県でも独自ICカードから新システムへの移行という似た課題がありましたが、熊本とは異なり、一時的に全国共通型ICが利用できる端末を残し、利便性と新サービスを両立させました。
一方の熊本では、事業者の都合や地域の事情を優先するあまり、今までの便利な方法を移行期間もなく「捨てなくてはいけない」事態を招き、利用者に不便を受け入れるよう強いてきた点があると斉場さんは振り返ります。
今後のキャッシュレス対応に向けて、斉場さんは次の3つを強く要望しています。
▶ シンプルで誰でも使いやすいサービスを追求すること
▶ 新サービスへの移行期間を十分にとること
▶ 社会に広く普及しているサービスを無視しない形で展開すること
「誰のために、何のために」。交通インフラは利用者が使いやすいと実感できてこそ広く普及します。利用者目線を不可欠としたサービス設計が、これからの熊本には求められています。
出演:ライブ配信ディレクター・斉場俊之さん / 聞き手:江上浩子(RKK)
日本を代表するミステリー巨編の映画化から、共感を呼ぶ社会派サスペンスまで秋の気配が感じられる9月、映画解説・研究者の上妻祥浩氏が注目の3作品を厳選してご紹介します。
日本を代表する2大ミステリー作家・東野圭吾氏と横溝正史氏の傑作映画化、そしてワンオペ育児のリアルと葛藤を描いたサスペンスなど、見ごたえのある作品が揃いました。聞き手はRKKの江上浩子です。
1. 東野圭吾の金字塔を豪華キャストで映画化『白鳥とコウモリ』加害者の娘と被害者の息子が事件の隠された真相に迫るミステリー
『白鳥とコウモリ』
2026年9月4日(金)公開
公式サイトはこちら👉 https://movies.shochiku.co.jp/eiga-hakuchotokomori/
ベストセラー作家・東野圭吾氏の超大作ミステリーが、満を持してスクリーンに登場します。
異色のバディが追う隠された真相
誰もが絶賛する人格者の弁護士が刺殺され、ある男が容疑者として自供します。しかし、容疑者の息子は「父がそんなことをするはずがない」と疑問を抱き、被害者の娘もまた自供の内容に違和感を覚えます。本来であれば対立するはずの「容疑者の息子」と「被害者の娘」が手を組み、事件の裏に隠された真実を追い求めていきます。
圧倒的な人間ドラマとキャスト陣
被害者の娘役を今田美桜さん、容疑者の息子役を松村北斗さんが演じ、いま最も注目を集める若手実力派の共演が実現しました。さらに容疑者となる父親役を三浦友和さんが重厚に演じています。約2時間半という長尺ながら、緻密なミステリーの仕掛けと丁寧な人間ドラマが見事に融合し、最後まで一気に見せる濃厚な傑作に仕上がっています。
2. 横溝正史の名作が新たなアプローチで蘇る『八つ墓村』村に伝わる血塗られた怪奇と謎に挑む名作ミステリーの完全新作
『八つ墓村』
2026年9月18日(金)公開
公式サイトはこちら👉 https://movies.shochiku.co.jp/yatsuhakamura-movie/
横溝正史氏による金字塔的ミステリーが、映画としては4度目の映像化を果たします。
ホラーの巨匠・清水崇監督が手掛ける新たな世界観
『呪怨』などで知られるホラー映画の巨匠・清水崇監督がメガホンをとります。原作が持つおどろおどろしい怪奇性を活かしつつも、ミステリーとしての節度と品格を保った映像美が特徴です。
歴代の名優たちに続く「金田一耕助」像
名探偵・金田一耕助役には歌舞伎俳優の尾上松也さんが抜擢されました。過去に片岡千恵蔵さん、渥美清さん(1977年版)、豊川悦司さんらが演じてきた異色の系譜に、現代的な軽やかさを備えた新たな金田一像が加わります。今作では複雑な登場人物や背景をスマートに整理し、厳しい現実の中で成長していく主人公の青年のドラマとしても見ごたえのある構成となっています。
3. 現代社会の限界と葛藤をリアルに描く『ワンオペレーション』仕事とワンオペ育児の極限状態で葛藤する女性のリアルを描くサスペンス
『ワンオペレーション』
2026年9月18日(金)公開
公式サイトはこちら👉 https://synca.jp/oneoperation/
熊本のDenkikan(電気館)で公開される本作は、仕事・育児・家事を一人で抱え込む「ワンオペ」の過酷な現実をテーマにした注目作です。
監督の実体験が生んだ生々しいリアリティ
セラピストとして働きながら、原因不明の病を抱える幼い娘の育児や仕事のトラブルに追われる主人公。
監督・脚本のメアリー・ブロンスタインが自身の実体験をもとに構想しておりスクリーンからひしひしと伝わるリアリティが観客の共感を呼びます。
ブラックユーモアが生む救いと客観性
「これでもか」と重なる日常の災難を描きつつも、絶妙なブラックユーモアが散りばめられているため、重苦しくなりすぎず娯楽映画として楽しく鑑賞できます。極限状態の日常を少し引きで眺め、クスッと笑い飛ばすことで、鑑賞後には心が軽くなるような作品です。
まとめ:映画館で味わう濃厚な物語9月は、緻密に練られたミステリーや、現代人が抱えるリアルな悩みを捉えたサスペンスなど、じっくりと没入できる作品が揃いました。涼しい映画館へ足を運び、スクリーンが織りなす物語の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
出演:映画解説・研究者・上妻祥浩さん/聞き手:江上浩子(RKK)
国際社会で「法の支配」の根幹を揺るがす重大な事態が続いています。トランプ政権下のアメリカが、オランダ・ハーグに本部を置く国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長に対し、資産凍結や入国禁止などの制裁措置を発表しました。
ルビオ国務長官は「ICCを解体する」とまで言い切り、強硬姿勢を強めています。
日本人初のICC所長である赤根智子氏の著書『戦争犯罪と戦う 国際刑事裁判所は屈しない』(文春新書)を紐解きながら、元RKKアナウンサーの宮脇利充氏が、国際社会の激震と日本政府の対応が抱える問題点について解説します。
聞き手はRKKの江上浩子氏です。
🔶 アメリカによる「ICC制裁」とルビオ国務長官の解体表明
今回の制裁は、ICCがイスラエルのネタニヤフ首相やハマス幹部、さらにはロシアのプーチン大統領らに対し、戦争犯罪や人道に対する罪の疑いで逮捕状を出したことへの反発から端を発しています。
一方、日本は2007年に加盟して以来、最大の資金拠出国であり、2025年時点でも約45億6,000万円(分担率14.6%)を拠出する極めて重要な立場にあります。
🔶 欧州の即時支援と、批判を浴びた日本政府の初動
アメリカの制裁発表に対し、国際社会は即座に反応しました。
🔶 著書が警告する「ニュルンベルク裁判以前」への退歩
赤根所長は著書『戦争犯罪と戦う』の中で、アメリカによる圧力とICCの存在意義について、次のように切実な警鐘を鳴らしています。
「もしICCがなくなってしまうとしたら、それはニュルンベルク裁判以前の状態に戻ることを意味します。戦争における市民への組織的な攻撃が犯罪とみなされない、あるいは不処罰のまま放置されるのが当たり前という世界へと逆戻りしてしまうかもしれないのです」
冷戦終結後の1990年代という歴史的な「雪解け」の時期だったからこそ誕生できたICC。現在の国際情勢で同様の裁判所をゼロから作ることは不可能であり、だからこそ「歴史の狭間で幸運にも誕生したICCを守り抜かなければならない」と訴えています。
🔶 まとめ:力の支配ではなく「法の支配」を守るために
「力の支配」が横行する世界になれば、一番被害を受けるのは軍事力に頼らない国際秩序を望む国々や民間人です。
日本が果たすべき役割は、単に拠出金を出すことだけでなく、国際法や「法の支配」を守るために同盟国に対しても是々非々で主張を貫くことです。赤根所長が孤独な戦いを強いられる中、日本という国がどのような姿勢を貫くのかが、今まさに試されています。
出演:元RKKアナウンサー・宮脇利充さん/聞き手:江上浩子(RKK)
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エンタメ・教育・ITの専門家が気になる話題を徹底解説!!
第1金曜日・・・映画解説・研究者 上妻祥浩さん
第2金曜日・・・ライブ配信ディレクター 斉場俊之さん
第3金曜日・・・熊本市立出水南中学校 校長 田中慎一朗さん
第4・5金曜日・・・元RKKアナウンサー 宮脇利充さん
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