
Sign up to save your podcasts
Or


うる星やつらを観始めた理由はやはり『ビューティフルドリーマー』に辿り着きたいからで、様々な文化人が評しているように、それは小沢健二とも通じてたり、ここから観測する90年代の深みを構成する重要な一角なのだろうと思うからなのですが、世の中に散乱する多くのアニメとか漫画とかの中で、そこに確かにその世界が存在するなと思わされる作品の魔力に僕らは一度は取り憑かれたことがあるはず。魔女の宅急便でジジが喋らなくなったわけ。ナウシカたち"人類"が造られた理由。パトレイバーで引用される、二二六事件という史実。地球外少年少女が示すインターネットへの信頼と不信。オウム事件とノストラダムスの狭間で連載が始まった20世紀少年。サブカルを社会と繋げるのは、楽しいし、そこに意味や答えを見出したくなる。時に過剰に。僕らはこれからもそんな、「確かにそこにある」魅力に囚われ続けるのでしょう。
放送曲:マドラスチェックの恋人(松田聖子)/covered by 熊谷慶智
【Rockin' Chair presented by】
今回は電波の環境もあってか少し電話のラグが生じていたようです。ラグか。何かこう、テクノロジーの歪みみたいなもの。昔は多かったんだろうな。レトロさへの憧れの本質はそういうとこにある気がする。過去への憧れについての話をするとき、それぞれに「行きたい時代」があると思うのですが、僕の場合それは日によって違って、今日は、ウルトラQが流れ、万博へ胸を高まらせていた60年代の科学少年になりたい期です。21世紀への、一切の淀みのない信頼。それが具現化されるSF映画やテレビシリーズを見ている暑い夏の夕べ。東京下町。宇多丸が「昔を舐めるな」と評した映画オールウェイズ三丁目の夕日、じゃないですが、そういう僕の勝手な美化したやつ。関係ないけど、僕は昔、宇宙を見る仕事をしたかったな。勿論宇宙に行きたくもあったけど、どちらかというと宇宙を見ていたかった。ハワイのマウナケア山にある世界一の光学式の望遠鏡「すばる」で。懐かしい響き。そして毎日は続いてくね。
放送曲:stay up/jin yamaguchi
【Rockin' Chair presented by】
ジンが最初に「おませちゃんブラザーズに会えたら楽しくね?」と呟いていたとき、確かにそうだねなどと言いつつもどこか内心では世の中そんなに甘くはないよな、とかちょっと思っていたケイチ。こういうとき、ある種の無神経さというか、ダメ元のトライというか、そういう良い意味での頭の空っぽさがどれだけ世界を広げてくれるか実感して反省しているところです。完全に見ず知らずの僕らを、動画に登場するあの撮影場所へと快く迎えてくれたお二人。10年代USインディー・ももクロ・カセットテープといった、得意のサブカル系の話だけでなく、本田さんの住所遍歴とか矢崎さんが大学時代にやっていたバンドのこととか、恐らく普段あまり聞けないであろう裏話が満載で、おませちゃんファンにとってもきっと聴き応えのある内容になっているはず。まさにYouTuber、と言いたくなる弾丸のように繰り出されるエピソードトークに、普段は落ち着いた雰囲気が売り(?)のロッキンチェアーとしては若干圧倒されつつも爆笑止まらぬ幸せな時間でした。ありがとうございました。もしまた機会があれば次は池田さんも是非。
【おませちゃんブラザーズについて】
【Rockin' Chair presented by】
先日代官山蔦屋の対談イベントで、映画とサントラの関係についてどう思うかと問われた映画監督・黒沢清。映画に音楽を入れるのは「そのままだと生でゴツゴツし過ぎている映像を再びフィクションにまで引き上げる」ということで、そしてその瞬間が「スリリング」と答えてました。思えば、イヤホンをつけて歩く時に小沢を聴けば妙に街に馴染んだような気になったり、恐ろしいことに普通にする。馴染んだというフィクション。それもあって、折角の春だし、イヤホンつけず鳥の声とか聞きながら行かねばと(本当に)思って歩いていると、やっぱ全然世界の彩度が違って、五感のうちの一つを音楽が制限しているときの圧倒的な開かれてなさに気づきました。そりゃそうか。五感で思い出した、シックスセンスもブルースウィリスだ。
放送曲:Luna(The Smashing Pumpkins)[cover]/熊谷慶智feat.T
Rockin' Chair presented by
霧の向こうの不思議な街、誰も知らない小さな国、ナルニア国物語、ダレンシャン、ノーチラス号シリーズ、トムは真夜中の庭で、星新一のショートショート、そしてハリーポッター。児童文学の時空に瞬時に入り込んでいた、たった10分の休み時間がどれだけ楽しかったか。今になり、まるで別人を第三者視点で見るかのように、前世の記憶かのように、思い出しています。最近初めて読んだリルケが、幼年時代のことを「王国にも似た富、あの回想の宝庫」と言っていて、懐古主義だとかなんとか言われようと、ファンタジーと直接溶け合うことのような、そこには決して取り戻すことのできない研ぎ澄まされた五感があったのだと信じ、その喪失を現実逃避的に意味もなく嘆いている僕に、ほんの少しの癒しを与えてくれたのでした。
エンタメ系Youtuberジンの動画→ https://www.youtube.com/watch?v=kjs58TJHqvo .
放送曲:君の街まで/Jin Yamaguchi
Rockin' Chair presented by
本編であれだけこの説明欄を書くのが楽しいとか言っておきながら、今日は全く何も出てこないのは何故でしょうか。書くのが楽しい、とか自分で認識しているのだということを公に口にしてしまったがために、これまでの無作為の「ただ書く」にすごく意識的になってしまったのが原因のような気もするし、単に今が、超がつくほど深夜で、少しだけウイスキーを飲んでいて、霧のかかったように頭がぼんやりとしているからな気もする。理由もないのに眠るのが勿体ないと思いこんでなんとなく起きているような夜に詩とか書けないし(というかそもそも詩とか言いたいこととか出てこない)ただただ孤独が深まるばかりで体に毒だ。けどブルーライトのせいでどうせ眠れないのだ。まさに終わりなき悲劇。まさに身から出た錆。本編はジンが加計呂麻島からお送りするバカンス回です。
放送曲:(no-title)(demo)/熊谷慶智
Rockin' Chair presented by
「真空パック系映画」とケイチが呼んでいるもの(今回は邦画)を厳選してここで紹介してみようと思います。最早この概要欄は僕のフリーライティングスペースと化していますね。『太陽を盗んだ男』:菅原文太と沢田研二が主演の79年の作品。コンビニ化と共同体空洞化に伴う、思想なき80年代へと流れ込む寸前の東京が舞台で、無許可首都高カーチェイスなど見せ場も満載な傑作。なんとなく退屈な日々から逃れここでないどこかへというテーマは95年の悲劇とも通ずる。『百万円と苦虫女』:蒼井優やピエール瀧等が出演。00年代の、少し湿って錆びた空気の匂いを感じて不用意に寂しくなってしまうのは、僕ら肺の端っこの方にかすかに残っているその空気と共振するせいだろうか。ガラケーの解像度の低い着信音、ブラウン管テレビが着くときの静電気、幼い僕に関わってくれたもう二度と会うことのない人。これは映画とは関係ない僕の記憶。優れた映画は、話の筋とかから遊離して僕らの深部にまで入ってきて、時に傷つける。
放送曲: (demo)/keichi kumagai
Rockin' Chair presented by
前半と後半でそれぞれの持ってきた話をがっちりするという攻守交代になりました。ロッキンチェアーの初回は去年のちょうど今頃(4/23)だったようで、思い返せば、素敵なゲストの方をお迎えした濃密な回がある一方で僕らが明らかに気を抜いている回もあったり、この絶妙な緩さと、いい意味での”楽さ”を保ってきたことがなんとなく一周年まで来れた理由なのだろうと思います。そして同時にそれは結構、生活と相互関係にあって、ポッドキャストを録音する時間が僕らの一週間のリズムを作っているような気さえします。cinema heavenのように、ロッキンチェアーもmaking heavenできるような場を目指していきたいですね。上手いこと言おうとして言えなかったね。いつものように。
kentarow→ https://open.spotify.com/artist/5OKqGcTxiw0JfEQUHtAuzF?si=NNMH6z5OTPm_4RIoZoF4OQ .
まこちゃん→ https://open.spotify.com/artist/4Dxwqtnus4ZBd2LvXdG5XS?si=-Hm6qiX2TcutZPlhlFOYHw .
放送曲:winter tale(demo)/keichi kuamgai
Rockin' Chair presented by
今週は諸事情により火曜日に載せれなくてすみません。何か起こるような気がするけど、実際は特筆するような予定はなくて、何故か低周波の緊張感に包まれているこの感じ、一体なんでしょうか。これが4月というものなのか。そのせいかいつもに増してケイチが適当なことを言っている回です。浅はかだよなぁ本当に。flexlifeの新アルバム( https://open.spotify.com/album/1QiQ6hsxCe7JQP2p8ln30F?si=DhDUCVw-RSW6fnU83yJxmQ )は雰囲気やサウンドの素晴らしさだけでなくこれまでの日本のポップス・ロックをある種俯瞰的に捉えることができるような作品だと思いました。ぜひロッキンチェアーリスナーの皆さんも聴いてみてください。
放送曲:lazy morning/jin yamaguchi
Rockin' Chair presented by
ほんとうに心が動かされる作品というのは、作り手の切実すぎるフラストレーションがそのまま映像に載っているからだという評論家の町山さんが言っていたことを思い出します。どうすれば当たるか(=金儲けできるか)を基準に作られた2時間がどれだけつまらないものであるか、僕らは一度は体感したことがあるだろうし、それは音楽にもそのまま当てはまる。でも、「こうすれば当たると思って書いた詞」というのは、結構歌謡曲ではありそうなパターンで、その絶妙なラインというのは、大衆がどのように聴くかという最終的な受容のされ方なんだなと、ありきたりですが思います。最近、恋するフォーチューンクッキーとかで少しノスタルジックになってしまうのだけど、これが、まさに、老化なのだろうね。
Out of Time(demo)/熊谷慶智(g,jin yamaguchi)
Rockin' Chair presented by
From the publisher's feed

247 Listeners

21 Listeners