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こんにちは、台湾通信webradioです。 台湾の本当の姿をお伝えするウェッブラジオ。 この番組は日本語が基本ですが、場合によっては中国語も使って台湾の人たちの生の声をお伝えします。 Powered by Firstory Hosting</... more
FAQs about 台湾通信webradio:How many episodes does 台湾通信webradio have?The podcast currently has 149 episodes available.
September 09, 2022いま中国人は中国をこう見る(第2回)――作者・中島恵さんに聞く(2022年9月9日台湾通信webradio)2022年9月9日台湾通信webradio 【いま中国人は中国をこう見る(第2回)――作者・中島恵さんに聞く】 『いま中国人は中国をこう見る』 は2022年に日経プレミアシリーズとして出版された本です。中島恵さんの最新作です。今回のテーマは、この本のタイトルをそのまま使わせていただきました。 このインタビューは3回に分けてお届けしていますが、今回はその第2回です。 中島恵(なかじま・けい)さんは、現在、フリージャーナリストです。拓殖大学外国語学部中国語学科卒業で、北京大学、香港中文大学に留学の経験があります。大学卒業後、日刊工業新聞社に入社し、編集局国際部、流通サービス部で記者を務めました。その後、フリージャーナリストとして独立し、現在に至ります。中国、香港、台湾、韓国など主に東アジアの社会事情、ビジネス事情などについて執筆を続けていらっしゃいます。 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more19minPlay
September 09, 2022いま中国人は中国をこう見る(第1回)――作者・中島恵さんに聞く(2022年9月9日台湾通信webradio)いま中国人は中国をこう見る(第1回)――作者・中島恵さんに聞く(2022年9月9日台湾通信webradio) 2022年9月9日台湾通信webradio 【いま中国人は中国をこう見る(第1回)――作者・中島恵さんに聞く】 『いま中国人は中国をこう見る』 は2022年に日経プレミアシリーズとして出版された本です。中島恵さんの最新作です。今回のテーマは、この本のタイトルをそのまま使わせていただきました。 私たちのウエブラジオの名前は「台湾通信」ですが、今回の中島恵(なかじま・けい)さんのお話しも中国大陸のお話しです。中国大陸は台湾にとって色々な意味で極めて重要な存在ですが、今、台湾では中国大陸に対する理解は進んでいません。民進党・蔡英文政権の下で台湾と中国大陸の間で対立が深まる中で、多くの台湾の人たちは中国大陸に目を向けないようになり、中国大陸に対する理解を拒否しています。 一方、日本でも反中国的な言論や報道があふれる中で、中国を批判しないと、中国共産党の仲間だ、悪い奴だと批判される。こうした風潮がはびこっているのではないでしょうか。 そうした言論や報道は、うわべの政治の話ばかりで、実際に自分の目で見たものではなく、他の人が書いたり言ったりしたことのコピーを繰り返しているものが多いようです。しかも、そのコピーの大本となっている情報は、ウソかホントが分からないというのが実情です。 しかし、中国を知るには、中国人を知らなければならない。巨大で多様な中国は分からないことが多い。その中国を、一眼的に見てはならない。それを少しでも紐解いて理解していくには、生身の中国人に話を聞かなければならない。そうした意味で、中島恵さんのお仕事は、日本では非常に珍しいものです。 中島恵(なかじま・けい)さんは、現在、フリージャーナリストです。拓殖大学外国語学部中国語学科卒業で、北京大学、香港中文大学に留学の経験があります。大学卒業後、日刊工業新聞社に入社し、編集局国際部、流通サービス部で記者を務めました。その後、フリージャーナリストとして独立し、現在に至ります。中国、香港、台湾、韓国など主に東アジアの社会事情、ビジネス事情などについて執筆を続けていらっしゃいます。 担当:早田 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more20minPlay
September 05, 2022台湾ニュース早読み〈政治〉「統一地方選挙の焦点――論文の盗作事件」(2022年9月5日台湾通信webradio)2022年9月5日台湾通信webradio 【台湾ニュース早読み〈政治〉「統一地方選挙の焦点――論文の盗作事件」】 年末に投票が行われる台湾の2022年統一地方選挙、前回は与党・民進党がどこまでポストを減らすかが焦点となっていることをまでご紹介しました。 今回は、この選挙をめぐってこれまで最も話題になった焦点の動きをご紹介します。それがなんと、民進党の桃園市長候補だった林智堅氏の修士論文の盗作事件というのですから、台湾の政治、形式は投票で代表を選ぶ民主主義とはいえ、その質がどうなのか、問われるところです。この事件の概要と影響を見てみましょう。 なお台湾の統一地方選挙の投票は、11月26日に予定されています。 担当:早田 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more22minPlay
September 04, 2022台湾ニュース早読み〈政治〉「どこまで減らすか与党・民進党――統一地方選挙の立候補届締め切る」(2022年9月4日台湾通信webradio)2022年9月4日台湾通信webradio 【台湾ニュース早読み〈政治〉「どこまで減らすか与党・民進党――統一地方選挙の立候補届締め切る」】 台湾の2022年統一地方選挙が11月26日に投票が行われます。投票まであと2カ月余りに迫りました。その立候補届の受付けが8月29日~9月2日に行われ、すでに締め切られました。選挙戦の本格的なスタートです。今回はこの選挙を理解するための予備知識として、選挙の概要をご紹介しておきます。 ところで、この選挙は、台湾の政権の担当者を決定する総統選挙の中間選挙というより、前哨戦の意味合いが強いものです。次の総統選挙は2024年1月、統一地方選挙が終わってから、あと1年ちょっとで次の総統が選ばれます。 担当:早田 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more21minPlay
August 30, 2022覇権争い激化、台湾ネットメディア(第3回)(2022年8月31日台湾通信webradio)2022年8月31日台湾通信webradio 【覇権争い激化、台湾ネットメディア(第3回)】 ――輔仁大学ニュースメディア学科 林鴻亦・副教授に聞く 網軍(ネットアーミー)などの暗躍が伝えられる台湾のネットメディアにおける覇権争いの現状について、天主教輔仁大学新聞伝播系(ニュースメディア学科)の林鴻亦副教授にお話しをうかがいます。 全3回でお届けします。今回は第3回、最終回です。 【林鴻亦さんのプロフィール】 現在、天主教輔仁大学新聞伝播系(ニュースメディア学科)副教授。 林先生は台湾の大学を卒業された後、東京の立教大学の社会学研究所で修士号と博士号を取得されました。現在は、天主教輔仁大学新聞伝播系、ニュースメディア学科で教壇に立っておられます。メディア論や現代思想など、幅広い分野で数多くの論文を書いておられます。 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more39minPlay
August 30, 2022覇権争い激化、台湾ネットメディア(第2回)(2022年8月31日台湾通信webradio)2022年8月31日台湾通信webradio 【覇権争い激化、台湾ネットメディア(第2回)】 ――輔仁大学ニュースメディア学科 林鴻亦・副教授に聞く 網軍(ネットアーミー)などの暗躍が伝えられる台湾のネットメディアにおける覇権争いの現状について、天主教輔仁大学新聞伝播系(ニュースメディア学科)の林鴻亦副教授にお話しをうかがいます。 全3回でお届けします。今回は第2回です。 【林鴻亦さんのプロフィール】 現在、天主教輔仁大学新聞伝播系(ニュースメディア学科)副教授。 林先生は台湾の大学を卒業された後、東京の立教大学の社会学研究所で修士号と博士号を取得されました。現在は、天主教輔仁大学新聞伝播系、ニュースメディア学科で教壇に立っておられます。メディア論や現代思想など、幅広い分野で数多くの論文を書いておられます。 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more40minPlay
August 30, 2022覇権争い激化、台湾ネットメディア(第1回)(2022年8月31日台湾通信webradio)2022年8月31日台湾通信webradio 【覇権争い激化、台湾ネットメディア(第1回)】 ――輔仁大学ニュースメディア学科 林鴻亦・副教授に聞く 網軍(ネットアーミー)などの暗躍が伝えられる台湾のネットメディアにおける覇権争いの現状について、天主教輔仁大学新聞伝播系(ニュースメディア学科)の林鴻亦副教授にお話しをうかがいます。 全3回でお届けします。今回は第1回です。 【林鴻亦さんのプロフィール】 現在、天主教輔仁大学新聞伝播系(ニュースメディア学科)副教授。 林先生は台湾の大学を卒業された後、東京の立教大学の社会学研究所で修士号と博士号を取得されました。現在は、天主教輔仁大学新聞伝播系、ニュースメディア学科で教壇に立っておられます。メディア論や現代思想など、幅広い分野で数多くの論文を書いておられます。 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more46minPlay
August 30, 2022台湾ニュース早読み〈経済〉「不動産買うなら台北より東京だ」(2022年8月30日台湾通信webradio)2022年8月30日台湾通信webradio 【台湾ニュース早読み〈経済〉「不動産買うなら台北より東京だ」】 円安で日本と台湾の関係に変化が生まれています。その一つが不動産です。台湾の人たちによる日本での不動産購入の近況について紹介します。 担当:早田 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more16minPlay
August 29, 2022日本の「中国人」社会――作者・中島恵さんに聞く(2022年8月29日台湾通信webradio)2022年8月29日台湾通信webradio 【日本の「中国人」社会――作者・中島恵さんに聞く】 今回は「日本の『中国人』社会」と題して、ジャーナリストの中島恵(なかじま・けい)さんにお話をうかがいます。 私たちのウエブラジオの名前は「台湾通信」ですが、台湾から中国大陸を含めたいわゆる「中国」全体を見るというのは、一つの視点として面白いのではないかと考えています。日本とも、中国大陸とも、異なる角度から、思わぬ発見が可能になります。また、台湾を理解する上で、中国大陸の要素は切り離すことができません。 というわけで、台湾通信webradioとしては、これまで台湾に来ている中国大陸からの留学生、ミャンマーからのいわゆる華僑留学生などに話を聞いてきましたが、今回は中国大陸そのそものを観察されている日本人にお話を聞きます。 今回紹介しますのは、中島恵さんが書かれた『日本の「中国人」社会』という本についてです。今回のテーマ、この本のタイトルをそのままいただきました。この『日本の「中国人」社会』は、少し前になりますが2018年に日本経済新聞出版社から出版された本です。 日本には100万人といわれる中国大陸からやってきた人たちが暮らしています。しかし、こうした人たちの実体は、日本人からなかなか見えにくいところがあるのではないでしょうか。言葉の問題というのもありますが、彼らが一つの完結したコミュニティーを形成しているということもあります。また、近年、日本で強まっている中国への反感、嫌悪感が、この人たちに対する理解を拒絶している面もあるのではないかと考えています。 日本に住む中国人については、これまで特殊な人たちを取り上げた著作や、各国からの外国人居住者の一つとして取り上げたものはありましたが、私が探した限り、中国人に特化したものは、最近では見当たりません。 こうした中で、日本に住む中国人の大多数を占める庶民に焦点を当てた本は、この中島恵さんが書かれた本しか見当たりません。今の日本では、中国人を正面から論じることは、反中感情を持つ人たちから批判される可能性があります。このため、中島恵さんのようなスタンスで物を書く人は少数です。また、市場も小さくなるのは避けらないということは、中島恵さん本人もおっしゃいます。そうした中で執筆を続けていらっしゃるのが中島恵さんです。 中島恵さんは、現在、フリージャーナリストです。拓殖大学外国語学部中国語学科卒業で、北京大学、香港中文大学に留学の経験があります。大学卒業後、日刊工業新聞社に入社し、編集局国際部、流通サービス部で記者を務めました。その後、フリージャーナリストとして独立し、現在に至ります。中国大陸、香港、台湾、韓国など主に東アジアの社会事情、ビジネス事情などについて執筆を続けていらっしゃいます。著書は多数あります。 【中島恵(なかじま・けい)さんのプロフィール】 現在、フリージャーナリスト(http://keinaka.com/) 山梨県都留市生まれ 1988年、北京大学に留学 1990年、拓殖大学外国語学部中国語学科卒業 1990年、日刊工業新聞社に入社、編集局国際部、流通サービス部で記者 1994年、香港中文大学に留学 1996年、帰国 1996年、フリージャーナリストとして独立 ~現在に至る 中国、香港、台湾、韓国など主に東アジアの社会事情、ビジネス事情などを新聞や雑誌、ネットなどに執筆している。 主な著書 「職は中国にあり」(夏目書房) 「トラブらないトラベル会話 広東語」(三修社) 「ポジャギ 韓国の包む文化」(白水社) 「中国人エリートは日本人をこう見る」(日本経済新聞出版社) 「中国人の誤解 日本人の誤解」(同) 「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」(中央公論新社) 「爆買い後、彼らはどこに向かうのか?」(プレジデント社) 「中国人エリートは日本をめざす」(中央公論新社) 「なぜ中国人は財布を持たないのか」(日本経済新聞出版社) 「中国人富裕層はなぜ「日本の老舗」が好きなのか」(プレジデント社) 「日本の「中国人」社会」(日本経済新聞出版社) 「中国人は見ている」(日本経済新聞出版社) 「中国人のお金の使い道」(PHP研究所) 「いま中国人は中国をこう見る」 (日経プレミアシリーズ) 担当:早田 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more16minPlay
August 21, 2022台湾と『中華民国』の関係、台湾有事を語るための基礎知識(2022年8月19日台湾通信webradio)2022年8月19日台湾通信webradio 【台湾と『中華民国』の関係、台湾有事を語るための基礎知識】 今回は「台湾と『中華民国』の関係、台湾有事を語るための基礎知識」と題して、山田充郎さんと討論してみたいと思います。 日本では、台湾有事が論議されることが多くなりました。このところ、中国大陸が台湾に対して軍事演習を行っていますが、日本では、いまにも台湾と中国大陸との間で戦争が起きるのではないかといったイメージが広がっています。 しかし、こうした論議の中で抜け落ちているのは、台湾は「中華民国」という政治体制の下にあるということです。 台湾・中国と、対比させられますが、これは実は間違いです。これが大きな誤解の元になっています。 対比するのであれば、台湾に対するのは中国大陸です。台湾はあくまでも地域名です。 台湾の政治のリーダーは総統と呼ばれていますが、総統というのは中国語で大統領の意味です。日本では現在の蔡英文総統を、台湾総統と紹介することが一般的ですが、実はそのようなものは存在しません。台湾総統ではなく、中華民国総統が正しい名称です。 そこで、山田充郎さんのお話しをお聞きいただく前に、まず一般的な説明をします。 「中華民国」とは、1911年の辛亥革命で清朝政府が倒れた後、1912年に中国大陸に成立した政権です。 1949年、中国大陸で中華民国の政権政党だった国民党が、内戦の末に共産党に敗れると、中華民国政府は国民党と共に台湾に逃れてきます。 それ以降、現在まで中華民国は台湾に存在し続けています。ただし、統治範囲は台湾本島とその周辺の島々に限られています。中華民国と国交を持つ国はわずか14カ国に減っています。 しかし、中華民国は今も憲法で、中国大陸を含めた全中国をその対象としています。現在、中国大陸を統治する中華人民共和国の存在を認めていません。 つまり、中華民国にとって、憲法上、中国は中華民国という「1つの中国」なのです。台湾と中国は対立概念ではなく、「1つの中国」の中に台湾と中国大陸があるという構図になります。これが、現在、台湾で施行されている中華民国憲法の基本的な考え方です。 この「1つの中国」を原則とする点で、中華民国は現在の中華人民共和国と同じ考え方ということになります。ただ、その主体が異なり、互いに認めていないということは、国民党と共産党の内戦の延長です。 「中華民国」という用語は、歴史用語以外で、日本のメディアには出てきません。これは、日本と中華民国との間に国交がないことが原因です。つまり、現在の共産党政権に対する一種の忖度です。日本は「中華民国」を国として認めていません、ということです。 しかし、これを台湾という地名で表現した場合、台湾という独立国があるような誤解を招きます。中台関係という用語は、台湾にも中国大陸にも存在していません。中国語では「両岸関係」、つまり台湾海峡両岸の台湾と中国大陸との関係ということなのです。ここに、日本人とは根本的な認識の相違があります。 そもそも、台湾と中国を同列で並べることは、共産党政権にとってはタブーです。台湾と中国を並べると、台湾と言う国と中国という国があるということになり、台湾独立を認めたことになるからです。つまり、共産党政権に忖度して「中華民国」を使わず、「台湾」を使うことで、共産党政権にとってのタブーを犯すという、矛盾を生んでいるわけです。 今のところ、共産党政権側はこの状況に対して何も言っていませんが、台湾と中国を同列に並べたために、世界の航空会社を始めとする民間企業に対して、共産党政権から台湾の呼び方を変更するようプレッシャーがかかったことは記憶に新しいところです。 もっとも、共産党政権にとって、かつての敵は蒋介石・国民党の「中華民国」でしたから、「中華民国」がタブーで地域名の「台湾」を使うことはむしろ歓迎されていたという経緯はあります。ただ、現在の敵は台湾独立ですから、「台湾」という呼び名の方に敏感に反応します。「中華民国」に関する論議はほぼ棚上げとなっています。 日本のメディアなどがそのことを知っていて台湾・中国と対比させているのなら確信犯ですが、それを知らずに使っているなら台湾と中国大陸の関係に対する基礎知識がないということになります。 現在の台湾の民進党政権は、台湾独立を目指していると位置付けられています。民進党はその党綱領で台湾共和国の建国を目指すと明記しており、「1つの中国」を基礎とする中華民国を廃して、中国から独立した台湾共和国を目指しています。台湾独立党綱領と呼ばれる党綱領は、今も変更されていません。 しかし現実には、民進党はこれまで、中華民国体制の変更を試みたことはありません。中華民国体制を変更するには、憲法を改正する必要がありますが、これまでそうした動きはありません。蔡英文総統は、現状維持を唱えており、中華民国体制を変更しないことを表明しています。「1つの中国」を基礎にした中華民国体制を変更した場合、共産党政権はこれを台湾独立の行動と認識し、台湾に対してどのような行動を起こすのか想像できるわけです。 ところで、中華民国体制が基礎とする「1つの中国」の原則を利用したのが、「92年コンセンサス」という考え方です。これは、中国大陸との関係を大きく改善した国民党の馬英九政権(2008~16年)が、中国大陸との交流の基礎にした考え方です。中国大陸の共産党政権もこれに乗り、「92年コンセンサス」を双方の交流の基礎だと位置付けました。 「92年コンセンサス」とは、言葉だけを見ても、何のことか分かりません。その曖昧さが論議を呼ぶことになりますが、むしろこの白黒をつけない曖昧さというのが、現在の台湾と中国大陸との関係に必要なようです。 「92年コンセンサス」というのは、台湾と中国大陸の窓口団体が1992年に会談を持った時に達成した「1つの中国」に関するコンセンサスだと言われているものです。これについて、国民党は「1つの中国、各自解釈」と位置付けています。つまり、台湾側はこの「1つの中国」を中華民国だと解釈する。中国大陸側がこれをどう解釈しても構わない、つまり中華人民共和国だと考えてもかまわないということになります。「1つの中国」を台湾と中国大陸が勝手に各自で解釈するという考え方です。相手がどう解釈しようと関与しないというわけです。中華民国憲法はもともと「1つの中国」に基づいていますから、台湾側としても矛盾はないわけです。 中国大陸の共産党側は、「92年コンセンサス」は「1つの中国」に関するコンセンサスだと言っているだけで、「1つの中国、各自解釈」という台湾の国民党側の説明を認めていませんが、否定もしていません。つまり、暗黙の了解として、中華民国を認めもしないが、否定もしないということになります。 一方、1992年当時、台湾の政権を担当していた当時の国民党の李登輝総統は、そのようなコンセンサスはなかったと否定しています。現在の台湾の与党・民進党も、コンセンサスの存在を否定しています。 「92年コンセンサス」を拒否することは、「1つの中国」を否定するわけですから、台湾独立を意図していることになります。 現在の台湾と中国大陸との間の対立は、蔡英文総統がこの「92年コンセンサス」を拒否したことから、始まっています。「92年コンセンサス」で大きく進展してきた馬英九政権時代の台湾と中国大陸との関係が、対立を深めることになるのは、共産党政権が、国民党政権時代と同じように「92年コンセンサス」を認めるよう求めているのに対して、民進党・蔡英文政権がそれを拒否していることが原因です。 なぜ、民進党・蔡英文政権が「92年コンセンサス」を認めないのか。それは、それが「1つの中国」の内容を含むからです。台湾独立を求める人たちが支える民進党としては、「1つの中国」を認めることは台湾が中華人民共和国の一部だと認めることになると考え、これを受け入れることができないわけです。 台湾独立を進めるには、「1つの中国」に基づいた中華民国体制を倒すか、変更する必要があります。しかし、民進党・蔡英文政権は、「1つの中国」を認めずに、中華民国体制を継続する、いわゆる現状維持という方針を採用しています。ここに大きな矛盾が生じます。これが、現在の台湾内部で政治や社会が安定しない大きな原因となっています。そして、中国大陸との関係を悪化させる原因にもなっています。 以上、「中華民国」について、概要を説明しました。 「中華民国」というキーワードを通じて台湾、そして台湾と中国大陸の関係を見ると、非常に錯綜していることが分かります。 この「中華民国」を理解しなければ、現在の台湾を理解することはできないと断言できます。現在、日本の政府もメディアも、「中華民国」という現存する用語を避けています。これが、台湾の問題の本質、そして台湾と中国大陸との対立という現状の本質を分かりにくくしています。 では「中華民国」とは何か。それは、成立してからこれまで、同じものだったのではない。常に変化している。いくつもの中華民国がある。こう指摘するのが山田充郎さんです。 「中華民国」とは何か。現在の台湾にとって中華民国とは何か。1回で終わる話ではありませんが、その入り口として、今回、山田充郎さんと話し合ってみたいと思います。 山田充郎さんは、大阪府出身。少年時代から漢字・漢文と放送に興味を持ってこられました。大手証券会社に勤務しながら、放送史を研究。退職後、今は研究に専念しています。台湾の国際放送のリスナー歴は間もなく60年に達するという方です。これほど長く台湾そして中華民国を見つめてこられた方は珍しいのではないでしょうか。 「中華民国」に関する論議、今後も山田充郎さん、さらにはより多くの方たちと進めていきたいと思っています。 【山田充郎(やまだ・みつお)さんプロフィール】 1948年、大阪府出身。少年時代より漢字・漢文と放送に興味を持つ。大手証券会社に勤務しながら、放送史を研究。退職後、研究に専念。台湾のラジオ国際放送のリスナー歴は間もなく60年に達する。 ※作品 海峡両岸対日プロパガンダ・ラジオの変遷第01回 「中国の放送と国民政府(大陸時代)の対日放送(1923~1949)」 https://shukousha.com/column/proparadio/6205/ 海峡両岸対日プロパガンダ・ラジオの変遷第04回 「自由中国之声の成立と初期の日本語放送(1949~1970)」 https://shukousha.com/column/proparadio/6320/ 海峡両岸対日プロパガンダ・ラジオの変遷第07回 「外交環境の変化と日本語放送の脱皮(1971~1980)」 https://shukousha.com/column/proparadio/6772/ 海峡両岸対日プロパガンダ・ラジオの変遷第09回 「1980年代の台湾と日本語放送の変貌(1981~1990)」 https://shukousha.com/column/proparadio/6984/ 担当:早田 このエピソードへのコメントを教えてください https://open.firstory.me/user/ckzuv0igg0edi0924qk6rd3e7/comments Powered by Firstory Hosting...more38minPlay
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