今週から3回に渡り、ダリウス・ミヨーの『2つのヴァイオリンのためのソナタ』をお送りします。
商取引で財を成した非常に裕福な家庭で、音楽に憧憬が深い両親に育てられ、10歳の時にはドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』の楽譜を見ていたほど音楽的にも早熟でした。
パリ・コンセルヴァトワールで学びながら、ほかの作曲家から多くの影響を受けたかたわら、彼らの作風を自由に巧みに自らの作品に取り込みました。
それがミヨーの曲の中で独自の多様性となって現れました。また、ドビュッシーやサティのように、様式から逸脱することなく、形式感を保っていることも特徴のひとつです。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ダリウス・ミヨー作曲 『2つのヴァイオリンのためのソナタ』
樫本大進 /ヴァイオリン(Strad. Violin1722"ジュピター"
佐藤俊介 /ヴァイオリン(Strad. Violin1725"ウィルヘルミ")
市野あゆみ/ピアノ
(2004年4月4日Universität Mozarteum Salzburg Großer Saal にて演奏・収録)
【協力】日本音楽財団
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団