この番組は作家・文献学者の山口謠司が、日本の食文化を通して全国各地で育まれてきた“日本ならではの知恵”を紐解くポッドキャストです。(FMラジオ局 J-WAVE 81.3FM では毎週月曜日から木曜日 15:10〜15:20にオンエア中。)
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京料理の名物「いもぼう」。棒鱈と海老芋で作られるこのお料理は300年の歴史があると云われていますが、いもぼうに欠かせない海老芋は静岡県の磐田市で多く生産されています。しかし、その栽培は非常に大変で、ほぼ一年中、毎日作業が欠かせない為、生産者は近年大幅に減っているとの事です・・・。
心が落ち着かない時、一休みしてお茶を頂く事で、色々な考えが整理整頓されたりする事もありますよね。土地も気候も良い静岡ではお茶がのびのび良く育ちます。しかし、のびのびと育ち過ぎたお茶には渋みの元となるカテキンが多く含まれ過ぎてしまうという問題があるのですが、掛川市を拠点とする丸山製茶さんでは特別な製法でその問題を解決しています・・・。
浜松市と磐田市の間を流れる天竜川。その水源は八ヶ岳連邦にほど近い長野県の諏訪湖になります。この天竜川は三方原台地、そして磐田原台地という二つの肥沃な台地を形成しており、三方原台地では三方原馬鈴薯というホクホクで美味しく、しかも煮崩れしづらい男爵いもが栽培されています。
静岡には日本で一番高い山である富士山と日本で一番深い湾である駿河湾があります。これだけの高低差があれば美味しいものが沢山あって当然!ところで初夢で『一富士二鷹三茄子』を観ると縁起がいいといいますが、この3つ目の『茄子』というのは実はスーパーなどで売っているただのナスではありません。さて、一体何だと思いますか?
会津には『身不知柿』という名の柿があります。渋柿の為、渋抜きをしてから食されますが、最高の柿と称されています。そのまま食べても美味しいのですが、地元のお酢を使ったなますや味噌漬けにするのもオススメ!ところでこの『身不知柿』という変わった名前、その由来は幾つかあるそうです・・・。
かつてより万病に効くとされていた高麗人参。江戸時代には朝鮮半島から輸入されていた高麗人参が高値で取引されていたのを見兼ねた当時の将軍、徳川吉宗は高麗人参の種を取り寄せさせ、全国の大名に育てるよう命じます。栽培が極めて難しいとされる高麗人参が一番よく育った土地の一つがこの会津だったそうです・・・。
会津若松から西に行ったところに三島という小さな町があります。一度失ったら2度と取り戻せない日本の農村や漁村の景観を守りましょうという趣旨の「日本で最も美しい村」連合にも加盟しているこの三島町。かつて、神様と人間の土地の分割点として社が建てられたと云われていますが、都会ではすっかり分からなくなったそんな結界が今でも感じられるところです。
福島県の会津に山都町というところがあります。現在は合併して喜多方市の一部となっていますが、ここには『山都そば』というおいしいお蕎麦があるのです。かつては『宮古そば』とも呼ばれていたこの『山都そば』。お蕎麦自体の味を味わうために、蕎麦つゆなどを一切用いずに、飯豊山から湧き出る美味しいお水の中を泳がせてそのまま頂くというシンプルな食べ方がお勧めです!
『ジャックと豆の木』という童話を子供の頃読まれたことがあるという方は少なくないと思います。日本で広く読まれている『ジャックと豆の木』はベンジャミン・タバルトという作家が1807年にイギリスで出した"The History of Jack and the Bean Stalk"というお話が元になっているといわれています。しかし実は日本にもこの『ジャックと豆の木』とほとんど変わらない内容のお話が民話として言い伝えられていた、というのはご存知でしたか?
味噌ラーメンを頂くとき、やっぱりもやしが乗っていると嬉しいですよね!実はこのもやし、中国語では「豆苗」と書きます。日本で「豆苗」というとご存知の通り、もやしとは少し異なった野菜を指します。実は日本語の「もやし」にも漢字があるのですが、それは何だかご存知でしたか?
The podcast currently has 330 episodes available.