都内を毎日あちこち散歩していると、たくさんの電動アシスト自転車のママチャリと、ウーバーイーツのデリバリースタッフに遭遇します。彼らの共通点は、とにかく目的地に向かって、めちゃくちゃ急いでいるということです。
最近、ウーバーイーツの配達員が、ウーバーのロゴを隠しているなと思ったら、どうやらそれはウーバーのロゴをみると、露骨に嫌がらせをするやからがいるみたいです。でも、それだけじゃなくて最近は、出前館のような複数のプラットフォーマーを掛け持ちしている配達員が多いのだと気づきました。出前館はライン傘下だなんて知りませんでしたけど、いま急速に拡大中みたいです。
私自身はこういったデリバリーサービスで、全く注文しないのですが、では誰が注文しているかといえばほとんど完全に、富裕層です。配達員が受けとっているデリバリー報酬は、時間帯や距離によりますが、ざっくりみると単価で600円から1000円くらいです。プラットフォーマーは、客とレストランから、手数料を抜いています。普通なら自分で買いに行ったり、食べに行けばいいのですが、デリバリーを頼む客は何に価値を感じているかといえば、時間価値とゲーテッドコミュニティと安全性の3つです。
レストランまで出かけて、食べて帰ってくる時間が浮きますので、その浮いた時間で、もっと価値のある別のことができます。配達料金なんて、それに比べれば屁みたいなものです。更に日本では、階級ごとに使うレストランがはっきり分かれてないうえに、都市部では狭い店が多いので、予約して行ってみたら、隣がヒマツを気にしないでしゃべくりまくる泥酔客だった、なんていうこともよくあります。それなら、家で食べたほうが、出目が読めるとなります。
私は富裕層でもなんでもないですけど、外食しないのは、酒を飲まないからですが、ついでに言えば、完全個室じゃないと、どんな客が隣に来るか読めないからです。個室のレストランなら、自宅取り寄せでもそんな変わらん、となりますね。
ウーバーに限らずこれからは日本のありとあらゆる事業が、富裕層向けになると思います。中間層向けのビジネスは、まるで儲かりません。というか中間層そのものがいなくなります。企業の理念やモデルが、薄利多売を前提にしている時点で終わっています。
これからは、移動できるキッチンカーで、移動しながら調理加熱して、出来立てをそのまま家に宅配する富裕層向けのサービスとか、高級旅館の朝食をおうちに届けるサービスとか、いくらでも出てくるでしょう。じっさい、ウーバーイーツも都内は朝7時から配達OKになってます。
日本の企業はほとんどが未だに中産階級向けの事業を念頭においていますが、ターゲットをいつまでも現代のネアンデルタール人である中間層においていると、どんどん縮小均衡の末路へとはまっていくと思います。いまもまだテレビコマーシャル打っている企業は、潜在的にオワコンです。