あけましておめでとうございます。今年も一年どうぞよろしくお願いします。
オフィス出勤しなくても、自宅やサテライトオフィス、宿泊先等の外出中でも仕事が出来る「テレワーク」や「リモートワーク」の仕事の仕方が日本企業に段々と根づいてきました。そんなテレワークを進める上で日本企業が現在直面している課題や、テレワークの働き方に変えたからこそわかったメリットや今後の理想的な働き方について等、グローバル人材の職業紹介事業に携わるユナイテッドワールド株式会社CEOの朝日将さんと語ります。
【ハイライト】
・テレワークの元々の意味と利用意識の変化について
・テレワークのメリットとデメリット
・散歩を積極的にしよう!
・雪国暮らし×テレワークについて語る
・サテライトオフィスとカフェワークについて
・テレワーク導入時の企業の失敗例
・コロナ禍に日本企業がオフィス出勤に変えた真の理由
・テレワーク中の労働災害と企業の人事労務管理
・テレワークを成功させるために重要なメソッド
ゲスト:朝日 将(ユナイテッドワールド株式会社 代表取締役)
ミネソタ大学ツインシティー校を卒業後、メキシコ大使館、経営コンサルティング会社、国際連合大学NPO/NGO法人を経てユナイテッドワールド株式会社を創業。「誰もがどこでも働ける世界を」をミッションとして、現在同社のCEOとして、外国籍やバイリンガル日本人といったグローバル人材の人材紹介サービスの事業を展開している。
ユナイテッドワールド株式会社様のホームページはこちらです。
https://www.unitedworld.jp/
過去朝日さんがサニーデーフライデーに出演された回のエピソードはこちらです。
第164回【対談】外国人雇用について語る
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000497392946
第165回【対談】教えて、あなたの働き方!
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000497392946
第176回 【対談】グローバル人材になるために重要な事(前編)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000501727136
第177回 【対談】グローバル人材になるために重要な事(後編)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000501961090
テレワークの本来の目的と急拡大の背景
「テレワーク=自由な働き方」と思われがちですが、その起源はむしろ限定的。もともとは育児や介護など特定の事情を抱えた従業員の働き方を補完する制度でした。
しかし、新型コロナウイルスの拡大により“人との距離を取る”という目的のもと、全国的にテレワークが急拡大。従来のオフィス中心型の管理手法が通用しなくなり、「働いているのかどうか分からない」「評価はどうするのか?」といった問題が浮上します。
この回では、完全リモート体制を実践しているUnited World株式会社・朝日氏と社労士・田村が、理想と現実のギャップ、そして制度運用のリアルを語ります。
通勤時間は“戦場レベルのストレス”!?テレワークの最大メリット
朝日氏は「東京の東西線での通勤は地獄」と切り出します。実際、通勤時のストレスは戦場レベルと例えられるほどで、テレワークによってこの負担がゼロになる点は最大のメリット。
加えて、自由に場所を選べることも大きな利点。沖縄に滞在しながら仕事をするなど、「環境の変化=気分転換=生産性向上」という好循環も実現しています。
一方、田村氏も「自分のペースで仕事ができる」点を評価しつつ、「運動不足」「思考の切り替えがしづらくなる」といった落とし穴も指摘します。
テレワークの最大の課題は“孤独”と“空気が読めない不安”
自由度が増す一方で、テレワークでは「人の気配が感じられない」「本心が読めない」という課題が生まれます。
朝日氏は、「Zoomやチャットだけでは感情の変化に気づけない」「一度も会っていない社員との関係構築が難しい」と述べ、信頼に基づくコミュニケーション設計が不可欠と語ります。
そのため、社内では「即時のZoom対応」「チャット・電話の使い分け」「顔を見ながらの対話」を重視。ツールの適切な組み合わせが“見えない距離”を縮める鍵となります。
テレワークは働き方の“再設計”を迫る。成果主義との親和性も
「通勤しない=サボるのでは?」という誤解を防ぐには、“何をもって仕事とするか”の共通認識が不可欠。
田村は、業務のゴールや評価基準をチーム全体で共有することの重要性を強調します。成果目標が曖昧なままテレワークを導入すると、「仕事している感」が評価されてしまい、本来のアウトプットと乖離してしまうと指摘。
朝日氏も、「週1でKPIレビューするだけでも十分」「それ以上は逆に時間の無駄になる」と、成果にフォーカスしたシンプルなマネジメントの有効性を語ります。
テレワークで労災は認められる?社労士が語る法的リスク
「テレワーク中に自宅で転んだら労災になるのか?」
この実践的な問いに、田村は「業務災害として認定される可能性はある」と回答。ただし、そのためには「どこで」「なぜ」発生したかを説明できることが必要です。
その対策として提案されたのが、“在宅レイアウトの申告”。自宅の中でどこを仕事場として使っているか、事前に明示しておくことが、万が一の事故時の防衛線になると説明されました。
テレワークは“雇用”を問い直すきっかけになる
最終パートでは、「時間に縛られず成果で評価する働き方」=裁量労働・フレックス型テレワークの可能性について言及。
田村は「雇用という概念すら見直す時期に来ている」と語り、朝日氏も「もはや管理職が必要かも問われる時代」と賛同。
リモートによって“監視”が困難になった今、会社に求められるのは管理ではなく、信頼と仕組みである――そんな姿勢が印象的でした。
テレワークの本質は“自由”ではなく“設計力”
単なる働き方の一形態にとどまらず、テレワークは「労務管理の再設計」「信頼の仕組み」「成果への移行」を問う鏡。
導入前の準備、評価基準の明示、ツールの使い分け、法的リスクの想定まで、考慮すべき要素は多岐にわたります。
それでも、場所に縛られず、自分のペースで最高のパフォーマンスを出せる環境づくりができれば、それはまさに次世代の働き方。その第一歩は「信頼」と「共通理解」から始まるのかもしれません。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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