徒手空拳日記
2022年11月4日金曜日
観光しない車中泊や、エタノールを飲まない車中泊の、一体なにがそんなにいいか、楽しいかといえば、しょうもないミチの駅とか、キャンプサイトとか、さもありなんな車中泊スポットに縛られることなく、極論を言えば、自宅の駐車場でも、そこらへんのコインパーキングでも、気軽に車中泊できちゃうんですけど、それはなぜかといえば、エタノールフリーなので、トイレの近くにピンポイントで駐車する必要がない、ということだと思います。
酒を飲んだらもう、運転できないので、トイレの近くにやむなく停泊する、だから消去法で、トイレのあるミチの駅とかになっちゃうわけで、逆に言えば、エタノールさえ飲まなければ、その縛りがなくなって、トイレのあるところまでいくらでも運転して移動できます。
あと、車中泊でやっかいなのは、警察の職務質問です。いかに職質を回避するか? それは簡単、周りに迷惑をかけて、通報されるようなことをしないのはもちろんですが、究極は、車内に人がいる空気を完全に消し去ればいいのです。駐車場に停まってるクルマが、丸でアイドリングしておらず、室内も真っ暗ならば、そのクルマのなかは、無人とみなされます。
むかし、ホンダのクルマは小さいうえにペコペコで、「走る棺桶」なんて呼ばれていましたけど、私が目指している車中泊は、まさに走る、泊まる、曲がる棺桶です。芭蕉の言う、舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老いをむかうる物は、日々旅にして 、旅を栖とす、の精神です。
夕方できるだけ早めにフロとめしを済ませて、さささとフラットシートで寝床をつくったら、エンジンを切り、室内を真っ暗にして、横になります。オーディブルやキンドル・アンリミテッドを、イヤホンの小さいボリュームで聴く以外は、音も光も、完全に鳴りを潜めます。
私の車中泊は、旅先で羽目を外したり、恥をかき捨てるためにするレジャーではありません。運転中でも、車中泊でも、ぶっ続けで耳読書をするのです。道の駅に行っても、食べたいものが丸でありません。
地方の名産品とかも、客をなめ腐ったゴミばかりです。吉野家とかマックとかほっともっとのほうが、安いし美味しいし、気楽です。エンジンをとめたらすぐに横になるので、ハイパワーのバッテリーなんかも全然いりません。
1000万円以上するキャンピングカーなぞ、維持費とか、それを持つことで奪われる選択肢を想像するだけで、まるで要らないんですよね。テントの設営も、焚き火もめんどくさい。先日、田舎のスーパー銭湯にいって、風呂から上がって待合所のソファーに、ひとりでぼーっと座っていたら、おばあさんがそこのテレビをみながら独りで、おいしそうにひたすらプリングルスを鬼ぐいしていて、これだっ! って、その時思いました。
私が車中泊でやりたいのは、テレビのかわりにオーディブル、プリングルスのかわりにほっともっとののり弁、そんなもんです。こだわりのソロキャンプにしろ、豪華なキャンピングカーにしろ、だいたい、資本家におどらされて、単にアテンションジャンキーと化して、やらされているんじゃないの? と私は疑っています。
本日は以上です。ありがとうございました。
人のゆく裏に道あり花の山