日系企業の海外営業部、海外事業部で勤務する上での1つの目標となる海外駐在員。海外駐在員はどのような業務をやっているのか、やりがい、苦労した事、それを乗り越えるコツ等、今回は前回の続きで、最近まで日系企業の商社の海外駐在員として勤務し、現在はベトナムの縫製工場で衣料品の製造を請け負う業務を行っている大学の同期の方にお話を聞き、海外駐在員の仕事のリアルをお聞きします。 サプライズゲストも登場!
*このご時世ですので、ソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。
【ハイライト】
・大学卒業から海外駐在までのキャリア
・海外駐在が決まったきっかけ
・海外駐在を掴み取る為に工夫した事
・海外駐在員の業務内容
・現地社員をマネジメントする上でのコツ
・責任感を持った人間になるために重要な事
・海外駐在して良かった事
・ポジティブに生きるためのコツ
本エピソードの前編のリンクはこちらです。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000528008337
1. 【駐在前・駐在後】商社マンが語る、国境をまたぐ“服の商い”とその変化
水野さんは入社当初から、服を扱う専門商社でベトナムや中国を相手にサプライチェーン業務を担当。原材料の調達から品質管理、納品までを担う仕事に携わり、駐在前は月2回のベトナム出張をこなしていました。
中国への駐在が決まったのは4年目。もともとベトナム赴任の予定でしたが、営業の主軸が中国にあることから中国駐在が決定。仕事自体は大きく変わらないものの、生産現場に近づき、現地とのやり取りも対面が主軸になったことで、より商売の“リアル”に触れるようになりました。
2. 【若手駐在を掴むまで】責任感と“自分の流儀”がチャンスを呼ぶ
若くして駐在に抜擢された理由について水野さんは、「責任感と仕事量の圧倒的な積み重ね」が評価されたと語ります。フル稼働とも言える働き方で、いつでも顧客対応に時間を費やし、メール返信や調整を綿密に実行。上司からの“心配”を受けながらも、「自分のスタイル」として貫き通したことが、現場での信頼を勝ち取る鍵になりました。
特に土曜の夜から日曜朝にかけての「集中タイム」や、移動中も絶え間なく連絡を取る姿勢は、成果以上に姿勢の部分が上層部の後押しにつながったと振り返ります。
3. 【現地との交渉術】「言った・言わない」を防ぐための“徹底的な説明力”
駐在中の一番のポイントは「誤解を防ぐための説明力」だと語る水野さん。海外取引先とのやりとりでは、文化や前提知識の違いから認識のズレが頻繁に発生します。
そのため、水野さんは「長くても、何度でも、はっきりと」前提・理由・背景を説明し、電話・対面・メールを使い分けて徹底的にコミュニケーション。言語や言い回しの壁を超えて、誤解の芽を摘む“確認の鬼”となった姿勢には、まさにプロフェッショナルの気概がにじみます。
4. 【責任感の源泉】「任された以上はすべて自分の責任」という覚悟
「ミスをした後に責めても仕方がない。だから、最初の指示で絶対にミスさせない」。そう語る水野さんの言葉には、営業責任者としての強い覚悟が滲んでいます。
若手時代には上司から「お前の失敗は、勉強代として払ってやる」と背中を押された経験もあり、その精神を引き継いで、今は自らが“背中を見せる側”へ。後輩や現地スタッフに対しては、責任を押しつけるのではなく、全体を守る意識で動く姿勢を徹底しています。
5. 【本社とのズレと交渉術】稼ぐ部署こそ、論理と実績で戦え
駐在員として現地の感覚を重視しつつも、本社とのやり取りでは「ロジックを武器に戦う」姿勢を忘れない水野さん。稼ぐ部署であるからこそ、発言権がある。その代わり「稼げなくなった瞬間、意見は通らない」という緊張感の中、合理的な説明と落とし所の提示を常に意識していたと言います。
経費負担、人員配置などの課題にも、自分の所属部署の立場を守りながらも、会社全体の利益を考慮するバランス感覚。「勢いではなく、論理と責任を持って戦うこと」が水野流の組織交渉術です。
6. 【海外勤務のリアル】ゆとりと解放感、そして休めない現実
駐在して嬉しかったことは「収入と生活のゆとり」。特に駐在手当によって生活レベルが上がり、心に余裕が生まれたことで仕事のパフォーマンスも向上したと振り返ります。
一方で「本当の意味での休みはなかった」と語るほど、休暇中もメール・電話対応に追われ、雪山旅行中にも酸素ボンベ片手に仕事をしていたというエピソードは、駐在員のリアルを象徴しています。
7. 【ポジティブの秘訣】周囲の空気を変えない“プロ意識”
「ネガティブは考えても、外には出さない」――水野さんはポジティブに見える裏で、リスクは綿密に分析・把握し、表ではあくまで“任せてください”の姿勢を貫くことを意識しているとのこと。
「自分がネガティブになると、チームが沈む。だからポジティブを選ぶ」それは、リーダーとしての心構えであり、組織全体の士気を高めるプロの覚悟でもありました。
8. 【次なる目標】独立して「年収5,000万円」を目指すリアリスト
水野さんの今後の目標は「個人で年収5,000万円」。入社時に掲げた30歳独立の夢を、31歳でいよいよ実行に移すフェーズに入ったといいます。「やりたいことを仕事にして、人間関係を大事にしていけば自然と仕事は広がる」。そう語るその表情は、まさにビジネスマンとしての自信に満ちていました。
結びに:責任から逃げない働き方は、誰かの希望になる
どんな国でも、どんな仕事でも「責任を引き受ける覚悟」と「相手に伝えきる努力」さえあれば、信頼は築ける。そして、キャリアは広がっていく。
水野さんのストーリーは、これから海外で働きたい人、責任のある立場に挑戦したい人にとって、力強い励ましとなるでしょう。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナーとしてPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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