この番組は、数字がちょっと苦手な中小企業経営者の方が、数字に強くなって業績をばりばりあげてもらうための応援番組です。
今回も、株式会社日報ステーション代表取締役で、日報コンサルタントの中司祉岐さんをお訪ねし、中司さんの新刊、「小さな会社の売上を倍増させる最速PDCA日報」から、日報を活用したマーケティングについてお伺いしました。
中司さんによれば、日報を活用することで、営業力が強化できた事例がたくさんあるそうです。
例えば、あるケーキ店で、ハートのマークのついたロールケーキを売っていたものの、売れ行きがよくなかったそうです。
ところが、そのロールケーキを“ここロール”という商品名にして、「これは、感謝をしたりお詫びをしたりしたいなど、心を伝えるときにプレゼントとして使ってください」と顧客に伝えたところ、たくさん売れるようになったそうです。
このように、うまく商品が売れたときの、顧客の心に響いたトークを日報に書き留め、それをたくさん集めることで、精度の高いセールストークができるようになってくるそうです。
同様に、顧客に契約などを断られた時、なぜ断られたのか顧客に尋ね、それを日報に書き留めておくとよいそうです。
そして会社に戻ってから、その理由で顧客に断られないようにするにはどうすればよいか、また、もし、その理由で断られてしまったときはどう対処すればよいかを考えて置き、次のセールスに活かせるようにするとよいということです。
このように、事前の準備をしておくことで、顧客を上手に契約へ誘導できるようになっていくそうです。
そして、中司さんはじょうごフローマップを使って、潜在顧客を契約につなげ、さらに、契約した顧客のライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を増やしていくという手法を薦めているそうです。
このじょうごフローマップは、逆三角形の頂点の下に三角形の頂点を合わせた砂時計のような形をしたフローマップです。
まず、上の逆三角形は、潜在顧客を契約につなげるフローを表しているそうです。
例えば、自社の営業地域の人口を逆三角形の上の辺の長さで示すと、そのうち自社の社名を知ってくれている人の数はそれよりも絞られます。
そしてその人数のうち、自社の商品を知っている人の数はさらに絞られ、その中で自社の商品に興味を持っている人の数はもっと絞られます。
さらにその中で商品を買うかどうか検討する人の数も絞られ、そしてその中で商品を実際に買ってくれる人はさらに絞られます。
このような状態を上の逆三角形で示し、各層に対してどういった働きかけをするかを検討し、明確にするために使うそうです。
次に、下の三角形は、自社の顧客になってくれた人に対するライフタイムバリューが増えていく状態を示しています。
具体的には、自社商品を買ってくれた顧客をリピーターにする、そしてリピーターをヘビーユーザーにする働きかけをすることでライフタイムバリューは増加し、自社の売上も増えていきます。
そこで、この下の三角形では、それぞれの顧客層にどのような働きかけをするかを検討し、明確にするために使うそうです。
特に、会社の売上を増やそうとする方は、集客に力を入れがちですが、それよりは、既存顧客の利用を増やすことの方が効的に売上を増やすことができるそうです。
例えば、中司さんのクライアントの整骨院の方は、日報を書いている中で、次回の予約を取りやすかった日の特徴を調べてみたら、施術後に顧客に腕を回してもらうようにしていたことがわかったそうです。
これは、腕を回してもらうと、マッサージの効果を実感できるので、その場で次回の予約をしてもらいやすくなるそうです。
こういった、ライフタイムバリューの増やし方も、日報を書き、じょうごフローマップを活用することで編み出せるようになるということです。