♪第11話:アンドウトワ、推しメンの大指揮者オットー・クレンペラーを語る
こんにちは。
CMSLシンフォニックオーケストラの主席指揮者アンドウトワです。
最近、楽団員のみんなが私の演奏を「遅い、遅い」というので、多分そのことの直接の原因となった存在についてお話しします。
その人物とはフルトヴェングラー、ワルターらと並び称される大指揮者のオットー・クレンペラーです。
私は子供の頃、クラシック好きの父の影響でワルターが指揮するベートーヴェン「運命」のCDを聴いて、初めてオーケストラや指揮者に興味を持つようになりました。
ワルターが奏でる「運命」の第2楽章はあたたかく感動的で「オーケストラっていいなぁ」と子供心に興味をひかれたのを覚えています。
長らくワルターの「運命」は私にとっての定盤でしたが、それを打ち崩したのが他でもないクレンペラーその人でした。
最初にクレンペラーの「運命」を聴いた時、あまりの遅さに「一体なんなんだこれは?」としばらく困惑したのを思い出します。
「さすがにどこかで速くなるだろう」と聴いていても演奏は一向にテンポを変えず、とうとう同じ調子で全曲が終わってしまいました。
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