原材料費の削減等のコスト管理や作業改善・現場改善等の人材マネジメントも工場の生産性を向上させるためには重要です。生産性向上が企業や働く人材に与える影響について、環境機器メーカーと提携し、食品工場向け再生可能エネルギー事業や生産性向上コンサルティング事業を手掛ける株式会社キレイ21代表取締役の津村雅志さんと対談します。
※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。
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本放送で取り上げられておりました、株式会社キレイ21様で手掛ける、ゴミを滅菌・再資源化することにより、価値ある資源に生まれ変わらせる等地球環境問題の解決へ導く「地球まるごとキレイプロジェクト」の紹介ホームページはこちらです。
https://kirei21.com/
【ハイライト】
・食品工場のコスト管理の難しさと現状
・中小企業の工場での生産性向上の現状について
・工場での人材定着の課題
・工場の生産性向上を行うことで企業に与える良い影響
■ 値上げ時代の現場努力──見えない「薄さ」でコストを下げる
食品業界では原材料費が高騰するなかで、商品価格の据え置きや実質的な値上げ(容量減少)などの工夫が続く。大手では技術スタッフが容器や段ボールの“わずかな薄さ”を調整し、流通・耐久テストを繰り返してコストダウンを図っている。一方、中小企業では同様のノウハウが不足しており、現場改善やコスト管理のサポートが求められている。
■ 型にハマらない支援──「理論」と「現場」の橋渡し役とは
中小企業診断士や理論型コンサルは手法や型を持ち込む傾向があるが、現場の実態は十社十様。津村氏は「理論が三角でも、現場が丸なら楕円でつなぐ」柔軟性が必要だと語る。現場経験から得た“目利き”と職人感覚が、マニュアル化できない改善を可能にする。その姿は「誰でも食いついてくれる存在」として、社内外の連携を自然と生み出していく。
■ 人が集まらない時代──外国人とロボットが支える製造現場
工場は慢性的な人手不足に悩んでおり、特に夜勤や単調な作業に敬遠傾向が強い。大手・中小問わず外国人労働者の割合は増加しており、ある弁当工場では6割が外国籍という例も。言語や文化を活かし、外国人同士で教育・伝承が進む好例もあるが、今後は人に頼らず“ロボットとの共存”が鍵となる。人手確保ではなく、人の役割変化に対応する視点が求められている。
■ 自動化の落とし穴──「機械化」と「業務改革」は別物
単に機械装置を導入しても、工程全体を俯瞰せずに設置すれば人員削減にも効率向上にもつながらない。入口と出口に人が必要なままでは、単なるコスト増に終わる。津村氏は「全体のライン設計を見て“どこを自動化すれば効果的か”を見抜くことが必要」と語る。機械は部分最適であり、全体最適は現場を知る人間の戦略によってしか実現できないのだ。
■ 作業から仕事へ──“考える力”が人を育て、現場を変える
津村氏が大切にしているのは、単なる生産性向上支援ではなく、“働く人の意識改革”。言われたことを正確にこなす「作業者」から、改善提案を行う「仕事人」への成長を促す。「どう思う?」「何が目的?」という問いを重ねることで、その人自身が答えを導き、自信を得る――。そうした積み重ねが、やがて現場全体の改革へとつながっていく。
■ なぜ日本には“自分で考える人”が少ないのか?
日本人に「やりたいことがない人」が多いのは、子どもの頃に“やりたい”という感情が押し潰され続けたからではないか、と津村氏は考える。学校や家庭での抑圧が、発言や改善提案をしない大人を育てているのではないかという指摘だ。だからこそ、子どもの「〇〇がしたい!」という衝動を肯定することが、長期的な労働観の育成にもつながると語る。
■ “非常口サイン”に見る、本質を問うコンサルの眼
CSR監査などの仕事でも、津村氏は「目的」を強調する。例えばある被災地の工場では、法令ではなく“逃げるために必要なサイズ”として非常口表示をA3〜A1サイズに拡大。機械の死角にも誘導表示を追加し、本質的な安全を追求していた。法令順守は手段であり、目的を果たせなければ意味がない――この視点が、彼のコンサルスタイルの核をなしている。
■ 働き方改革の本質は「目的を問い、問いを返すこと」
“仕事をする人”を育てるには、制度ではなく「問いかけ」が必要だ。津村氏の姿勢は、現場に寄り添いながらも「自分で気づかせる」ことで変化を促すというもの。「脱線しながらでも話しやすい雰囲気を作る」「目的を引き出す質問をする」ことが、やがて大きな行動変容を生む――これは現場改善の現代的かつ人間的なアプローチだ。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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