いつもの収録スタジオを抜けて仕事途中でサテライト収録した番組、名付けてサニフラトーーク!今回は前回の続きで、高校の同級生のゲストと一緒に「大手社労士事務所と一般の社労士事務所の業務内容の違い」等、その他諸々色々熱く語ります。
(注)このご時世ですので、トーク中はソーシャルディスタンスに配慮しております。
【ハイライト】
・社労士のよくある相談事例と対処法
・社労士のあなたを観る目は「専門性のある信頼vs相談相手としての信頼」どちらですか?
・感情派と理論派の経営者の違いは何から生まれているのか?
・役割と責任を明確にする事の重要性
・中小企業向けの社労士と大企業向けの社労士の違いについて語る
・「お願いする社労士のレベルは今の経営者のレベル」論
・経営者が社労士に求めている事
コンサルより“話を聞いてほしい”が7割? 社労士に求められる本音とは
今回の対話は「社労士って、結局どんな立ち位置で求められているのか?」という問いから始まりました。いわゆる“正論”や“コンサル”を期待している経営者よりも、「ただ話を聞いてもらいたい」「悩みを整理したい」と考える経営者が実は多い、という現場感覚が共有されます。
法的な正解よりも、“聞き役”としてのスキル、いわば「社労士=カウンセラー」としての存在価値が求められている側面が強いのではないか──そんな見方が印象的でした。
即質問型 vs. 遠回り型、経営者にも“タイプ”がある
一言目から「有給を取らせなかった場合の罰則を教えてください」と的確な質問を投げる経営者がいる一方で、雑談のようなやりとりをしながら徐々に悩みの本質を探っていく必要がある経営者もいる。社労士に求められるのは、そうした“タイプの見極め”と“聞き出す力”です。
これは、学歴や知識よりも「性格」の違いによるものが大きく、実は士業全般に共通する“会話を通して導く”という側面がクローズアップされました。
お金を払って「知識」ではなく「関係性」を買うということ
相談に来る多くの経営者は、社労士に“結論”だけを求めているわけではありません。むしろ、お金を払って“近くにいてくれる存在”を求めているという側面が大きいのです。
たとえば、助成金や手続き代行をきっかけに関係を持った社労士が、日常的な人事の相談にも乗ってくれる存在になるというケース。そこには明確な“答え”よりも、安心できる“関係性”が重視されていることが分かります。
大企業と中小企業では“社労士のあり方”が違う
大企業出身者は、「役割と責任」を明確に区切る文化に慣れているため、士業にも明確な分業や責任を求めがちです。対して中小企業の経営者は、“判断力”を外部に委ねがちで、そもそも役割分担自体が曖昧なことも。
このギャップが、社労士との距離感にも大きな影響を与えており、中小企業では「何を相談していいか分からないから、まず聞いてほしい」というニーズが根強く存在しています。
経営者の“レベル感”に応じて、社労士への依頼内容も変わる
士業YouTuberの話をきっかけに、「経営者の成熟度と社労士への期待内容は比例する」という意見も登場します。創業間もない経営者は、「社会保険って何ですか?」というような初歩的な相談を、社労士に“お願い”の形でぶつけることが多く、一方で成熟した経営者は、「社員が安心して働ける制度設計を手伝ってください」といった組織設計レベルの相談を持ちかけます。
つまり、“誰にどこまでを頼むのか”という判断軸自体が、経営者の成長過程と強く結びついているのです。
単価の高い社労士とは、“戦ってきた人”である
最後に話題となったのは、「高単価な社労士とはどういう人なのか?」という問い。そこでは、「実際に事務所を経営し、部下とのトラブルも乗り越えてきた経験があるか」が大きなポイントになるという見解が共有されます。
いくら法律に詳しくても、実務の現場で“揉めた経験”がなければ、現実的なアドバイスはできない。だからこそ、年齢や肩書きではなく「戦ってきた実績」が、社労士としての“値段”を決めているのではないか――そんなリアルな声で締めくくられました。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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